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半分こ、ええなぁ。ありがとうなぁ。プレーチェちゃん。
[そばに座り込んだプレーチェに笑顔を向ける]
あ、ライデン兄さん、リンゴ飴もっとあらへんの?
マシロちゃんやらギンやらも食べるんじゃ…
あれ?
[何か違和感に首をかしげた]
…マシロちゃん?居ない…の?
[あたりをぐるぐる見渡す。さっきまでいた姿がみつからない]
[プレーチェに手渡されたリンゴ飴を受け取りはしたけれど、口をつける気にはなれず]
…ごめん。今はいいや…
[そっと返した]
[プレーチェが腕をぎゅっと握る感触に]
うん…プレーチェちゃんも消えないでね…
[ただそれだけを返すのがやっとで。
そのまま部屋の隅に*座り込んだ*]
―朝―
[気がついたら、窓から日の光が差し込んでいる。
穏やかな光に包まれていると、まるで昨日のことが夢のように感じられる。
身体を起こし、辺りをきょろきょろと見回しながら、名前を口に出す]
マシロちゃん…?
[少しずつ思い出す。お葬式でわんわん泣いた日のことを]
[ふらふらと立ち上がった。部屋の入り口に向かおうとして、足元の袋を蹴飛ばした。
中身が転がり出ていた]
…あ。藁人形…
[火にくべ損ねた藁人形が転がっている。背中に「スズキ」と書かれた人形。リボンつけたらかわいいかも?といわれて、ためしにつけてみた人形もある。
全部で8体。*袋にしまいこんだ*]
しんどい…そうやね…
[部屋でみた藁人形が頭をよぎる]
…もしかして、うちのせいなんやろか。
ネギヤ兄さんに似た人形、燃やしたからやろうか。
[気分がさらに重たくなった]
[エビコがセイジに声をかけ、セイジが出て行くのが見えた。相変わらずの不思議な行動に少しだけ笑みが漏れて]
みんな、まだ居るんやね…少し安心したわ。
[ふぅとため息をついて、いすに座る]
『ぐぅ』
[安心したのか、腹の音が鳴った]
[腹の音に思わず焦る]
あわわ。おなかすいてもうたー。何か食べるものあらへんやろか。
[食料を探して周りをきょろきょろと見る。入り口近くにいたホズミに気がつき、挨拶をした]
エビコ姉さん、豚汁あるん?たすかるわー。
[少しだけ真面目な顔をして]
腹が減るってことは、まだ生きてるんやろ。多分。
[しばらく聞いた話を考えていた]
そこにあるだけ…せんせーは難しいこというなぁ。
うち、馬鹿やからよーわからんけど。
[ライデンが「すまんな」というのを聞いて]
あ、別にかまわへんで。
…兄さんもタバコすうんやなぁ。
うちは何をしたかったんやろ。
みんなと一緒にいたかったんやろか。
それとも、理に従うようにしたかったんやろか。
[ただ、悩むばかり]
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