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…だったとさ。
おっしまい。
[絵本を閉じると、ころりと横に転がった。濃い緑の香りを吸い込んで伸びをする。]
んんー、ん?あれ?
[視界の片隅に、見知った人影。えいと勢いをつけて起き上がると、鞄に本を仕舞い込んだ]
シャロおねえちゃんっ。
[駆け寄ると、少女の腕に絡みつき]
ピリピリ?どうして?
一人がダメなら、おねえちゃんといるもん。
大丈夫よね?
[見上げて問いかけた]
噂は女の好物だ、ってリッくんが言ってたわ。
シャロおねえちゃんは噂がお好き?
[少女の周りを軽快な歩みでついてゆく]
ウェンはね、ご本が好き。
つまらないお話もあるものね。
[知った様子で頷いて]
ご本はね、パパがお土産で買ってきてくれるのよ。
でもリッくんはあまり好きじゃないの。
これは、魔法使いのお話よ。
[ぽんと鞄を叩いた]
んとね、魔法使いがお友達と一緒に戦うの。
[特急電車]で[罠にはまった]りするの。
シャロお姉ちゃんも、ご本が好き?
[ちょんと首をか傾げながら見上げる]
今度ね、パパが帰ってくるときに新しいご本を買ってきてくれる約束なのよ。
楽しみだね?
[うふふと笑って、スキップを踏んだ]
[少女の想像など知る由もない]
うん。
早く帰ってこないかなぁー。
ママはいっつも「もうすぐよ」って言うわ。
[帰宅を促されると、素直に頷き]
あのね。今日はシチューなのよ。
わたしも一緒にサラダを作るの。
[頭上の暗雲に気づくこともなく軽い足取りで家路に向かう]
[褒められると照れ笑いを浮かべ]
えへへ。
シャロおねえちゃんのママは奥様だから、センゾクのコックさんがいるんでしょう?
[どこから仕入れた話なのか、話す頃には家が見えてくる]
うん、じゃーね。
送ってくれて、ありがと。
[礼を言って玄関に駆けていく。手を振ろうと振り返り、腕を上げたところでふと動きが止まる]
あれ、…パパ?
[人影が見えた気がして目を瞬いた]
パパ!
おかえりなさいっ。
[声をかけられると、すぐに駆け出して抱きついた]
ウェンね、ウェンね、毎日パパのご本読んでいるのよ。
それにね、今日もママのお手伝いするのよ。
[腕を絡めたまま見上げると、堰切るように問いに答えた]
[お土産と差し出された一冊の本。表紙には魔法使いとその仲間たちが描かれていた]
わぁ!ありがとう、パパ。
[両手で大切そうに抱える]
わたしこのお話大好きよ。
でもね、パパのお話がもっと聞きたいわ。
リっくんも、お利口に待っていたのよ。
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