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ふぅ。生き返りますなぁ。
管理人さーん、お茶下さい。玄米茶があればそれを。
なければ熱いお茶ならなんでも。
[大声で管理人を呼び、茶を出すよう頼んだ。]
お前さんは、いまどき珍しいいい子だな。
だいじょうぶ。きっとうまくいくさ。
[バクにそう言って、ひらりと手を振って出て行った]
[ぐつぐつ煮え立つ鍋を見て熊鍋から肉を取り出す。ほふほふと熱気を冷ましながら口に含むとジューシーでまろやかかつ柔らかく脂の弾けるような味が口の中でまるで花畑のように広がる]
美味しい! わー熊ってこんな美味しいんだー
[思わず至福の独り言をついこぼす]
まあ。得体の知れない攻撃、なのですねぇ。
[ゆっくりしつつも驚いた声を上げた。
実際に自分の身の上にも、何か不思議な事が起こってるからだろうか。タカハルの話を大分信じたらしい]
そうそう。さっきから時々、どこからともなく、声がするんです。
これも、何か…この現象の影響かしら…
いまも、何か怒ってるような声が聞こえてくるんです…
[心配そうに、タカハルの方を向いた]
チェロは肉は食べれないかな?
[小さく切れたキャベツを兎に与え兎は鼻をひくひくさせながらキャベツにかぶりつく]
かわい〜 そうだ!あとでお散歩行こうね!チェロ
獏はどーこ行ったんかねぇ。
………あと、獏の連れの男がなんか気にくわんのよなぁ。
アンタあの子の何なのさ、とでも聞いてやろうかこの際。
[囲炉裏の火に向かって、ぶつぶつ呟いている。]
[冷たさについては気のせいだと思う事にしたのか、ビセに向き直って]
ええ、存在は確かでありながら、実態を掴み切れない……まさに人知を超えた存在であるから、彼らは恐ろしいんです。
[声がする、と始められた話には少しく瞬き]
先程から、時々……ですか。
そうですね、元々でないのなら……
この現象と関わっているんでしょう。
怒ったような……?
何と言っているのか、聞き取れますか?
[興味を持ったように問いかけ]
道、どのくらいで復旧しますかね。
[管理人に向かって声をかけた後]
遊び盛りの年齢ですからね。
連れ……ああ、あの人ですか。あまり悪い人には見えませんでしたけど。
……リタさんって、どうして編集者になろうと思ったんですか?
[ぽつり、疑問を*口にした*]
─道の途中─
[頂上付近から放射線状に広がった土砂は、細くうねる山道を広く覆っている。向こう側が見えない。雪のせいか音も聞こえない。人の気配を感じない世界]
[雪と土砂の黒さが奇妙なコントラストとなってそこにあった]
[強い土のにおいの隙間に、ハナミズキの柔らかな香りが混じっている]
……こりゃまァ。酷いな。
[廃村になったとはいえ、山中の常として土砂崩れの対策はしていたはずだった]
[土砂崩れ防止の柵は、無残にも土になぎ倒されている]
[ぶるっと冷気ではない寒さを感じて身を震わせる]
なんだァ……?
[土砂の中にもハナミズキの木があった。幾本も。それらすべてが土砂に流されながらも、可憐な花を開かせていた]
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