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[じいと見つめ、ヒューバートを見送りつつも、ヴィンセントの後についていく]
……。
[心配は誰へのもの*だろうか*]
……。
[そうして、青い髪の少女の元にたどり着く]
私の姿は見えないんですよ……ね。
[背後に金髪の少女の姿を認めればふわりと手を差し伸べ]
[強い風がざあと吹いた。
自分の髪は、かけらほども揺れないけれど、皆の髪や服ははためいていて、もう、地上には居ないこと実感させた]
……ああ……。
ここでは、最後に……見つけられたんですね。見つかってしまったんですね。
[悲しそうな、どこかうれしそうな表情]
「終わる」んですね。
[>>30 ヒューバートの言葉にうっすらと笑う。痛ましい笑顔]
私もそう思いました。
「見た目は普通。でも、少し… 何ともいえない雰囲気を纏っていることが多いわ。
そして無知な大衆を騙す」
[>>2:*5 を思い出しながらも、それでも強く言い切る少女>>33に、首を横に振る]
まるで私たちですよね。
[まぶしそうに目を細める、真っ直ぐで強くて──…おそらく、もろい]
誰に何を言われようと、真っ直ぐに己の信念を貫ぬこうとする──。
[責められても反論し続ける彼女をじいと見つめる]
あなたみたいに、私はなりたかった。好きだった。
……そう、思っていた。
[>>42 >>43 二人のやり取りに一瞬だけ目をぎゅっと閉じる]
私はそんな風にはなれないから──本当は……。
[目を開けると、去っていく医師>>44が見え表情をゆるめる。
じいっと*見つめている*]
─ニーナの手帳─
最後に着ていた衣服のポケットに、いつものようにそれは入っていた。
己の血か誰かの血か分からない、赤黒いものがところどころに滲んでいる。
表紙には幼い字で名前が書かれている。
手帳を開くと、ぱらぱらと乾いた血が落ちた。
「また終わらない
いま、ここにいない人は誰ですか?」
ページの最後に書かれたのは、いつものやわらかな文字。達筆ではなく少し子供めいている。
後ろから見ていくと、主に書かれているのは、定期的に通っていた町の看護学校で習っていることだということが分かる。包帯の巻き方や、薬の名前(まちがいがいくつかある)、下手な絵。書いたり消したりした跡が残っている。
─ニーナの手帳─
時折暗号めいた文字が記されている。日付と、人物名。そしてwの文字。
アーヴァインの死ぬ日付には「始まる」の硬い文字。
1ヶ月ほど前の日付に「wから連絡。意外な人物。話ができる? 不思議」走り書き。
3ヶ月ほど前の日付に「これでAに伝わる」→「様子が変わった」上に丸が付けられている。
3ヶ月前から時折「怖い」という乱れた字が顔を出す。学校の覚書や、買い物のメモ、ふと見た空の色などの日常の記録の端々にそれはあった。
2つの名前が書かれている、地名の上を強く否定するようにかき消す横棒。黒い渦。
「帰りたくない」「来ないで」「イヤ」否定的な単語が上に重ねられている。
それは、どちらも、10年以内に惨劇のあった場所の名前。
─ニーナの手帳─
手帳の1ページ目は幼い子供の日記だった。10年ほど前の日付だ。
表紙と同じ文字が、うきうきと跳ねている。
「きょうはパパが、お花をかってきてくれました。
わたしの髪と同じ、あかい花です。
とってもうれしかったです」
はらりと、折りたたまれた紙片が*落ちる*
─?からの手紙─
白い紙のところどころに、黒い煤のようなものがついている。一部のインクがにじみ、紙がごわついている。
綺麗でも丁寧でもない、さっと書かれた文字たち。
「これをよむ あなたへ
あなたが、ビンセント先生ではなかったら、そしてもし村が平和だったら、全部燃やして、書かれていることは、すべて忘れてください。
もし、ビンセント先生だったら、あれが身の潔白の助けになればいいんですが……私は同居していたので、逆効果かもしれません」
医師の名前の綴りに、誤りがあった。
「遺すのがいいのかと、いまでも悩みます。燃やしてしまおうかと思いました。私■■■」
続く文字は、そこだけ丹念に、強い力で真っ黒に塗り潰される。
「のことは忘れてください」
そっけない言葉の後に続く文字はなく、手紙は終りを告げる。署名はなかった。
─回想─
「ヴィンセント」
「びんせんとせんせぇ」
まだ、医院に来て間もない頃。幾度目のやりとりか。
「すいません……はつおんが、むつかしいです」
ニーナがため息をついた。
しばら考え込んでいたが、急に笑顔になり、ヴィンセントを見上げた。
「せんせぇって呼んでもいいですか?」
それの呼びかけすら、発音が怪しい。けれど、そういうことになった**
!?
[シャーロットがへの一撃は予測していた。
けれど、ヒューバートの最後の行動は、予想外で]
いけません! せんせぇ……!
[ウェンディが傍らに居たからなのか、彼自身に鋭い声を投げかけた後に、反射的に*医師の元へ*]
[医師の元に行きかけていた足を止め、振り返る。
>>69 ローズマリーの肩に触れる手。淡い影]
──…。
[親子が、互いに触れられるところにたどり着いたところを認識する。
ゆらりと頭を下げ、動きはじめる]
─墓地─
[>>67 暑いという声が聞こえる。
空を見上げれば、太陽が大地を照らしているのは分かるけれど、見下ろしても足元に影は無い。
なのに、ルリマツリが光に反射するのをまぶしく感じるのは何故だろう]
また帽子を忘れて。日射病で倒れてますよ。おいしゃさんなのに。
[常日頃ならば、そう言ったに違いない声は、光に溶け込んでしまう]
[眩しくて軽く目を伏せる。
ヴィンセントの影を見ながら、彼が手帳を見ていた時>>65>>66を思い出すように話し掛ける]
意味が分かりませんよね。
ええ……私にも分からなかったんです。酷い話です。
[自分の声に医師が反応を返さないのを、悲しそうなほっとしたような表情で続ける]
忘れる方法は知りません。知らなくてよかった。
私のことを忘れないで。あなたのそばにいた、うそつきのことを覚えていてください。
[視線をついと墓前に添えられた、ルリマツリの花のところまで上げる。
今は瑞々しいけれど、暑さでいつかはしおれるであろう花。でも、もしかしたら、見る人が驚くほど旺盛な生命力を保ち、いつまでも咲いているかもしれない]
忘れてたら悲しいけど。でもしょうがありません。
こちら側を選んだのは私だから。
[悲しそうに、でもどこか、ふっきれたような表情でヴィンセントを見つめた。
どこからか、涼しい風が吹き抜けた]
[先ほど目が合ったヒューバートを思い出す>>72]
私は、ここのみんなと話をして、それから遠くに行って来ます。
いつか、ぜんぶ終わったら帰ってきます。かならず。
そして──
[聞こえていないはずなのに、ためらうような間があった]
いつかせんせぇが死んだ時に「もう少し長生きできたんじゃないですか?」って怒ってあげます。
だから、それまで、死なないで下さい。たくさん長生きしてください。
せんせぇ*
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