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[ホズミから熱い茶を受け取って、一口だけ啜る]
何かを、察していた……。
[首を傾げているうちに、村長が集会所へ現れた。
湯呑みを置いて姿勢を正す]
[事実と推測が入り交じり時にあからさまに疑いの目が向けられながらも、見知った顔を見つけると駆け寄って]
私が発見したみたいなんです。
森に行ったんです。そこで。
でも、私、覚えてなくて…。
まさか、アンが…殺されるなんて…。
[思い出されるのは、笑顔ばかり**]
疑わしきを……殺す……?
それって、つまり……。
[ここに集められた6人。
容疑者。疑わしき者。
それを殺していいと、村長は言った]
そんな……。
罪人が裁かれるのは当たり前だけれど、これじゃ……。
[無実の人すら殺される可能性があるのでは? と。
口に出すのはすんでの所で留まったが、不安は確実に胸の奥に存在していた]
[若葉によるアンの死体状況の報告。それに続く村長の言葉を聞きながら]
どう言う事ですか。この中に犯人が居るって…そんなはずは…
[あるはずがない。そう続けようとしたが村長に逆らえるはずも無く、困惑した表情で集められた人たちを見つめる]
[眉や湯呑みを持つ指先を時折僅かに揺らしつつ、神妙な表情で村長の話を聞いていた。話が終わると、ゆっくりと一呼吸してから]
……私達の中に、犯人が。
[呟くようにその内容を繰り返した]
そして、疑わしきを殺す事は、神が赦し望まれる行為だろうと……お告げ、が。
……、
[湯呑みを強く握り締め、また、暫く黙っていて]
……。わかりました。
色々と……考えなければ、いけませんね。
話し合わなければ……
[やがて落ち着きのある、しかし何処となく沈んだ声で言った。村長から開放の旨を伝えられた後も、集会所の片隅に座ったまま、周囲の様子を眺め、話を聞いていただろう。話しかけられたなら、返答も*しながら*]
[ホズミから茶を受け取り、質問が飛べばアンは他殺死体であった事を伝える。
獣の手ではなく 人間の手で ―――。]
あ、…
村長。
[集められた人数は少ない。
告げられた二つの事は彼女の内では予想できていた事。
大きめの瞳を数度瞬くだけで周囲の人の顔を探るに似る。]
[マシロの身体からはまだアンの血の匂いがしていた。自分と同じ匂いだ。
彼女から身を離し、それからダンケへ視線だけ移動させてから]
昨日の夜から今朝まで…
みんなが何をしていたのか。
それを言いあってみようか?
疑わしい人は捌かれるだけだけど
その人を探さなきゃね。
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