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[いなくなった人を探し、いつしか海の前。対岸に目を凝らすと、陸地の姿がぼんやりと浮かんでいる。]
…みぇる
[とてとてと歩いて近づく猫。背中をよじ登って肩の上へ。]
俺の未練って手紙を書くことだけなのか。
[ああ死ぬんだな、と思った日のことが思い出される]
あいつらどんな顔すんのかな。
[妻や娘、両親の顔を思い浮かべ、悪戯を思いついた子どものように小さく笑った]
それとも、俺は何かに生かされているんだろうか。
[『何か思い出したの?』と問われて、考えてみるけれど。つなげ合わせる事を拒否するかのように、記憶は断片的で]
お母さんとね、手を繋いでたんだよ。
ちゃんと繋いでいたんだよ……。
……なのに、どうして。
あれは……。ねぇ。
危ないよ!行かないで。
……あぁ。
[ぼんやりと、とりとめのない言葉を紡いでいるばかり]
まぁ…
いるかいないかは、取りあえず「いる」でいいんじゃないか?だって俺らは「いる」だろ。お互いに見えるだろ。
あっち側から見えなかったとしてもここにいるんだよ。俺たちは。
そうだろ先生?生物学的に、は置いといて。
どうも。
[放り投げられたライターを受け取ると、
慣れない手つきで火をつけようとする]
[カチカチという音が何度かした後、
やっと火がつくが、なかなか紙巻に火はつかない]
ちっ、しけちまったかね。
[やっと火がつくと、イマリのほうを見て
「すまんね」と言ってから窓辺で紙巻を吸い始める。
薬草煙草の独特のにおいが、鼻につく]
[しばらく聞いた話を考えていた]
そこにあるだけ…せんせーは難しいこというなぁ。
うち、馬鹿やからよーわからんけど。
[ライデンが「すまんな」というのを聞いて]
あ、別にかまわへんで。
…兄さんもタバコすうんやなぁ。
いけないお願い……?
[祭りの、燃え盛る火を思い出す。
願いは空に届いたろうか。
自分は何を願ったのだろう。
自分の問いに、プレーチェが断片的な言葉を紡ぎだすと、不安げな顔で、その額に手を当てた。
熱は無い。]
お母さん……?
ちーちゃんのお母さんは、もう……。
[亡くなったのだと、聞いたことがあった。
けれどそれをおぼつかない口調の少女の前で口にするのはためらわれた。]
[部屋を出て、薄暗い廊下に呼びかける]
ギンスイ君、おいで。
[持ち出してきていた死亡届一通を折りながら、波打ち際へ向かう。
少年の名が書かれていた用紙だ]
[無くなるものばかりだ、という
ゼンジの言葉を考えながら]
月が帰りゃ、お日様が来る。
そうしてまた、お日様が帰って、月がやってくる。
月に群雲、花に風。
目が開いていて、そんな邪魔さえなきゃあ、
今日もまた見えるさね。
[窓の外を眺めながら、自分に言うように]
[外に出ると、日の光が目映かった]
幻日も出ているのかな。
[用紙はやがて紙飛行機の形を為す]
こういうのは苦手でね。
飛ばないかもしれない。
うちは何をしたかったんやろ。
みんなと一緒にいたかったんやろか。
それとも、理に従うようにしたかったんやろか。
[ただ、悩むばかり]
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