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ただ……みんな、どうにかしたいって一生懸命なだけなんじゃないかしら……。
[姿を消した男の立っていた場所を見つめ、ぽつりと呟いた]
[淡く光る幻想的な世界を見つめる]
Prece──……。
[老先生の好きな言葉をぽつり]
…─…。
[何か口を開きかけ*飲み込んだ*]
─現代─
[どれくらい木の下でぼんやりしていただろうか]
…っ!
[おびえた様子で携帯電話を開く]
『赤い木刀はありましたか?』
[簡潔なメールに、乱雑な宝物殿を思い出す。
思い出せなかった]
『思い出します。少々お待ち下さい』
[小さくため息をつくと、*宝物殿へ*]
─宝物殿─
[鍵を掛けられているのを確認すると、ポケットからマグライトと小さなほにゃららを取り出し、カチャカチャと格闘すること<34>秒]
よし。
[するりと中に滑り込んで扉を閉める。
錠前は開いたまま扉に引っかかっている。
外に光が漏れないように、慎重にマグライトで*中を照らす*]
─宝物殿─
[小さく頼りない明かりに照らされる、雑然とした室内]
…─。
[丹塗りのお膳やらお猪口は、埃の陰から赤い色を返すけれど、『木刀』らしき物はなく]
何かに包まれている、とか。
[ぼそり。
己の呟きにがっかりする。
そうして手近な布の包みをほどきにかかる]
[努めて物音を立てぬようにするけれど、どうしても衣擦れや、かたりとした物音は立ってしまう]
──?
[ふと入り口の辺りを見て、苦笑い]
『気のせい、かな?
田舎は、木でも何でも大きくて、生命力に溢れてるから気配が濃い気がする』
[大きな包みを片端から広げ、畳み直すことはせずに、手際よく*さばいていく*]
─宝物殿─
[一通りの大物はすべてあらめて]
無い。
[ため息を付いて手近な物を手に取る。
報告をしようと携帯を取り出し、
液晶に映るゾウサクに気づいた]
入り口ふさがれてるとか。
バレたら大変だ。
[ホールドアップの姿勢を取る]
おっと。
[手から滑り落ちた包み。
そこのあったのは、朱も鮮やかな、木刀。
ただ、何処かで折れたのか、刃先の部分から先が無かったけれど]
あ。あった。
[驚きすぎて平坦な声]
抵抗しません。
あ、電話。失礼。
[掛かってきた携帯でなにやら話したあと(謝り成分<96>%くらい)]
実は、これには少々事情がありまして──
[そうして口にされたのは、また*別の物語*]
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