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― 診療所 ―
お大事に。
[白い診察室。デスクの横で椅子に腰掛ける白衣の男。部屋を出て行く患者を、医者である男は見送った。デスク上の書類に何かしら書き込み]
ああ。もうこんな時間か。
[ふと壁時計を見やり、呟いて]
[村の中にある、小さな古びた店。
入り口の上には、『佐伯雑貨店』の看板。店の中には、ノートや鉛筆などの、細々とした雑貨がおかれている。
そして、レジの後ろには、『町内会からのお知らせ』と書かれた紙が張ってある。
雑貨屋の入り口が、ばんっ、と音を立ててあいた]
っつたく。ニュータウン化計画の話し合いって言われてもなぁ。
店休まなきゃいけないんだし、面倒なんだよな。
[一人の男性が外に出てきた。入り口を閉めると、そのまま張り紙を張る]
『本日、町内会会議のため、休業します』
これでよし、と。
[そう呟くと、そのままどこかへ*向かっていった*]
[その日差しに負けることの無い勢いで廊下を駆け、校庭に出た。
見知った顔ばかりの生徒に途中ですれ違うと笑って手を振る。]
ん、今日はね、神社によって帰るんだ。
ばあちゃんが集会場で何かやってるから、そのお迎え!
[行き先を問う言葉にはそう応えて、校門を抜ける。
寄り道しつつ向かうは神社の近くにある集会場。]
― 森 ―
はっ。はあっ。
[晴れ渡る空の下、木漏れ日が当たる、森の中で少し広くなった場所。男は汗を流しながら、延々と木刀を振り続けていました]
―――――…。
[窓側で空を見上げる。
その視線は酷く冷めたもので。
先生がさようなら、という声にも何も返さない。]
―――――…。
[しばらく空を見て満足すれば。
ぼろぼろのカバンを片手に教室を出た。]
[村道を駆ければ、頬に当たる風が心地良い。
じわりと湧く汗を乾かしてくれる。]
”こっちへおいで”
[ふと、風に混じって何かが聞こえた気がした。
立ち止まり、辺りを見回す。]
この川辺で昔、永遠の愛を蛍の光に誓った男女がいたんだよ。
[川を見ながら、女は老博士に聞いた言葉を紡ぐ]
みんなこの川を、大事にしていたんだよ。
[振り返り、仰ぎ見るは今にも崩されかけた山。
女はじっとそれを見つめ、その場を離れようとして]
[白い雲が流れる。
雲はいい、とても自由で。]
―――――…。
[今日は飼育当番だったことを思い出したが、動物は嫌いだ、と素通りした。
それよりも山の上で雲を見たかった。
伸ばしっぱなしのボサボサの髪が風に揺れた。]
―自室―
熱が、下がらん。
[ぜぇぜぇ息をしつつ、体温計の目盛りを眺める]
うぇー。職場に連絡しとかないと。
[だるい体を引き摺って、電話の置いてある部屋へと向かう]
[橋の下、みうみうと鳴く白い子猫に気づく。
少し困った顔をして]
ごめんね、わたしも居候だから、拾ってはあげられないんだ。
[ごめんね、ともう一度言って、ゆっくりとその場を離れていった**]
[青々と茂る木の一本、決して太くはない枝に腰掛ける少年が一人。
枝は撓みもせず、葉は揺れもしない]
よく、晴れてる。
[木々の合間に覗く青い空を仰ぐ。
口をゆっくりと開いて、ぽつん、と言葉を落とした。
ざわめく木の葉や小鳥達の囀りとは異なる、おと]
そろそろ出かけねばならんな。
[若い見かけと声とは裏腹の少々年寄りじみた口調で零す。
過疎の村でよくある現象はこの村にも起きつつあった。老人が普通と比べて多いのだ。そのため、訪問診療の必要性も高く]
こう暑いと、少し躊躇ってもしまうがね。
必要とあらば仕方あるまい。
―神社―
こんにちは〜、
今日も良い御天気ですね。
[境内を掃き清めている神主に挨拶を送る。
鈴緒を握って不器用に揺らせば、やかましく響き渡る。
二拝二拍手一拝。
これが、日課だった。]
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