[さわ、さわわ。
風が流れて、藤色揺らす。
さわ、さわわ。
揺れた藤色、あまく匂って。
さわ、さわわ。
夢と現の狭間をそう、とかき消してゆく]
☆舞台設定
・プロ、エピ
日常空間。
時代設定は現代、場所指定は特にありません。
全員が同じ町にいる必要もありません。
・1d以降進行中
藤の咲き乱れる不思議空間。
藤の木の林だけでなく、小川があったり野原があったり小さな丘があったりするかも知れない。
※何があるかは言ったもん勝ちです。
☆PC設定
ごく普通に生活している、(一応)一般人。
もしかしたら不思議な力を持っているかもしれないし、なんにもないかもしれない。
全員、藤の木ないし、その花に対して何かしらの『想い』を抱いている。
その『想い』が特に強く共鳴した所が、『鍵』と『螺子』の依代となった。
☆時計兎
直立二足歩行する、謎の兎。懐中時計を手に持ち、てんてんと跳ね回る。
性格はマイペースというかゴーイングマイウェイ。
自分の話は一方的にするが、人の話は絶対聞かない。
『想い』が形を成して時を刻む『時計』の管理者らしいが、その仕事ぶりには疑問がつきまとう。
※状況説明が必要な時に、村建て発言で現れるNPCです。
※多重遍在してどこにでも現れるので、兎の話を聞くために集まる、という事はしなくても大丈夫です。
※質問事項があった場合は、こちらでお答えします。
☆役職設定
・鬼(人狼)
枯れかけた八重藤の木の『想い』と強く感応したもの。『時計』の『鍵』。
もう一度開きたい、と願う反面、力を失い枯れる事を恐れる八重藤の願いに共鳴(もしくは乗っ取られ)して、空間からの他者の排除を試みる。
が、時計兎の干渉のため、力は明後日の方向に跳んでいく。
※襲撃はランダムセットしてください。
・占い師
藤の花への『想い』から、八重藤と共鳴した者を感知できるようになった。
が、八重藤の拒否反応のためか、力は明後日に跳んでいく。
※占いはランダムセットしてください。初回呪殺避けのダミー占いはありです。
・霊能者
藤の花への『想い』から、八重藤と共鳴した者を感知できるようになった。
が、その力が発揮されるのは、対象が狭間の空間に落ちてからとなる。
狭間の空間を覗き見る事はできるが、直接の触れ合う事はできない。
会話は一応できるが、傍目には独り言にしか見えない。
・村人
藤の花に『想い』を抱くが、幸い?おかしな力は持たずにすんだもの。
・狐
枯れかけた八重藤の木の『想い』と強く感応したもの。『時計』の『螺子』。
宿した力が強いため、当人の意思に関わりなく向けられた力を弾いたり、或いは、向けられた力から何が何でも逃げようとしてしまう。
☆吊り・襲撃
ランダムにセットしてください。
吊り・襲撃・呪殺、いずれの場合も対象者は霞のようなものに包まれて消えてしまいます。
・吊り:空間の綻びに囚われる事による、狭間落ち。
・襲撃:八重藤の拒絶の念による、空間からの弾きだし。
☆墓下
幻影の藤林と現実の狭間の空間。
藤林ではあるのだが、現実にも近い位置にあるため、そちらに干渉する事はできないし、特殊な力を持ってしまったもの(※霊能者)以外からは姿も見えない。
☆進行について
48設定になってますが、村建てコミット利用で全日24進行とします。
☆プロローグ
何事もない日常の、一幕。
が、時折視界の隅を時計を持った兎が駆け抜けたり、満開の八重藤が見えたり、と異変の欠片めいたものが発生している。
※入村後、簡単なプロフィールをメモに貼っておいてください。
全員が同じ町にいなくても構いません。
☆1日目
突然、柱時計のものらしき鐘の音が響く。
その後、風景は一変。幻想の藤林へ移動する。
時計を持った兎が各自の前に現れ、事情を簡単に説明。
『鍵』と『螺子』を見つけて、と一方的に依頼してくる。
※時計兎は、開始後に天声で簡単に描写。時計兎は多重偏在するので、この話を聞くために一箇所に集まる必要はありません。
☆2日目
引き込まれていた一人、アンが姿を消す。
時計兎曰く、「あ、空間から零れ落ちちゃったみたい☆(てへ」との事。
どうやら、『時計』の修復を望まぬものがいるらしい事と、空間自体が不安定なので強引に弾きだされる事があるらしい、とだけ説明して、兎はどこかに消える。
☆3日目以降
また数人が姿を消す。
藤林の奥までむ進めば、枯れかけた八重藤の木を見つける事ができる。
その姿に何を思い、何を正しいと見なすかは──各人各様。
※八重藤の木の所へは、3dから行けるようになります。
☆エピローグ
『鍵』と『螺子』は見つかるか、そしてその後の選択は──。
※八重藤を咲かすか、そのままにするかは、勝利陣営が決定できます。
※生存者の簡単な〆の後は、灰でフリートークに。その後ロールや補完は自由に展開してOK。
[てんてん、てんてん。
あまく匂うふじいろの。
下を駆けるは、時計兎。
てんてん、てんてん。
霞まといし淡き林を。
飛び跳ね抜けた、その先は──]