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―夜半・宿屋の一室―
寒い。寒いねぇ。
マットレスは硬いし、毛布もちっとも温まりゃしない。
おや、あたしは今起きてるんだろうか、眠ってるんだろうか。
まあどっちだっていいことだ。
走れば暖かくなるさね―…。
走る。
あたしは暮明の中走っている。
いつからこうしているのか、そんなこた覚えちゃいない。
物心ついた頃から、こんな事ばっかりしてた気がするよ。
でもその時だけは違った。
その日あたしが最後に見たのは、白い刃のきらめき。
それが獣の物だったのか、人が放った兇器だったのかは判らない。
―ああ。
とうとう捕まっちまった―…。
そんな間抜けたことが頭を駆け巡ってたっけ。
えー……?
だって、ボケたらボケメイだろ。
モヤモヤのモヤメイの方がいいってのかい?
なっ…、草食系!?
うるさいな、僕だって最近は…あっ、こら。
聞きなよ、………おい!?
[からかう声。いつもの表情。
つられて調子を戻しつつ、メイの*あとを追いかけた。*]
―回想・昨夜―
[うとうとしながら]
>>26 ヒューバート
わしゃあずっとここでセーターを編んでおったよ……。人はいくらか来たようだが、集会というような感じではないねえ……。
>>38 ハーヴェイ
おやおや……ハーヴェイじゃあないかい、随分久しぶりに会った気がするねえ……。
でも、言われてみればついこの間会ったばかりのような気もするねえ……不思議だねえ……。
>>39 カミーラ
そう……しき……。
葬式か……じいさんの葬式にはたくさん人が集まってくれたのお……。
>>70 メイ
そうじゃろう、わしゃ編み物が好きでのお。若い頃はじいさんに揃いのマフラーを贈ったりもしたもんじゃ。イニシャル入りでのお。それでこのセーターは……
……あれ? 誰に渡すんだったかのお……。
―現在・集会場―
[集会場の片隅の揺り椅子で眠っていた。膝の上には網かけのセーター。もう少しで仕上がりそうだ]
懐かしいのお、わしゃ若いころからよく編み物をしたもんじゃ。じいさんにもいろいろ作ったし、娘にも……娘?
はて……。わしに娘は、おったかのお……
[薄手の舞踏用衣装で雪の中に立ちつくしている]
うぅ…さっむい。なんでこんな所にいるんだろう。
[服を掻き寄せ、薄さに驚き更にあたりを見回す]
―やだこれ舞台衣装じゃない。寒いはずだわ。あ…、あそこ、灯りが見える。行ってみよう。―
[日も落ちて闇が迫る。街燈すらない道の先にぽつんと見える家の灯りへと歩き始める]
誰か服貸してくれるといいけど…。っくしゅん。(こんこん
だーれかー?いますかー?
*更新時間について
反対があれば23時と言ってましたので
24時更新希望の方には申し訳ありませんが23時更新のままでいこうと思います。
それでは本日23時に開始いたします。
適当にゆるく煎餅齧りながら茶を啜りつつ楽しめればと思います。
―集会所・朝、メイが起きて去った後暫くして―
う、ん・・・。
あぁもう朝か・・・。昨日は・・・少し疲れすぎた・・・かね・・・。
[...は、部屋の隅で毛布を被って寝ていたが、もぞもぞ動き始めた。
そしてメイが居ない事と、毛布に気付き、少し動揺する]
はは、まさかやんちゃ娘に気遣われるとはね。
どうやら部屋も片付けて行ったようだ。
あのメイ君が成長したものだ・・・。
さて、誰も居ないのかと思ったら語り部殿が居たのだね?
しかし、無理して現状全てを聞く訳にもいくまいな・・・。お年寄りは大切に、だ。
昨夜の様子からみて、夜には人が集まりそうだ。
それまではやはり足で探すのが一番か。
ではな、語り部殿。
[そう言って、何かを探すべく集会所から出て行った]
―回想 昨夜 寝入る前に >>88―
おや、やはりここには誰か居たの・・・
お、あ、女性か・・・。
あぁ、うむ。故郷が紅茶の香りで埋め尽くされていたから、ね・・・。
何の香りよりも、紅茶の香りには敏感、なのだよ・・・。
[現れたのが女性だと気づくと、突然声がどもって脂汗をかきはじめた
カミーラが眠ったのちに、自分の異変にようやく気付く]
・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・。
今のはなんだ・・・?
以前はこんな事が起きた事はない・・・はず・・・。
いつから・・・?
[つい最近からのようだったが、いつからこうなったのか、
思い出そうとしても帰ってくるのは痛みのみ]
・・・難儀、だな。
現状把握以外にもやる事ができたか・・・。
―現在 集会所―
[昨夜と同じく、足音とドアの開け閉めする音が徐々に近づき、
集会所に飛び込んできた]
はは、ははははは!
やはり何もなかったね!?
うぅむ、世界を旅して生きてきたというのに
この私でも何も見つけられないとは・・・。
やはり人に聞くしかあるまいな。
[キャロルとデボラが居るのに気づき、 少し身構えたが寒そうにしているのを見て]
どうやら、踊り子君もここに来たばかりのよう、だね?
まずは、暖かい物でも羽織ると、良い。
[少し硬い動きでキャロルに毛布を渡し、硬い動きのまま離れて一息]
―現在・宿屋の一室―
あふ。お腹すいた。[むくりとベッドに上体を起こす。]
なんだい眠れたんだか、眠れなかったんだか…。あーあ。
ちょいと誰かー、食事ぐらい用意してくれてんだろうねぇー?
[と、がしゃりと部屋の扉を開き、ひょいと手すりから階下を覗くと、ギルバートの姿を認める。]
!!!
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