113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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―雪降りしきる湖のほとり―
[夏日の暑さはうんざりだが、
昔を思い起こすこの雪は嫌いじゃない。
身を震わせるような寒さも、厭ではなく。]
……わるいな、
[その謝罪は、上着を着せてやれない事に対してか。
クレストを『人殺し』にしてしまう事に対してか。
何方ともつかない。]
(243) 2013/06/17(月) 00:55:25[雪の降る湖の前]
[暖炉のほうは一層慌しく。
やがてミハイルがクレストを伴って外に出て行く>>233。
彼は死ぬつもりなのだ、と。
2度目の人生を終わらせるつもりなのだと。]
今日連れて行くのは、司書さんなのね。
[小さく呟く声。誰かに聞こえてしまっただろうか。]
ふたりなら、さみしくないわ。
[…は止めることも無く。
2人の背中を見送って、広間から出て行った。]
(244) 2013/06/17(月) 01:00:41[広間]
[>>241サーベルへと向く視線に気付き。
握った手を離す代わりに、クレストの髪を一度撫ぜ。
雪のかかった髪の毛を何度か梳いた後に。
ひと振りの刀を抜き、クレストの手に柄を握らせる。]
……ここ、だ。
[服は着た侭で、脇腹の辺りを示す。
布の下にあるのは、――聖痕。]
(245) 2013/06/17(月) 01:01:01[雪の降る湖の前]
[>>242 本なんか読まないくせに。
口から飛び出しそうになった言葉を、
慌てて奥へとひっこめた。
面白いから、と本を薦めたときも、
突っ返されてしまった記憶がある。
ふと蘇る懐かしい記憶に、ふっと口元を緩ませ。]
……… 俺は、蝶にはなれねーかもな。
[>>239 へらり、学者に笑みを向けた。
人間でありながら人間を裏切り――、
もうひとり、自分の識るナッキの存在を、
一言も口にすることなく。
さて、そんな人間が蝶になれるものかと。
肩をすくめ、ミハイルに手を引かれてゆく*]
(246) 2013/06/17(月) 01:01:28[→外]
まあ、そうだろうけどなあ。
俺の事を怖がってただろ、あんた。
[荷物をかたすのを手伝うと告げた時も、
店から売り物を持って来てやると告げた時も。]
怖い顔のおっさんのことなんて、忘れちまいな。
[強面だという自覚くらいはある、流石に。]
(*31) 2013/06/17(月) 01:03:23
[不可能だと言い視線を逸らしたイェンニ>>236に、笑みは止まらず]
…蝶の標本の作り方を知っているか?
捕らえたばかりの蝶の胸を圧迫させ、殺す。
そして翅をピンで留めてやれば、彼女たちはまた甦る。
一瞬で散ってしまう人間の命とは違って、蝶の命は永遠なんだよ。
[彼がこんなにも饒舌に誰かと話した事が過去にあっただろうか。ばかなひと、と言う彼女を見やれば絶やさなかった笑顔をすっと潜め、冷ややかな声で言う]
馬鹿なのは、人間だ。
[そう言って彼女の前から去った]
(247) 2013/06/17(月) 01:03:25[大広間]
俺は、
[あんたにも幸せになって欲しいと思ってるんだぜ?]
[そう言いかけた所で――口を閉ざす。
ならば何故目の前から消えてゆくのかと、
男を『仲間』だと知った時の彼女の聲は、
ひどく嬉しそうで、愉しげだったから。
面と向かって告げるのは、あまりに無責任で、
軽い言葉に思えてしまった。]
人間と共に居すぎたせいだよ、きっと。
ルサールカ。
[自嘲する様子を耳で触れば、そう教えてやり。]
(*32) 2013/06/17(月) 01:09:07
それは……あなたが、仲間だって知らなかったし。
外からきた人間が、怖かったもの。
なんだか、あの村で過ごす私が人間じゃないって知ってるみたいで。
[上手く溶け込んでいるのに、どこか探るような目を向けられている。
地顔なのかもしれないけど、そう思ったことが何度かあったから。]
…そうね。
でも、忘れられるかしら?
[また数百年立てば忘れてしまうのだろうけど、
しばらくはずっと忘れることが出来ないだろう。]
(*33) 2013/06/17(月) 01:10:41
[コテージから出るミハイルを見送った後、
ぽつりと告げる]
あなたが羨ましいわ。
私には、もう、誰もいないから。
[羨ましい。
そして妬ましい。
私は独りになってしまうのに。
それでも恨みきれないのは、独りに慣れてるのか。
諦めているのか。
わからないことばかり。]
(*34) 2013/06/17(月) 01:11:18
― 湖のほとりで、ふたり ―
なにが。
[>>243 謝罪の言葉には、ぶっきらぼうに。
ひとの命を奪う事など、司書は初めてだ。
最初で最後が、ミハイルでよかった。
そう思ってしまうあたり、
どこか、自分もおかしくなっているのかもしれない。]
………ん、
[>>245 髪を撫でる手を感じるのも、
これで最後なのだろう。
心地良さそうに目を細めたあと、
渡された刀の柄を、きつく、きつく握る。]
(248) 2013/06/17(月) 01:13:33[→外]
[ぺたり、ミハイルの示した場所を、
刀を握っていない手が触れた。
服の布越し、そこになにがあるのか、
ああ、そういえば傷跡があったと。]
あ、―― 写真、
[自室に置いてきた、ミハイルの上着。
もしかしたら取りに戻るかもしれないからと、
あのままにしてしまったのだが。
古びた写真は、彼のたいせつなものだっただろうに。
いいのか、と。ミハイルを見上げる。]
(249) 2013/06/17(月) 01:13:58[→外]
─少し前─
マティアス!
[割って入るのが遅かった。
ミハイルにマティアスの腕が捻上げられ>>231、顔色が変わる。
油断した。2人で心中する気なのかもしれないという頭が、まだどこかに残っていた。
ちらり。
視線を巡らすが武器になるようなものは無い。強いて言えば、酒瓶やグラスを割って、その破片を刃物にするくらいだが、そんなことをしている間にへし折られてしまうだろう]
…え、何?
[しかし、マティアスを拘束していたのはほんの一瞬で、はね退けられたマティアスが転ばないよう、抱き留めた]
(250) 2013/06/17(月) 01:14:43[コテージ・大部屋]
[ぽつり。
ぽつり。
クレストが何かを呟き>>228、ミハイルがそれに同調する>>233。
緩やかに、ミハイルの顔つきが穏やかになり、やがてふたりは手を取り合って玄関の方へと]
…大丈夫か?
[珍しく悪態をつくマティアス>>237の肩をさすってやり、部屋へと促すその直前。
立ち去り際、クレストの残した視線>>238が何となく気になって
――思わずその先を見た]
(251) 2013/06/17(月) 01:15:01[コテージ・大部屋]
[黙ってミハイルの声を耳に入れていれば、彼はクレストを連れて外へと向かって行ってしまった>>242]
…ナッキにまで失望させられるとはね。
[ふ、と笑んだのは何を思ってか。去り際のクレストの言葉>>246を思い出せば]
クレスト、君は蝶になんてならない。
思い残す事なんて、何もないのだろう。
[もう離れていった彼には聴こえていないだろう。
蝶は魂を運ぶ死者の精霊。
未練もなければ、共に在りたいと想った者が隣に居るのならば。
彼らは翅を羽ばたかせる事などない。
共に堕ちるだけなのだから]
(252) 2013/06/17(月) 01:16:48[大広間]
学者 ニルスは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/17(月) 01:19:56
学者 ニルスが接続メモを更新しました。(06/17 01:22)
色々、と……かな?
俺が人間じゃねえって黙ってたこととか、
こんな事に巻き込んじまった事とかよ。
……お前が、このコテージに偶然来るなんて、
思ってもみなかったからな。
[>>248クレストが到着したのは、
ミハイルがこのコテージに足を踏み入れたよりも
ずっと後のこと>>1:34。
他にもコテージはあっただろうに、
―――何故此処に批難してきてしまったのか]
クソ似合わねえな。
馬子にも衣装なんてのは嘘か。
[サーベルを手にしたクレストを見て、破顔する。
こんなにも、気分は落ち着いている。
それは、己の命を奪おうとしているのがクレストだからか]
(253) 2013/06/17(月) 01:24:28[雪の降る湖の前]
─少し前─
[ミハイルに手を引かれるクレスト>>238と目が合った。
彼の微笑みが何を意味したのかわからないけども。
ゆらり、ゆれるスカートは、まるで少女のよう。
花嫁衣裳でも持ち歩くべきだったわ、と。
場違いな感想。
なんだか少しおかしくて、…は思わず微笑んでしまった。*]
(254) 2013/06/17(月) 01:24:44[広間]
…ア?
なんだ、勝手に人様の上着漁りやがって、
コソ泥の真似事するようなガキのお守りはこりごりだ。
金輪際ごめんだな。
来世があったとしても、厭だ。
[>>249写真は、と口に出すクレストに、
あれはもういいんだと素直に言わず。
何年も、何十年も、百年も、二百年も。
見返して来た白黒の写真は、目に焼きついており。]
だから、もう少し大人になれや。
[ただの子供でしかないと、そう思わずに居られるように。]
(255) 2013/06/17(月) 01:31:14[雪の降る湖の前]
別に。巻き込まれたなんて思っちゃいねぇよ。
…それに、俺の知らねぇ所で死なれても嫌だし。
[>>253 自分が居なければ、
もしかしたら彼は上手く…というのもおかしいが、
人間達を欺き通せたのかもしれないけれど。
もし自分の知らぬところで、
彼が誰かに殺されてしまったのならば。
きっと、司書はそれを追った筈だ。]
うっせー、ばか。
似合ってる、カッコイイ、って言えよ。
[いつも通りの、その言葉に。
ふん、と鼻を鳴らすのもまた、いつもと同じ。]
(256) 2013/06/17(月) 01:32:53[→外]
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