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なんか、ふっしぎ。
…まだ会って間もないのに、
なんでそんなに、命を賭けても守りたいって思えるんだ?
……ん? あれ。
もしかしてその2人が、混線する日記…とか??
[ふと思いついたことを呟く]
───ゼンジさん。
[先に、彼に知らせようかとひどく迷った。
10thが守ろうとしたのは2ndか4th。
彼なのかも知れないと、危惧したから。けれど、]
無事済んだようで、良かった。
[もう、それを口にすることはない。]
はい
おそらくは、クルミさんのところに、事実は届くでしょう。
あとは、貴方次第です。
でも、どんな風になっても、
それが世界の成り行きならば、
それでいいのです。
[カノウが飲み込んだ言葉など知らない。
だが、実際、十番と深いつながりなど、感じていなかった。
ただ、勝手に期待し、勝手に失望した。
それが真実。]
──…分かった。
俺はクルミが事実を知ったなら、
話をしてみようと、思っている。
彼女が、俺を”チート日記”の所有者と知っても、
未だ仲間と認めてくれるか否か。
確認してみようかと思っている。
もしもダメなら、その時は───…
[言葉を切る。苦い。]
…──”仲間”を守るつもりだ。
カノウさん
私は貴方に謝らなければですね。
貴方は、博奕打ちではないようです。
[そのあと、小さく、やはり無理せずにとは付け加えたけれど。]
…いや。俺はきっと、博奕打ちだ。
そうでなければきっと、もっと確実に、
望みを手にする道を見つけているんだろう。
だから……、…。
[その先は音にならず]
確実な方法なんて、やる前に誰が分かるん?
それこそ、かみさまぐらいじゃねーの?
…、…――自分の正体、
しっかり明かして、
そんでちゃんと会話しようとするヨシアキは、
オレ様さ。 …すごいって、思うぜ。
…ははっ、
[かみさま。その単語に笑ってしまった。
そうか。勝って神になれば、そんなことも可能だろうか。]
───…まだかみさまじゃ、ないもんな。
[別になりたくもない。
そう言ったくせに、埒もないことを思う。
もしもそんな力があったなら、と。]
…、ん。そうか。
後悔は──…したくない、からさ。
[口にした言葉は、
どこか一度クルミから聞いた言葉に少し似ていた。]
…、なら、ヨシアキは、がんばるといいんだっ!
[遠い眩しいものを見るような――そのくせ
なんだかふてくされたような声が、小さく零れた]
ほんとに、人のこと、心配とかしてるより。
自分の事、だろうに。
[手帳に残る文字をみて、呟く。
声が途切れがちなのも気にせずに]
……泣いてやんないよ。
泣いたりしないからね。
気をつけろって言ってたのに。
心配させて、結局こんななってるし。
[怒っているんだというような、口ぶりは震える声]
……ほんと、ばぁか。
[ぽとり、と、手帳に小さなにじみが一つ]
…ゼンジさん、デンゴ。
3rd…クルミと話をしたよ。
彼女に俺が鬼役だと話した。
彼女は既に、ゼンジさんが鬼役だとも知っている。
彼女は…彼女とソラは、
俺が鬼役でも仲間だと、守ると言ってくれた。
俺はその想いに応えたい。
……。俺はあなたたちを裏切らない。
今も変わらず、ゼンジさんとデンゴは守るつもりだ。
けれどもし、ふたりがクルミとソラに害を加えるなら。
2人を残せないと言われるなら。
俺は、全力で抗うと思う。
そのために別の誰かを狙うこともすると思う。
───これが、俺の出した結論だ。
そうですか。
クルミさんも、ソラさんも
[カノウの言葉に、考える。
そう、それぞれが世界を映す鏡であるならば、
そこで鬼であろうと選ばれる鏡が彼というわけだ。
つまり、残るべき、なのだろう。]
――……
カノウさん、
貴方は、少し、立ち戻るといいでしょう。
本当に、守りたいものを。
[このまま、クルミとソラが仲間になるのなら、他に一人、抱き込んでしまえばいい。
男は、もう詰むゲームをわかっていながら、
そう、告げた。
それは、男の今までの現実にはない、行動。]
えっ、
[ゼンジの返答は、予想をしていなかった。
だから一瞬、意図を測りかねて言葉に詰まる。
諭すようにも響く、その言葉に]
…──立ち戻る?
本当に守りたい、ものに… …?
[ゼンジの言葉には、暫し考え込んでしまった。
ぐるぐると思考が回転する。
何か。何かを見落としているのか。それとも]
…。…守りたいものを増やしすぎている。
… と、…?
[悩んだ末に返したのは、こんな問いかけだった。]
ええ
[驚くヨシアキにそのまま肯定を。]
――……貴方の守りたいものはなんですか?
いえ、今、返事はいりません。
それでは、
のちに。
[そして、沈黙が落ちた。]
[ヨシアキの報告と宣言。
…口元に薄い笑みが浮かんだ]
そっか。
そうだーーよなーー。
[クルミとソラ。
ヨシアキが誰であっても、受け入れたひとたち]
“鬼”だから仲間になったオレ様たちとは…
違うもんなっ。
[仄かに浮かんだ寂しさを冗談でくるんだ言葉を、軽く投げた]
[ゼンジとヨシアキの吹き出しのやりとりを
じっと眺める。
…守りたいもの。
ゼンジの言いたいことは、
なんとなく分かる…気がする。
――…ただ。欲張れるのも。
ある意味、強いことではあるけれど]
[手帳で繋がっていた相手のことは信用はしていた。
けれど、裏切る事も裏切られることも視野には入っていた。
交わす軽口は楽しかったし、心配したのも、心配されたのが嬉しいのも本当だったけれど。
――まあ、切り捨てるような事態になる前に、死んでいってしまった相手のことなのだから。
いまはただ、その不在を哀しむ心があることだけ覚えておけばいい]
クルミともソラとも、偶然出会っただけだ。
ゼンジさんとデンゴと、偶然日記を持ったのと、まるで同じく。
そして言葉を交わした。
互いに知った。
そして、俺はその手を取りたいと思った。
…何が違う?
[それは、ひどく我がままで欲張りな希望。
鬼は3人、共に残れる人も3人。
仲間たちと、それに大切に思える人と。
6人で残ることを、考えている。
他のことは考えていない。
自分自身が残ることと、勝利条件を満たすこと。
それは今は一体となって、ヨシアキの中にある。
だから問いが分からない。
…崩れる未来など、見ていないのだから。]
…なあなあ。
[8thを追いかけながら、
絵日記の向こうに声を掛ける]
ゼンジのおっちゃんはさ、
どんな優先順位もってるん?
[それは些細な興味と。
今後のために知っておきたいという関心]
ひとのばっか聞いてもアレだから、
オレ様のも言っとくとさ。
[階段をのぼって息が弾む。
口元には笑みを浮かべたまま]
―――オレ様は、自分の世界が一番だいじ!
そんで次に、ゼンジのおっちゃんとヨシアキだなっ。
自分の手がちっこいことなんてよく分かってるから、
これ以上は求めない。いらない。
世界の残る価値とか。
ふさわしさとか。
…――そんなもん、知らねー。
だって誰がそんなもん決めるんだ?
かみさま?
…そのかみさまを決めるためのゲームだろこれ。
オレ様は…オレ様の世界を残したいから生き残る。
ある意味、いっちばんわがままかもな!
自分のことしか考えてねーもん。
[けらっとデンゴが笑うと、
絵日記カボチャもケタケタ嗤った]
…。俺はさ。
最初はゼンジさんとデンゴ、
二人を味方と考えられるのかを、正直迷った。
裏切られるかも知れないとも考えていた。
ソラとクルミにしても、それは同じだ。
だから2ndに対してクルミが囮になると言った時、
それもいいと俺は思った。
彼女が危険に晒されてもいいと、あの時俺は確かに考えた。
多分どっちも、まだ本当の仲間と思えてはいなかった。
良く知らない相手を、心から仲間とは思えなかった。
けど…、
生き延びるためというのなら、ゼンジさんとデンゴと組むことと、
ソラとクルミと組むことと、やっぱり同じことだと俺は思う。
生き延びるためだ。
その為に、俺はあなたたちや彼女らと協力している。
けれど──…与えられた中で選択をしているのは、俺の意思だ。
俺自身の意思だ。
……だから…、
…違わない。
[静かに、確かめるように言い切る。]
なあ、デンゴ?
逆に聞くが、お前はどうだ?
俺たちは生き残るためだけの理由で手を組んでいるのか。
俺は、お前と仲間じゃないのか。
俺は日記という理由から、こうして仲間になったけど、
───デンゴ。
俺はお前のこと、好きだよ。
頼りにもしている。
…これじゃ、駄目かな?
[軽く語尾を上げ、小さな仲間へと問いかけた*]
私の優先順位は、
真実に沿って、決まります。
偽りがある箇所は、
いりません。
体裁だけも、
いりません。
自身の心の真実に、忠実に…。
人は、人を、傷つけてしか生きられない。
その傷つけたということも、
真実です。
世界が映し出される鏡が、
自身が残したいと思う鏡。
その思ったなら、それが一番です。
これは、ヨシアキさんやデンゴくんの思う気持ちには応えられないものかもしれませんが…。
デンゴくんのことは好きですよ。
貴方の世界は、残すべきだと思っている。
カノウさんはわかりません。
貴方の世界は私には映らない。
そして、自身の世界は、
こればっかりはわかりません。
きっとわからないから、
今、私はここにいる。
死ぬかもしれないところに。
[そして、また沈黙を流したあと…。]
でも、考えてくれて、ありがとうございました。
[それは、二人に対しての礼だった。**]
クルミさんからはどうやらひどく嫌われたようです。
私はクルミさんと、仲間にはなれないですね。
カノウさん、申し訳ありません。
ところで、
マシロさんを守ると言ったら、
チート日記は使わず正々堂々と勝負しろと言われました。
マシロさんをクルミさんは標的にしてるのでしょうか?
それならば、
彼女とは戦わねばならないかもですね。
[ヨシアキクルミソラの計画は知らぬ]
…俺にはやはり、
誰の世界を残すべきかの判断は出来そうにない。
残すべきではなく、残したいかどうかだけだ。
そしてそれは、生かしたいかどうかだけ。
生きた後に、己の世界をどう思うのか。
どうしたいのか。
それは、それぞれの選択だと思うから。
俺は取りたいと思う手を取る。
2ndを守る…?何故、
[咄嗟に疑問が口をつく。
2ndの行動を記す日記に、ゼンジとの接触は多くなかった。
彼の行動に首を傾げる。]
彼女の行動に真実を見つけたのか…?
[良く分からずに聞いてみる。
そして続く言葉に、更に眉を顰めた。]
2ndがクルミを標的にしているとは、まだ見えていない。
…が、狙うならむしろ俺じゃないのか?
2ndはどうやら12thと共に動いている。
12thの日記がどういったものかは知らないが、
どうやら12thは俺が鬼役だと把握している。
ということは、そこまで知れる日記なんだろう。
セイジさんがクルミを狙うなら、
俺はマシロを狙う…が。
マシロが俺を狙うなら、あなたも俺を狙いますか?
あなたから聞いた12thの性格。
そのままなら、彼は鬼役の排除を目指すんだろう。
と、なれば……、
[先は音にならず、首を横に振る。]
…──何を、選びますか。
[クルミの狙いを未だ知らず、
敵意乗らぬ声でセイジへと問いを投げかけた。]
だって大人は、 信用しちゃいけねーんだ。
[その支配力も。
その優しさも。
今はもう、どちらも怖い]
ヨシアキとゼンジのおっちゃんは、
嫌いじゃないぜ。
こうやって話してるのは …嫌いじゃない。
でも。
―――…ヨシアキ。
アンタはいろんなもんを欲しがるけど。
欲しがるだけで、 肝心なことは、 なにもしてない。
だから、 まだ、駄目だ。
[ゆるり首を左右に振って、
貝が閉じるように口を噤んだ*]
ゼンジさん、デンゴ。
俺はこれから、5thを殺す。
[既にゼンジの日記には、
フユキに襲いかかった事実が記されているであろう。
彼を殺すのは、己の未来に記述された事実。
未だ未来日記は、その記述を変えてはいない。]
…、これはサバイバル・ゲームだ。
ならばそのゲームに、
────…傍観者は要らない。
[短い理由を添えて、未来の選択を*告げた*]
……、…ああ。
[返す言葉もない。
というより、言葉を返しても空しいだけだろう。
重い沈黙に返ったのは、やはり重たい沈黙*だった*]
偽りがあると、いけないんだろ?
ゼンジのおっちゃん、今そう言っただろ。
オレ様はっ、…、
…………ふたりを、偽っているのに。
[ぽつりと。溢れた真実が、零れる]
[絵日記を持つ指先に視線を落とす。
爪の隙間が汚れている。
屋上のあの時の、微かな赤がついたまま]
でも…怖くて、言えなかったんだ。
ああ そうだな……、
ゼンジのおっちゃんになら、今は言えるかもしれない。
でも、 ヨシアキにはまだ言えない。
[日記越しで良かったとこの時ばかりは思う。
泣き笑いのような表情を見られなくて済むから]
だからさ、
オレ様が選ばれたんだよ。きっと。
このゲームにも。“鬼”にも。
[誰よりも一番最初に、
参加者を殺すことが出来た理由は―――…]
…、―――ゼンジのおっちゃんは、自分の世界が好き?
残すべきとか、そーじゃないとか。
そういうんじゃなくてさ。
純粋に。単純に。 ――…好き?
[子供なりに精いっぱいの、*質問を*]
貴方が言っていた、グリタさんのことです。
もし、グリタさんがその命をかけても守りたい方がマシロさんならば、
グリタさんの世界に映すべきだった光は、
マシロさんの世界を照らすためのものだったかもしれないと…。
そう、感じたからです。
マシロさんを守ることがグリタさんの何よりの真実だとしたら。
それを、壊したくはない…。
セイジさんがクルミさんを狙っているという話は知らないのですが…。そうなんですか?
クルミさんがマシロさんを狙うなら、
私はマシロさんを守るだけです。
マシロさんが無事であるのなら、クルミさんを狙うことはありません。
マシロさんが貴方を狙う、のもはじめてききましたが、
マシロさんがカノウさんを狙うのであれば、
マシロさんをとめようと思います。
[でも、カノウの続く、排除先、
フユキへの宣言には、否定は男はできなかった。]
そうですね。
傍観者は、いりません。
同意します。
[6thと12th。
消すべき相手を話す二人の吹き出しを読む]
…ゼンジのおっちゃんは、いろいろ考えて
選んでんだな。
[自分はどうだろう。
少し振り返ってみ――なくても分かる。
答えはノーだ。
そして6thはもう傍観者じゃなくなった。でも、]
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