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―山荘の前―
[タキシード姿の男が、大きなトランクを提げてやってくる。ポケットから手紙のような物を取り出し、山荘の扉と見比べる仕草をしてから、扉をノックする]
ピエトロでございますよ。
ご招待頂きまして、馳せ参じました。
[中から扉が開かれ、男は招き入れられた]
アン様も来ておられたのですなあ。
いやはや、すっかりお綺麗になられて。
いえいえ、お世辞など申しませんとも。
他の皆様は、まだおいででは無いのですかな。あの方も。
そうでございますか。
……先に、例の物をお出ししておきましょうか。おや、聞いておられませんか?
これを持ってくるようにと、仰せつかりまして。
[トランクから取り出したのは、コインを入れるとカプセル入りの玩具が出てくる機械]
私、今は小さなおもちゃ会社をやっておりまして。
こちらは、我が社の製品でございますよ。
[ダイニングの隅に、機械を据え付けた]
今回は商売ではございませんから、お金のかわりにこちらのメダルを入れて頂ければ。
[側のテーブルに、「ご自由にどうぞ」のメモとともに、プラスチックのメダルが入った小さな籠を置いた。機械に投入すれば、小さなカプセルが出てくる筈だ。中身はカラフルな動物のフィギュア]
どうしておじ様は、飛び出して来たイノシシに横からぶつかられてそのまま運ばれてしまうのですかーーー!?
[トルソーの入った大きな荷物が山道にゴロン。
女は地面に座り込んで宙を見る]
道わからないですよー。
―→山荘―
あ、こんにちは。ビセと申します。
あなたが花嫁さん?
聞いてたよりも細身なようだけど。
[山荘に着くと、出迎えのアンの胸のあたりをジロジロ。
訝しげな視線を向けてくるアンに、ダイニングの方へ*案内された*]
― 山のどこか ―
ちょ……マジで勘弁。マジ勘弁。
此処何処。山荘って何処。
誰かキャンユーヘルプミー俺!
[明らかにおかしい英語を叫んだりしつつ、よろよろと歩く一人の男がいた。わかりやすい山道から外れた木々の中を、掻き分けるように]
やべえって。
このままじゃ辿り着くどころか遭難する。
ワイドショーとかに出ちゃうから。
ああ、せめて焼肉のタレを持っていれば……!
[どうにもチャラい感じに独りごちる男は、しかし三十台の半ば以上と見える外見で。濃灰のスーツの上着を左腕にかけて持っている]
―山荘前―
……ここか。例の場所は。
[そう呟いて、手の中にある握られた手紙を見つめる]
ここに、私の……がいるってあったけど。
[肝心な部分は、風の音にかき消されて聞こえない]
どうなのかね。
今の話も、ガセばっかりだったからな。
今度こそ本当なら、いいんだが。
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