[その姿が横切ったのは、いつだったやら。
てんてん、てんてん。
跳ねる兎は不意にぴたりと動きを止めて]
「……あれー?」
[呑気に呑気に、首を傾げた]
「あーあーあー。
誰か、空間から弾き出されちゃったみたい☆」
[懐中時計片手にこてり、と首を傾げた兎の物言いに、危機感はなく]
「でも、おーかしーいなー」
「……もしかして、『時計』が治るのを嫌がってるナニカがいたりするー?」
「まあ、空間自体不安定になってきてるから、その作用で落っこちちゃう事もあるかもね!」
「というわけで、早目に『鍵』と『螺子』探してね!」
[相も変わらず一方的に言い置くと、兎はまた、てんてんてんてん、跳ねて消える。**]
[☆業務連絡
兎との遭遇タイミングは皆様やり易いようにどうぞ。相変わらず多重遍在な上に時間軸も超越しております]