情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
[また夏がやってきた。
アンが消えてから二年、まだ彼女は帰ってきていない。そして、帰ってこないのは、彼女ばかりではない。ロッカ。ケン。去年の祭の日、やはり知った姿がまた、それも二つ、消え去った]
……、
[焼きそば屋の傍ら、ソースのいい匂いがする場所に佇んで。青年は今年も写真を撮っていた。去年までと異なるのは、着ているのが学生服ではなく、市販のワイシャツとズボンだという事。
かしゃり、かしゃり。音が響く]
[声をかけられて、カメラを下ろし、其方を振り向いた。見れば、焼きそばを手にした男が一人。前にも祭に来ていた、名前はなんというのか、化粧師の人だ、と考えつつ]
……
[問いには首を横に振り]
……趣味。
……村の…… シンヤっていいます。
[そう、短く挨拶した]
[ンガムラ。そう名乗られて、頷く。次の言葉には、ゆるりと一度首を横に振った。笑みはなくも視線を少し泳がせて、はにかむように]
? ……
[それから、お願い、と言い出されれば首を傾げ]
……
[受け取った名刺を見つつ、続けて頷いた。頼まれ事を頭の中で復唱し、杜氏、ダンケの姿を思い浮かべ。歩き出す姿を、見送った]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了