だんな様の生徒はんは、いつ見ても達者でええどすなぁ。
羨ましい限りどすわぁ。
[ワカバ、コハル、ベックのやり取りを見てころころと笑む。]
[職員室の一角で、ゼンジとネギヤを見かけると、そちらへ近づき。]
あら美味しそうだこと。あたしもご相伴に預かってもよろしいどすか?
[近くに腰掛け、お茶と団子を分けて*もらっている*]
だんな様…こほん、ゼンジはんのお点てになるおぶは、いつ飲んでもおいしいどすわな。
お団子もおいしいどす。
[学校ではだんな様言うてはいけないと約束していたことを思い出し、
小さく咳払いをし。
ワカバの取り出したチョコ柿の種を物欲しそうに見つめ]
…今はいろんなお菓子が出回っとるのどすねぇ。
[しかし自分でも口にしようとは思わないようだ。]
え、えぇ。ゼンジはんのおぶはすばらしうて、ほっぺが落ちそう。
そしてお団子は、ネギマはんの差し入れどしたのな。おぶとお団子、両方美味であたし幸せどすわ。
[飲み干した茶碗の淵をぬぐい、「結構なお手前で」。
チョコ柿の種については、自然と目を逸らし]
不思議な味。怖いどすな。
ネギマはんは、大丈夫でいらっしゃるん?
[ゼンジによって食すことになったネギマに、伺うようにちらりと視線を送ってみる。]
[ワカバにつっきーと呼ばれ、]
かなんわ、ワカバはん、つっきーだなんて。あたし恥ずかしい。
[両手を頬に当てて照れ隠し。
誘惑のチョコ柿の種にちらちらと視線を送る。
でも我慢。
そして照れたように笑うゼンジに、ツキハナもほんのり笑んで]
えぇ、ワカバはんはおいしそうに食べていらっしゃるので、きっと大丈夫やのでしょうけれども。
でもあたし、怖い。
[困ったように首をかしげる。
と、ゼンジにネギヤの名前を間違えている事を指摘された。
一瞬きょとんとするが、その直後はっとした顔は見る見る赤くなって]
あ…、かなんわぁ。あたしったら。
ネギマはん言うたら串焼きになってしまいますわな。
ああ、恥ずかしい…
[両手で顔を覆い、うつむいた。]