情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
…。
無理すんなよ。
何が無理なのか、俺もよくわかってねーけど。
[倒れたチカノと、真っ白になったナオ。
複雑そうな顔をした]
[中庭。
ポットに自家製はちみつレモンソーダを満載して保健室に向かう途中、ひらりと、小さな短冊が足下に落ちた]
これ……
[小さな文字でつづられた願い事、読んではいけない気がしてすぐにポケットに*押しこんだ*]
[腕を掴まれた事に驚き、きょとんとした顔でゼンジを見る。]
だ、大丈夫…
[心臓が何かうるさい。]
…じゃないかも。
[言葉とは逆に、声は落ち着きを取り戻し、神妙な顔]
泣いてるひとに「泣くな」言うのも酷ですよねぇ。
[差し出すべきは若草色の団子ではなく、
ハンケチだろうとは思うが。]
今、姉さんが泣きたいと思う気持ちなら。
止めません。思う存分泣いてください。
…自分、泣きたくても泣けないんで。
[一瞬戸惑いながらも、柔く頭に手を翳し]
何なら肩でも背中でも胸でも腕でも貸しますし。
――まぁ、概ね甲冑ですけどね。
あと…、そこの姉さん。
自分らからもバッチリ見えてますんで。
隠れてるつもりなら出て来て貰えませんか?
[笹から見え隠れするワカバ(>>17)に、手招き。]
……ごめん、なさい…
[団子を手に肩を震わせ、ただンガムラの声に耳を傾けていた。
彼の口から紡がれるのは自分を責めない優しい言葉。
そっと頭に下ろされる暖かい手。
けれど、その中にひとつだけ、別の声を聞いた気がして顔をあげる。]
あの…泣けないって…
[問いかけた時、ワカバに気付いた。]
ワカバさん…あの。ええと…その、そこで何を?
んー自分、何か姉さんに謝られること、されました?
[動く度にガショガショと甲冑の音が鳴るので、
何もかもまったく様にならないが。]
――まぁ、仕事中なので…
いや、仮初と言うんでしょうかねぇ?
還るひとのお目付け役ということは、
自分もまた、在るべき姿ではないんで。
[「ま、そういうことです」。
短く切り上げて。ワカバへと視線を向けた]
姉さんも無事でして何よりです。
つい先程またひとり、倒れたって連絡来ましたんで。
えええと保健室をたたき起こしに行こうと思ったら寄り道が二人でいい雰囲気でね?
[言い訳しながら笹の陰から出てくると「ごめんなさい」と頭を下げた。
連絡、と聞けば眉を下げて]
また? なんだろう、ちょっと、心配だね。
私は元気取り柄だし、でもありがと。
ンガムラくんこそその格好暑そう……光画部の撮影会のでしょ? もしかしてロッカちゃんと織り姫彦星?
在るべき姿…
[ンガムラの言葉を反芻する。
けれど、その意味が解らない。
解るのに、解らないのは。]
在るべき姿って何…ですか?
[答えを知っていて別の答えを。
ぽたり。また、雫が零れる。
切り上げられる話に何処かでほっとしいる自分の中の矛盾。]
え?え?保健室を叩き起…?
[ワカバの言い訳に目を白黒させつつ、ンガムラの連絡を聞けば、潤んだ瞳がまた揺れる。]
叩き起こす? 姉さん見かけによらず、
中々ワイルドなおひとですなぁ。
[ワカバにも謝られ、困惑した表情を浮かべ]
心配…ですねぇ。せめて夜までは、と――…
いえ、こっちの話ですが。
ワカバさん、元気そうで何よりですが、
ご油断無く。
[「暑そう」、と言われ手扇子で扇ぐ真似を。]
いやいや、ロッカさんにはふさわしいおひとがね?
いらっしゃるでしょうし。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了