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─回想─
[ふわり、と甘い香りが鼻先をかすめて目を覚ます。
隣を見ると、疲れきった顔の小鳥遊が眠っていた。
花の香りは彼女が持っている砂糖漬けのものだろう。
職場でも時々気づいては癒された、これまで通りの優しい香りだ。
普段と違うのは、その後に続く錆びついた鉄のような臭い]
……。
[上着を脱ぐと、小鳥遊の身体の上に掛けた。
血で汚れた服を隠すと少しほっとする。
痛みを訴えるこめかみを指で強く圧すと、レコーダーを再生して増えた会話に耳を傾けた]
─回想終了─
[守る者について、皆が自分ではないと口を揃える。
最後に櫻木に行き着くと、彼女は肯定して自らが持つ能力の事を打ち明けた]
…話を聞いても今いち信じがたいが、他に似たような力について名乗る者がいないという事は、本物だと信じてよさそうだな。
結界?とやらを、最初は弓槻に、次に長澤に向けたのか
二宮や近藤さんのように、隣車両に向かった者ではなく目の前で亡くなった者がいなかったという事は、櫻木が守った事になるのか?
[半信半疑だが、今は飲み込む事にした]
あと、弓槻の告白だが…本物は嘘を吐く必要がないのだろう?
という事は、弓槻が偽者と解釈していいんだな。本物は長澤か。
[その正体は鬼か、補佐という別の者かもしれないが、長澤が伝えた結果以外は白紙に戻される]
三枝は鬼ではない。小鳥遊先生は分からない。
[確かめるように言って]
次の占い先と吊りの希望は、寺崎、成瀬、小鳥遊先生の中から出すよ。
[彼らの顔を順に見る]
弓槻については、いずれ対処を取らないといけないと思うが、次に隣へ移る候補には考えてないよ。
今はこの三人の内、二人に鬼が潜んでいると思っている。
三人のこれまでの希望の出し方と、会話について振り返りながら、鬼の組み合わせについて考えてみた。
[スケッチブックを借りて、黒板に板書をする時のようにまとめる。
それぞれ見出しを付け、考えを箇条書きに書き出していく]
最初の希望…成瀬は鷹野占い櫻木を吊り、小鳥遊先生は寺崎占い櫻木吊り、寺崎は椎名占い小鳥遊先生吊り。
この段階では主に、能力者の名乗り出方についてかな…小鳥遊先生と寺崎が疑い合ってる感じが目立った。
互いに希望を入れ合っている。
次に希望を出した時は、成瀬は寺崎占い鷹野吊り、小鳥遊先生は寺崎占い鷹野吊り、寺崎は鷹野占い小鳥遊先生吊り。
この頃、寺崎と成瀬の間には会話の齟齬があるように見えて、ここは繋がって無いだろうなと感じた。
成瀬と小鳥遊先生の希望は一致、二人とも寺崎と対立している。
わざと対立しているフリについて考えたけど、演技で出来る感じでないな、と思った。
つまり、寺崎からつながる誰かを考えると、残る可能性は弓槻しかない。
しかし、弓槻は今のところ鬼ではないと思うから、寺崎である可能性は低くみている。
[一旦ここまで話した後、寺崎からの質問に気づいてそちらを見る]
あの時、同じ人占いでいいと思ったのは、先生から見て寺崎と成瀬、二人しか居なかったからだ。
片方吊ったら片方占う、だから同じでいいと言った後で自分視点だったなぁと考え直した。
あと、三枝の意見について…か。
[先ほどの三枝は、まるで教室で発表する優等生のようだった。一言で無難だとか、毒にも薬にもならないと評価されて、結構へこみはしたがそこには触れないで]
三枝が言った部分は、寺崎と成瀬の会話の食い違い部分かな。
先生は成瀬が言ってる意味を理解したし、寺崎や三枝の解釈が成瀬の意図する所と違うかな、と思ったから適宜フォローを入れた。
客観的にかばい合っているように見えるのだったら、仕方がないと思うよ。
だからといって、それが鬼同士だからと結論付けられても困るんだが…。
[ふぅ、と溜息を吐いた]
あぁ、あと守るなんたらの予想だっけ。もし居るとしたら成瀬かな…と思っていた、漠然とだけど。
疑っていない者の中で、あまり目立った感じもしなかったし、潜んでいるのかもしれないなと。
[寺崎への回答の後、考察を続ける]
先ほどの観点から、寺崎は除外できると考えるので、潜伏している二人の鬼は成瀬と小鳥遊先生だと思う。
二人とも寺崎は違うというのが引っかかるが…そこは先生も見解が同じなので保留にする。
二人が互いに強く疑い合っている部分について、どう見るか。
今の段階になって、互いのどちらかを残すための演技をしているのでは…?と思う。
どちらかを犠牲にして結果を見せる事で、残った方の信用を勝ち取ろうとしているのかな…と。
[そろそろ喉が乾きを訴え始めてきた。しかし、ここには水道も自販機もない。
わずかな唾液を飲み込み、緊張で張り付きそうな喉を使う]
成瀬は先生と一致する意見が多くて、疑いを向けられなかった。
正直今だって半信半疑だ。
[成瀬の顔を見てから、小鳥遊に目線を移す]
小鳥遊先生に関しては、これまでの経緯もあって一番気になる人だ。
[…と、本来ならばもっと違う場面で使いたかったフレーズかもしれないな、と思い至り苦笑する]
[続けて]
気になる要素を挙げるとしたら…櫻木が言った前提にのりますが、長澤が鬼火に襲われそうになった事です。
村瀬を襲い鷹野の結果を伝えられなくする方が、場を混乱させ小鳥遊先生を鬼と疑いやすくなったかもしれません。
私が鬼ならそうした方が良かったのかもしれませんね。
でも、そうならなかった…何故か。
[息を一つ吐き]
占われそうな人の中に、鬼が居たからだと思うんですよ。
今、占われていない者の中で、当時占われそうな可能性があったのは、寺崎か小鳥遊先生でしょうか。
寺崎が鬼である可能性を低くみている以上、該当するのは小鳥遊先生だけなんです。
[村瀬に向けて希望を伝える]
隣の車両へ移ってもらいたいのは成瀬、占って欲しいのは小鳥遊先生…
[成瀬へ視線を移し、すまなそうに頭を下げる]
すまない、成瀬。
ここまで先生の話を聞いて、小鳥遊先生を一番疑っている様子なのに何故?って思うだろう
随分悩んだよ。…だけど、先生にはどうしても、小鳥遊先生を吊りに希望する事はできない。
だって、先生は…────。
[言いかけて言葉を止めると口を閉ざす。もう一度成瀬に頭を下げると、元いた場所には戻らずに、別のシートに移った。
深く腰掛け頭を下げる。この苦境から、早く抜け出したかった。**]
[村瀬の指摘に首を傾げる]
賛成の時、先生は理由も述べていたつもりだったけどな。
後押しがないって何だ?先生、よくわからないぞ。あと、あまり声が続かないのは、喉がすぐ乾くせいもある。
あと、守る者という存在について打ち明ける話をする前に、次は占われていない者から占いと吊りを選ぼうって話はしたな。
その前提に基づいただけだが、おかしいか?
[泣き出す村瀬に狼狽える]
は?いや、待て違うだろう?
複数出たらの話だぞ。占われてない所…たとえば成瀬と、一度占われた三枝か小鳥遊先生、どちらかから出てきた場合、占ってない方から吊るって言ったのそんなに変か?
元々今回は、占ってない者を吊ろうって話だったよな。
で、占い先をもう一人の占ってない人物、寺崎に当てようかってつもりだったんだが。
それか、名乗りでたもう一人を補完して占うとか…それは考えるつもりだったよ。
え、なんかおかしい事言っているか?俺
[困惑して首を傾げた]
[続けて寺崎に]
いや、別に三枝の指摘事態に矛盾はないし、そう見えるものなのかな、と思ったな。
理解されてないなぁ、というか考察の相性が悪いのかな、とは思ったけど。
…村瀬の指摘はもっともだ。
[ゴホッと一つ咳をして、ようやく話始める]
実際にそんな状況になったら、ちゃんと意見やその他比較をして、怪しい方から吊らないとダメだと思う。
当然だ。
何だかその前に話していた、占われてない人を吊るって話と混ぜて考えて、勘違いを引き起こしていたらしい。
信じてもらえるか分からないが、先生のミスだ。
配慮が足りなかったのはその通りだ、すまん。
さて、そろそろ行こうかな…。
[立ち上がり腰を伸ばす。歩き出しかけて小鳥遊の声に振り返った。
上着を持つ手に、そのままでいいとジェスチャーを返す]
小鳥遊先生……女性にとって、もっともきれいな顔って何だかご存知ですか?
[先ほど、血塗れの姿で隣接する車両から戻ってきた。その時尋ねてきた彼女の言葉を思い出す]
笑顔ですよ。
先生はいつも、笑顔を絶やしませんでしたね。
先生は俺の…憧れの人でした。
[何だか少し照れくさいな。こんな事、こんな状況でもなければ、まだ言うつもりなかったのに]
今だって十分きれいですよ。…だからそれ以上…
[”狂わないで”]
さようなら、小鳥遊先生…───残りの生徒たちを、よろしくおねがいします。**
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