センセー! センセー!
…まったく、何処に行ったんでしょうね? 先生は。
目を離すとすぐに行方を眩ましてしまう。
[夕暮れ時。ため息を吐くスーツの男の影が一つ]
[がさがさ。歩む足は森の中]
ふぅ。先生は暇さえあるとすぐ野生に帰りたがって困りますね。
スケジュールを管理する、私の身にも成っていただきたい…。
[枯れ草を踏みしめる音に、愚痴が重なる]
[やがて疲れた顔で空を見上げる。
と、轟音と共に雷の音]
ひゃー! センセー!
自分は雷に打たれたくないので、
一足先に逃げるのであります!
センセーもどうかご無事で!
雷が止んだら、蚤取りに
精を出させていただきますんで!
[一目散に見えた日本家屋へ。
たどり着けたかどうかは*謎*]