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[いつの間にか眠り込んでいたのか、目元を擦って身を起こす。
長澤の問いかけに気付いて、ほつれた髪の毛をほぐしながら口を開いた]
うん。 弓槻くんが鬼でも補佐者でも、拙い一手であったことは間違いないと思うよ。
ただ、弓槻くんが本物である可能性を残しておいた方が、まだ弓槻くん自身の生存率が上がるから。
加えて、私が鬼……いいえ、黄泉還りと呼んだ方がいいのかな……である、可能性も残せる。
だから、まだ補佐者の可能性の方が高いかなって思ったの。
弓槻くんが偽者だって確実に分かっちゃったら、前回の投票で仲間が処刑を免れても、次の回で十中八九自分が死んじゃうでしょう。
補佐者かもって思わせて放置されることを狙うにしても、有耶無耶にしていた方が、まだその可能性は高かったんじゃない?
[指先に毛先を絡めて、考え込みながら言葉を紡ぐ]
……ただね、須藤先生が黄泉還りだってはっきり分かって、梨羽ちゃんが潔白だって知って、櫻木さんが襲われたのを見て。
弓槻くんが鬼の可能性も、なくはないのかなって考えているところ。
/*
あ、発狂してたのに飴あげちゃってゴメンね
俺もルール把握してなくて
墓下人数増えると会話も増えるから仕方ないサー
墓下には飴ないんだな。まだこんなにあるのに
[サルミアッキをどっさり取り出す]
/*
おー、櫻木!先生と意見が一致したな、嬉しいぞ!w
俺なんかRPまったくしてなくてこの残量だ←
明日から本気出す
/*
一致しましたね、うれしいです。
あら、そういえばもう700ptなのか・・・。
私も明日から本気で出す。
というか弓槻君はずっと天体図を書いてるのか・・・。
[テープレコーダーを巻き戻す。 流し聞きながら、手帳を開いた]
あのね、さっきの投票の前、須藤先生が最初に自分と梨羽ちゃんと寺崎くんの中から処刑先と調査先を選ぼうって言い出したでしょう?
あれって、黄泉還りを見つけるために最善の方法を提案するっていうアピールだったと思うのだけど、本当に採用されると、自分が死ぬ可能性が高くなっちゃう。
[新たなページに、現在黄泉還りの可能性のある三名の名前を書き込んでいき]
……だからこそアピールに成り得るとはいえ、寺崎くんが仲間の場合は高確率で二人ともが捕まるから、ここが仲間同士である可能性はやっぱり低いと思うんだ。
弓槻くんに鬼じゃないって言われて、一旦は安全な位置に移動した小鳥遊先生が仲間であった可能性はそれなりにあると思う。
弓槻くんが鬼の場合は、彼の偽COが須藤先生の処刑先提案を中和するためのものだった……のかな。
[カチ、とシャーペンの頭をノックする]
長期的な視点で考えれば、私まで容疑者に含めておくために、弓槻くんは偽COしない方が良かった。
小鳥遊先生を再び処刑や調査の対象に含めることで、目先の処刑や調査から須藤先生を逃がす余地を増やすことは出来た……のかもしれないけれど。
……以降の美空くんの調査結果は全て真実であると皆に明らかになるので、やっぱり上手い手ではないね。
[コハルが話す言葉に頷く]
シンヤくんが偽物だよーって言っちゃったの、相談出来るからやることが出来たっていう見方と、相談出来ないからやっちゃったっていう見方どっちもできちゃうのね。
あとね、六花が占い師さんも含めてお隣行き考えたほうがいいのかなって言った時に、須藤センセーが一番最初に反応したのね。
コハルちゃんの言うアピールと、占い師さんはまだ隣に行かせなくていいって言ってたのも引っかかってるのね。
センセー、どっちも見分け難しいって言ってたのに。
でも、やっぱりいくら考えても両方の可能性あるなーって思っちゃうのね。
[座席に座り直し、考えながら足をぶらつかせている**]
─死後の世界─
[厳密には、生きている者たちと世界が切り離されたわけではない。
あちらの様子は見えるし聞こえる…が、こちらの姿は見えず、声は届かないようだ。
身体は宙を浮き、生存者たちよりも少し高い視点から彼らを見下ろす。
車両のシートに、己が残した上着を抱えて眠る小鳥遊の姿がある]
…小鳥遊、先生…
[先ほど彼女が語った話の一部始終を聞いた。
よく分からない部分がほとんどだったけど、時折頭の中が白く輝くような感じがしたのは、自分にとっても何か関わりがある事なのかもしれない。
菫の砂糖漬けがほんのりと甘く、懐かしい味がしたと思ったのは…消え去ったはずの記憶がわずかに残っていて呼応したのか、なんて思う]
モミジ…
[生前一度も口にすることがなかった、名前を呼んでみた。
肉体を失った身体のはずなのに、口が動くと自然と呼び起こされる。
かつては何度も口にした、馴染みのある懐かしい響き]
…───、モミちゃん!
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