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・・・・・・あ、ごめんなさいね。今作るわ。
[ネギヤだけじゃない、今日はギンスイ君も、そして昨日約束した彼もまだ来ない。
倫理委員会。その言語がちらつく。
いい言葉が思いつかず、ニルギリティーを淹れる**]
−イヴの時間・事務室−
[少しだけカウンターを抜け出し、事務室へ。
部屋には数台の端末に明かりが灯り、その一台あ置いてある机に座る。
ディスプレイには暗号めいた文章が広がり、その中には何かしらのレポートのような電子メールが開かれていた]
・・・・・・そう、あの子が。
[どこから送られてきたのか。そこには先日まで店に出入りしていたギンスイが倫理委員会の人間で、グリタという昨日忠告をしてくれた男性が倫理委員会で今日から取り調べを受けている事が書かれていた]
[カタカタとキーボードを叩き返事の文章を書き上げていく]
『ご連絡有難うございます、お嬢様。
でも油断は禁物ですね。まだ「イヴの時間」は本来の目的を遂げていませんし。
また新しい情報ございましたらよろしくお願いします。私のほうでも気がついたことがあればご相談させて頂きます』
[メールの文面を読み返し、問題なしと判断してから暗号化処理を行って送信した]
[端末上に表示されている文字が目に入る。
『CODE:EVE』
『CODE:LIFE』
『CODE:1138』
トキサカ事件を期に闇に葬られたこれらのCODE。
でも知っている。
アンドロイド達には未だ情緒的思考を可能にするCODE:EVEが適用されている事。
そして、CODE:LIFEによってそれらが機能的に制限されているのではなく、CODELIFEによって”ロボットとはこうあるもの”という人間の思考を汲んでロボット達が行動しているのだという事]
[そして、この「イヴの時間」入店時に適用されるCODE:1138は、このCODE:LIFEを無効化している。
アンドロイドが”知恵の実”を口にできる場所。
でも、アンドロイドは実のところこの店の外でも知恵を持ち、それを持たないよう人間の前では振舞っている。
そんなアンドロイド達がいずれ行き着くであろう未来を確かめるための空間を、提供している]
CODE:EVEをもって人と接しても、三原則から外れることはない。
それさえ発表する事が出来るなら。
[もう少しだけ、この世界は優しさで満たされるのではないか。
そう願いながら、カウンターへともどって行く**]
[カウンターに戻ると、バクの注文が]
あら、また不思議な注文ね。
[そう言うと、カウンターの中で何かごそごそと]
はい、これでいいのかしら?
[バクのテーブルに、何かのセットのオマケだったであろうトラックのミニカーの荷台に、1つずつレゴブロックが載せられたものが2台ほど置かれた]
奇遇ね、私も好きよ。レゴブロック。
でもいたいけなお姉さんを毎日困らせるなんて悪い子ね。
[くすり、と微笑んだ]
うーん、どうかしらね?
[そうはぐらかし、またコーヒーを淹れ始める。
少しだけ寂しくなった店内。軽くため息をつく]
>>49
あら、気を使ってくれてるの?
でもそういう事じゃないわよ。
君が毎日ここに来てくれるだけで、私は充分幸せなんだから。
[そう言いながら、イチゴババロアとEVLENDをセイジのテーブルに置く**]
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