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─ 駅前公園 ─
大体において無茶振りがすぎるんだっつー……。
[言っても詮無いとわかっていても言ってしまうのは、多分、近づく事を求められている事が自分的に余り見たくない、と認識している部分だから。
そこまで気づいているなら、と言われるかも知れない、けれど。
そんな簡単に行くなら、多分、きっと、忘れていない]
……どーすっか、ねぇ。
[思い当たる節に即すなら。
ヒントを得られそうな場所は、多分]
あそこ、だよ、なぁ……。
[ちら、と視線が向かうのは。
バス停の近くに建てられた、病院の看板]
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ふ……発言落とした後、時間泥棒に捕まってたぜぃ。
つか、なんか物凄くあれな二重表現をしておった……orz
しかし、なんだろなー、うん。
それぞれの追いかけ方がいいなぁwww
あー、やっぱりこのセットで組んでよかった、この企画。
― 商店街 ―
『ねえ、きみ。省吾君?』
[不意に背後から声を掛けられた。
驚いて本を戻し振り向くと、白いワンピースを着た女性が立っていた]
ええ、そうですが。
お会いしたことありましたっけ?
[軽く首を傾げて問う。
女性の顔は影になっていて見えない。首を横に振って否定された]
『この街に来たのは20年ぶりだから。
お祖父さんは元気?』
[仕事から戻った「今」なら既に他界している。
10年前なら入退院を繰り返しはしていたけれど、まだ存命中のはず。
どう答えたものかと迷っていると、何も言わないのに女性は口元を押さえた]
『そうなんだ。…お大事にって伝えて』
[その先は声も聞こえなかった。何度か首を振って、逃げるように背を向け走っていってしまう。
突っ立ったまま見送ってしまった。
白昼夢かなにかのように、角を曲がったわけでもないのに白い裾が大きく揺れて消えた]
名前、聞けなかったな。
[振り払うように頭を振る]
知らないものは知りようがないか。
[再び本を手に取る気にもなれず、商店街を抜けてブラブラと歩き始めた]
― 公園・池の縁 ―
[職人と妻の間には子供が居なかった。いや、正確には一人、息子が居たはずなのだが、その子は生まれる前に天に召されてしまったので…その後はずっと夫婦二人きりの生活だった]
『いい風ですねえ』
[晴れた日に、ここに散歩に来ると、妻はいつもこの池の前に立ち止まり、日傘を傾けて、そう言った]
アア、イイ風ダネ。
[妻の瞳が子供達の像を見つめているのは知っていたけれど、職人は、いつもただ、そう応じるだけだった]
―― 元気といえば、元気です。
―― 最近は病院に出たり入ったりですが。
[そう答えたはずだ。あの時は]
―― 俺、これで帰りますが。
―― 一緒に来ます?
[祖父の知り合いなんだろうとだけ思った。
それ以上は気付かないことにして、誘ってみた。
女性はきっと断るだろうと予想しながら。事実その通りになって、それっきり]
― 街中 ―
どうしようかな。
[学校や海、寄り道した遊び場。
街中を見た限りでは記憶と違える場所もなく、それなりに懐かしくはある代わりに目立った成果も無かった。
こちらに来てからずっと、潮風に後ろ髪を引かれてはいるけれども――]
あ。交番。
そういえばよく落し物が届きましたって連絡を貰ったっけ。でも ま、オトシモノはワスレモノじゃないから、きっと違… ……あれ。
[交番の前を通り過ぎ、横道を折れたところで、見覚えのある姿ひとつ。
疎らに行き交う人々の合間を縫って近付いて、少し距離空け眺めること暫し。]
あー。
[何を見たかを聞いて、納得した声を返す]
俺はまだ見てねーんだけど。
そうか、びみょーか。
[自分も見たらそうなのかな、と思いながら言葉を紡いだ]
― 公園・池の縁 ―
[けれど、それはワスレモノではないだろう。職人は、その日々を忘れたことはなかったから]
懐かしいネ。
[けれどきっと、その懐かしさの向こうにソレはある]
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