[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[神殿への人の出入りを感じた。その事は分かっているが…誰が、何処へ、という事までは把握していない。いや把握できない状態だった]
消えた連中は…本当は死んでいた?
じゃ、あいつ等は幽霊だったというのか!?
触った感触も、暖かさもある幽霊っているのか!?
そもそも、幽霊って存在自体いるのかよ!?
確かに、服だけ残して人間が消えるのか?と言われたら…今の俺には、俺自身納得できる答えは出せない…。
だけど…そんな事が……。
[自分の手を広げ、それをじっとみつめる]
もしかしたら、ここにいる俺が本来は生きてない存在なのかもしれない…のか…!?
[目を閉じて、俯いたまま]
―桟橋―
[桟橋の橋に座り、ぼんやりと対岸を眺めていた。脳裏から離れないのは、やはり先ほどの出来事。自分が引き金となってしまった責任も感じていて気は重い。
どのくらいの時間、そこでそうやっていたのだろう。ふと気が付いたことがあった。もともとそれほど大きくはない村だ。船に乗り、湖中島まではそれほどかからなかった。にもかかわらず――]
……遠い、デスね…?
[今日もいい天気だ。しかし対岸は常に靄がかかって見え隠れしており、はるか遠くにあるような錯覚さえ感じる。]
[ぐっと手を握って…感覚を確かめる]
……握った感覚はある、手の暖かさも感じる…。
これで、俺も幽霊でした、ってオチはない…はず…。
[何かを確かめるように*呟く*]
[そのとき、唐突に船中でクルミが話していたことを思い出した]
『昔、あの島にも泳いでいこうとしたよね。』
『でも、不思議なんだ。
いくら泳いでも全然距離が近付かなくて。』
イクラ泳イデモ全然距離ガ近付カナクテ――…?
『そういえば…お前は死んでいたんだよな?どういう経緯で死んだんだ?設定上だが』
…俺は、貿易商の親父と仲がイマイチよくなくてな…高校を出てすぐに一人暮らしをはじめた。
そしてバイトを幾つか掛け持ちし、暮らしは結構大変だったが、それでも充実した毎日だった。そんなある日の事だ。
その日は雨が降っていて…前のバイトがいつもより遅くなって、次のバイト先へバイクを走らせていた…。
そして暫く走らせていた時、対抗車線の車が視界に見えた。その車は俺と同じく急いでいたのだろう、かなりのスピードを出していた…その車はスピードでスリップし、俺のバイクの前に…。
車と衝突した俺は、引力に逆らえず…前に投げ出されて全身を地面に叩きつけられた。
ヘルメットをつけていたにもかかわらず、衝突の衝撃が半端ではなかったのだろう…頭から何かの液体が滴り落ちる感覚を感じながら、俺は意識を失った…。
[どろり濁る水の記憶。
満月の夜に開いた黄泉への道、自分が取り戻したかったのは誰だろう。]
思い出したくない……。
[思い出すと言うことは、その人が死んだことを知ることだから。]
‐合宿所‐
[背にして逃げ出した真代と銀穂の衣服。
その側にしゃがみ込み、そっと触れる。
甘い匂いはまだ残り、彼らの温もりの代わりに。]
ちゃんと、引っ張れなくてごめんね。
[顔を上げれば、雑記帳が目に入り、その中にある真代の文字を思い出した。]
卒業しても、友達だよね。
しーちゃんはちゃんと卒業、するんだから。
―神殿―
こんなことありえない。
[昨晩から何度繰り返した言葉だろう。
否定すればするほどに、声が耳を突いて、これは現実だと囁く]
なら、あたしは“再び”に賭ける。
[古文書を閉じると、衣の裾を持ち上げて奥の間へと進んで行く]
―回想・神殿内―
[その後ロッカ、クルミ、モミジの3人が話しているのを聞き]
アン、マシロ、レン、ギンスイは…消えたんじゃなくて、死んだ?
いや、死んでたのが…?
[しかも、それはクルミが手を引いたせい?と聞き]
…どういうこと?(わからない)
[やがてモミジが桟橋へ向かうのをみて後を追う]
―回想・了―
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ