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あれでしょうか――
[山道を歩くこと数時間、遠くに家屋らしき影を見つけて、白い息を吐く。天から舞い降る白い粉は、伸ばした掌の中で静かに消え行く。その様子を見つめると嬉しそうに微笑んだ。足の下から、きゅきゅっと雪を踏み鳴らす音。やがて白い帯の上に微かに残る足跡を辿るように、てくてくと管理棟へと向かう]
[管理棟の扉の前で、しばらく気を落ち着かせている。やがて意を決したように、小さく扉をノック]
こんにちは。誰か居ますか?
[躊躇いがちな声の後、そっと扉を開けて隙間から中の様子を窺った]
[管理棟の中に足を踏み入れ、中を見回す。管理人らしき人の前へ歩み寄ると、簡単な注意事項を聞く]
[利用者帳に名前を書き入れて、鍵を手に入れる。少年と兎を抱えた女性の姿を見つければ]
しばらくお世話になりますね。
よろしくお願いします。
[頭を下げて*自己紹介*]
獏くん、ですか。いい名前です。
[壁に寄りかかる少年に笑顔で挨拶をした直後、ぞくりと何だか嫌な予感]
少し中を拝見させてもらいますね。
[ネギヤに言うと管理棟の奥へと逃れる。数秒もしないうち、扉が開く派手な音が聞こえた。聞き覚えのある声に慌てて身を潜め、柱の影からこっそり覗く]
まさか
げ、本当にリタさんですか。こんな所にまで……
[思った通りの顔が見えて頭を抱えると、その後の会話に聞き耳を*立てている*]
このまま逃げる……ってわけにもいきませんね。
[ぐりたん対策に厨房にあった布巾を頬に被り、サングラスをかけて怪しい人完成]
あの人、人間離れした所あるからなあ。
どうか、ばれませんように。
[高鳴る鼓動を鎮めると、鉄瓶に水を入れて、背中を丸め囲炉裏の傍へ]
ふぉふぉふぉ。ビセちゃんと申すか。
ゆっくりして行かれるとよい、ぞ。
うむ。寒い日にはお茶が一番ぢゃ。湯のみは……はて。どこにあるんじゃろかの?
[皺枯れた声を出すと、囲炉裏の傍でお湯が沸くまでのんびり]
すみま……ごほ。すまんのお。
探しに行くのはよいが、くれぐれも気をつけるのぢゃよ。ふぉっふぉっ。
[ビセに告げると、兎を抱えた少女を見送る]
長閑じゃのう。
[炊事場から響く規則正しい音に聞き入る。しゅんしゅんとお湯が沸く音に、人々の話し声。追い迫る締め切りのことを忘れそうなひと時だが、グリタと一つ屋根の下にいる以上は叶わぬ事]
……どっこいしょー。
[わざとらしい掛け声と共に立ち上がると、管理棟の外へ。寒さに白い息を吐き出して、眸を焼く白銀に目を細めて、天を仰ぎ見る]
あれは?
[舞い積もる白の中、遠くで回る黒が目に入る]
……人みたいですね。
何してるんでしょう?
[興味を惹かれ、ゆっくりと近づいていく]
[少し離れた場所からしばらく様子を眺めていたが、やがてすぐ傍まで近づいて]
こりゃあ、何しとるか!
ふぉふぉふぉ。驚かせたかの?
[一喝した後、皺枯れた声]
[帰ってきたのは、意外と落ち着いた反応。こちらを見据える青年の前に立つと、緩い風が冷気を運んでくる]
……ひいっ?
わっ、わしは何も見とらん。見とらんのじゃあ。
[差し向けられた傘にいやいやをするように首を左右に振り、ぺたりと尻餅をつく]
ほあ?冗談かの。年寄りを驚かせるものじゃないわ。心の臓が止まるかと思ったわい。
[立ち上がると、体についた雪を払う。彼に近づく前にかけ直したサングラスを少しずらして顔を覗き込み]
わしは月……いや、星野と申す。
して、彼らとは一体何ですか……いや、何じゃな?
おあいこか。こりゃ、一本取られたわい。ふぉふぉふぉ。
……空の向こうに、ですか。
なかなかに興味深い話ですね。地球は狙われていると。
[孝治と名乗った青年の説明を真剣な顔で聞き、思わず言葉が素に戻る。これは次の作品に使えるかもしれませんね、と小さく漏らし]
しかし、それは……ただの定規に見えますが。それで、救われるのですか?
[不思議そうに地面の先と定規を見つめていた]
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