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[思いの外真剣な悩みだったようで、これは気の利いたことのひとつも答えなければならないかと頭の中で言葉をこねくり回してみたものの、
諦めた。]
こればっかりは相性とかタイミングとかじゃないかなー。
今は結婚とか考えられない、ってのじゃないんなら会ってみてもいいんじゃないかしら。
[当たり障りない、けれど本心ではある。]
元気元気。
風音荘のことが気になってしょうがないみたい。
今にも病院抜け出してきそうよ。
[さきほどの祖母の様子を思い返して、話す声も笑に震える。]
また時間のある時にでもよってよ。
おばあちゃんよろこぶわ。
[風音荘は昔も今もちょっとした学生のたまり場である。
自分はさほど居合わせたわけではないけれど、友人を訪ねてわりかし顔を出していたというのは聞いている。]
今はおばあちゃんいないけど、お茶ぐらいごちそうするし。
[たいしたことは話せないけれど、わずかばかりの経験談でも聞きたいならと、そんなふうに付け加えて。]
そろそろ帰って夕飯の支度しなきゃ。
それじゃ、薬はお願いね。
[ひらひらと手をふりつつその場を後にした。]
[吹きつける海風は、少し遠くで発せられた声も彼女に届けたか。
聴き覚えのある声に顔を上げると、声をあげた。]
ロッカちゃーん。
[笑みを浮かべながら、ゆっくりと大きく手を振る。
街に育った者同士で歳も近く、幼い頃から共通の思い出も多かったりする。]
―駅前公園―
はは、じゃあ覚えとこ。瑞原サンね。
オレは貘原っす。
[軽い口調でこちらも名乗り返した]
ま、あんま期待はしないでほしーけど。
[笑いながら言って。
じゃあ、とその場から歩き出す]
― 公園 ―
[いつもの公園には、いつものように、人々が集まっている。コツコツとステッキを鳴らしながら、職人は、いつものベンチに足を向けた]
チカノちゃん。
今日は、海で遊ぶには良い日――?
[聞き慣れた声に顔綻ばせ、同じように片手を振る。
やや間延びしたのんびりとした声は、彼女にもまた馴染みがあるものだろう。]
ふふ、実はね。少し見蕩れてた。
[砂に足を取られぬよう近付きながら、チカノに言う。]
─ 海辺の道 ─
え、で、でもっ。
[祐樹がこちらに対して何を思ったかは解るわけなく。
お返しが欲しくてあげた訳じゃないしお返しをもらう程のものでもなし、どうしようとわたわた継続中だったが。]
あまいもの、ですか?
それは、はい、好きですけど。
[唐突な質問に、きょとんとしながらこくりと頷いた。]
/*
今、気がついたんだが。
23〜27までが一人ずついてるのね!
10年前、っていうのがあると、年齢高い方がやり易いかな、というのはあったけど。
そんな中でも、10代がいるのが地味に嬉しい俺でありました。
[商店街から風音荘へと向かうその道すがら、ちょうど公園へと差し掛かった頃。]
・・・えっ?
[視界の端をたったかと、ウサギが駆けていったような?]
疲れてるのかしら?
[思わず立ち止まったその足を、再び動かしだそうと、**]
うーん……。
まぁ、会ってみないことには是も非も出せねぇのは確かだけど。
既に親が乗り気だからなぁ。
…もうちっと考える。
[見合いを望む理由も拒否する理由も無いために悩んでるというか。流されて受けるのもなぁ、と言う反骨心があったりするために悩んでいるというのが正しいのかもしれない。
飛鳥の祖母の話>>146を聞くと、安堵した表情になり]
元気なら良かった。
でも病院出て来るのはちゃんと治療してからにして欲しいぜ。
[抜け出してきそうと言う話に肩を揺らした]
そうだな、時間作ってそのうち行くよ。
あいつらも呼び出して行くかなー。
[昔、風音荘に住んでいた学友達。今では仕事をしている人が多いだろうが、それを理由に呼び出すのも悪くないと考える]
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