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曲者すぎて、怖いよ――俺は。
[聞きに行く、という声に終始思案顔。
ドロテアの呉れた時間はそろそろ尽きるだろう。]
俺は、宣言通り長老の所へ行くつもりだ。
――聞いたからにはビャルネも行くんだろ?
[こちらを見やるビャルネに返す答えは抑揚なく。
よく鳴る杖は変わらず存在を誇示するようで、流れるのは微妙な――沈黙。]
[躊躇い――躊躇うわけにはいかない。
間違い――考えれば何も出来ない。]
――俺がまじない師だって言ったら、どうする?
無実なのはアルマウェルだ――。
長老の足とも言える人間の潔白は朗報だろう?
[真と嘘の情報開示。聡い男は恐らく殺意に気付くだろう。
二人きりで、自らをまじない師とし、恐れもなく人一人を潔白と言った自身へ向けるビャルネの表情を正面から観察して。]
[相手が何を言ったか、どんな顔をしたか。
ぎりぎりの所で目を逸らし、舌打ちは何に宛ててか。]
ビャルネが――"そう"だなんて、確証はないさ。
でも、
["確証なんて持てるわけないだろ?"
音にせぬ言葉は冷たい雪の上に書士を倒し、その拍子に杖は音を立てて近くの雪の上に落ちる。]
――、沁みるな、雪の上に寝るのは。
[口元ばかりは笑う。
そのまま体勢の利のままビャルネの腕を捻る――強く。
強く――鈍い音響かせ関節が一つ増えるまで。]
俺こそ、怪しまれるかもな――
俺には アルマウェルの潔白さえ、わからんし。
[ビャルネは何か言っただろうか。
死にたくはない、と言っていた男は今何を想うのか。]
本当なら、待つべきだったかもな――長老の指示。
そのつもりで向かってたとこだし。
[袖の中から出したナイフはコンパクトなもの。
ざくり、刺したのはその太もも。]
――でも、俺は臆病者だから、さ。
だからこうして、先手うっちまった――ハ、
[相手を痛めつけながら反応を見るのは拷問に似ている。]
不意打ちでなきゃ、準備、出来ちまうだろ――
[相手の喉元をぎりぎりのところで押さえつけたまま、刺したままのナイフを捻る。]
狼は、ちっとばかし遠いが――まだ、
今から呼べば間に合うかも、な。
[相手が抵抗して左腕をつかんだなら、浅く息吐きだして耐えるけれど――いずれ伝う赤は指先からビャルネの首を伝いを雪を濡らすのだろう。
狼は、動かない――。]
[折ったのはビャルネの左腕。
刃を突き立てるのは太もも。
歯止めをかける余地を残していることは悟られているか。]
――そんな顔、すんなよ
俺が、 …いじめてるみたいじゃないか――……
[困ったような声音。
太ももから抜き取るナイフに相手は何を想うか。
満足に消毒もしない腕からは血が流れ落ちているけれど、今痛いのは自分じゃないことを知っている――ナイフはそのまま、ほんの一瞬の躊躇いの後、脇腹に。]
[ビャルネの声、苦悶の顔――逸らしそうになる目を縫い止めて、経験のない行為は加減も歯止めのかけかたもわからず、徐々に麻痺して]
――、
悪ぃな、下手くそで。
[にゅぐり、右手に伝わる感触は生々しく、生を訴えるぬくもりと震えが直に伝わって。
そろそろ抜かなければ、相手は本当に息絶えてえしまうと――失血量を見てもわからない……どころか]
人って、案外、生きてるもんだな……
[覚えた感想は、ソレ。]
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