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[自分はどうしようか迷って、
ひとまずゆっくりと階段を上っていく。
もしクルミやマシロが階段の傍で
立ち話していたなら出くわすだろうし。
もし移動していたら、会わないまま
階段を更に上へ進んでいくだろう]
[薄く、紅い目が開く。
すぐ近くに口髭の男の顔が見えると
さっと顔に血の気が上がり。
脇を咄嗟に、力いっぱい閉じた。
伸ばされた手ごと挟む形だったが、
すぐに引けば巻きこまれる事も無いだろうが]
…、触ンな…ッ!
[まだ、相手が二重に見える。
出来うる限りの力を目に込めて、睨んだ]
まぁ、野暮は承知なのだが――
[ぼやき]
0thが死んだ。
ずっと0thの様子を2ndと一緒に物陰から伺っていたんだが、風船がぶわー、っと上がって、風船が無くなる頃には彼女は絶命してた
直接的にその場で、誰かが彼女のそばに歩いていって、殺したわけじゃない
チート日記の仕業なんだな、きっと。
[そう淡々と10thへ告げて]
[3rdの姿が見えれば、4F通路へと足を向ける。
話がしたければ追いかけてくるだろう。
ゼンジやセイジたちは、また違う手段でうえに向かったのか。
それとも階段を利用するのならすれ違うことになり、ちらりと視線を向けるだけ。
通路に立ち止まって、手帳を開く]
それは、俺も、見た。
[12thの言葉には、低い声が添えた。
ぐ、と少し身を起こすが杖は壁際に落ちていて手が届かない。
閉めた脇に挟んだ拳が、ゴリ、と腕に痛みを伝えて眉を顰め、近くの10thを睨む。
頭と顎から血が、ぽたりと落ちた]
何がここまでだ。
嘘つき。
[奥歯を噛んで、また、唸る。]
現場にいたのは、おいら、2nd、3rd, そして彼女なんだな。
[目だけは諦めずに抵抗しようとるす11thに]
で、10thは、おいらが話した――0thが死ぬ話、ここに出てきた以外の誰かにした?
目くらましをした、ということは、見張られていることを知っていたか、それとも非常に慎重な性格をしているやつがしそうなことだと思ったんだな。
[壁際に転がっている杖。
そういえば水の流れる柱で彼女が持っていたものだろうか。
そんなことを思いながら、それを拾い上げる]
少なくとも、確実に知っているのは
その日記でおいらの行動を筒抜けで知っている11th。
[逃げるように階段を降りる。
『恐い』と『見つかったらまずい』は
後者の方がやや強くて]
どこまでも本気か……「お父さん」は。
[味方につけることは無理だろう。
向こうは覚悟を決めているのだ。
彼が『成した』後にどう思うかは
また別の話だが]
とりあえずは逃げるしかないか。
でも……いざというときのために
対策は*考えないと*
[手帳を見ていれば3rdの行動がかわる。
「3rdは9thと合流した」
「3rdは屋上にむかった」
ちらり、とうえに視線を向ける。
そして自身の未来もまた、かわっていた。
「7thをみかける」]
……7th?
[誰だったろう、と首をかしげ。
屋上にいくか、それとも7thを探すか。
どうするか考え込んだ]
[11thの脇に挟んだ拳は隙あらば指を開き
日記を奪う機会を探る。
血の匂いが鼻に届いても顔色は変えないように努め]
あんまり喋るな。
その口、塞ぐぞ。
[唸る声を聞いても、こちらの口調は崩さない。]
[杖を振ってみる。軽いとはとてもいえない重さであり]
クルミちゃんに、さっきの……
[子供が9thだ、というのは日記を見て把握していてた]
おいら、止められなかったよ。アンは死んじまった。
[子供にそう告げて]
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