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あはは、惚れてもいいけど火傷しないようにね。
[そんな軽口をかえし、休憩すると言うのなら差し入れるかと思ったが]
8thと?
なんか食べ物もらったけど、届けるのはあとのほうがいいか、
それとも、偶然二人に、って形のほうがいいかな。
[そして、屋上から下りながら、扇子を広げた。]
十二番、ネギヤさんですが、
狼役を見つけ出す意欲が高いですね。
彼の世界は摩訶不思議です。
戦術、そして、推理を披露してくれました。
きっと、今後も、情などには流されない人でしょう。
[特に、カノウに告げるように。]
彼の日記にはカノウさん、
貴方が映し出されている。
彼はきっと、貴方の行動が怪しければ、すぐに疑いをかけるでしょう。
[そして、しばらく沈黙を落としてから。]
そういうことです。
[つぶやいた。]
[わかりやすい言葉に小さく笑う。
4Fにいて、8thと会うなら、どこかで話しているのだろうと通路を歩いた]
いまからもってく。
[心配するような目がくすぐったい。
へらっとした笑みで誤魔化してちゃんと感謝は口にしておいた。
二人と別れてから手帳へと書き込む]
最悪、負けそうになる前には、
逃げて助け求めるよろしく。
[そんな甘えた事いいつつ、5Fに上がっていった]
今、フードコートにいます。
日記には、二番七番をみかける、と出たのですが、七番さんの顔を覚えてはいませんね。
カノウさんとデンゴくんも、どこにいますか?
二人の考えがあるのは分かっている。
ゼンジさんの考えも───デンゴの考えも。
だから、
[───だから?
どうしようと考えていたのだろう。
未だ答えを持たないままに、眉を寄せた。]
……だから、考え続けている。
ずっと、ずっと。
…。俺は少なくとも、ゼンジさんとデンゴを裏切らない。
そして今は、3rdと8thと11thも裏切りたくはない。
だから、危害は排除しようと思う。
…けど、やっぱりあなたたち2人に
危害を加えるつもりもない。
──…何があっても、だ。
[たとえ、意に沿わないとしても。
考えた挙句の基準を、ひとつだけ示す。]
10thとも話をしたよ。2dとも。
…ゼンジさん。
俺は10thから頼みごとをされた。
どうしても死なせたくない人を、助けたいと言われた。
ゼンジさんはこの頼みを聞いたんだろうか。
あなたは、10thと10thの助けたい人も助けたいのだろうか。
───それだけの世界を、背負うつもりですか。
[グリタとしたと同じ話を、ゼンジへと問う。]
頼みごとですか。
私はグリタさんから頼みごとは受けていないですね。
[その話をきけば、多少落胆を覚える。
グリタにとっては己はそんなに重要な者ではないのかもしれない。]
[カノウの希望、については静聴している。
彼が助けたいと思う三番、八番、十一番。
そのひとりひとりを思う。]
――……さきほどのグリタさんと、十一番、ソラさんの屋上での戦闘をみました。
彼らは、片方は、消えねばならないでしょう。
グリタさんからの頼みの件ですが、
私は受けていないので、なんとも…。
受けていないということは、
グリタさんは少なくとも、その守りたい方の世界を私に背負ってほしいとは思っていないということですから。
あと、
私は、背負うという表現は好きではありません。
…その為に。
クルミや俺に、頭を下げて回っているのだと言っていた。
彼と彼の望みの、どちらが優先されるのかは分からない。
けれども、それ程に重いものとして俺は聞いた。
その望みを、あなたに告げていない……?
そう、か。
[意外だとの心情は、声に滲む。
見えぬだろうまま、僅か首を傾げた。]
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