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…これが…これが 贄?
これは…
[自分が力を貸したのか?]
助けて…。そう声が聞こえたとき…。
妻の最後の言葉と重なり
助けたい…。
そう 刹那 願った
いるねぇ。
これはいるねぇ、バケモノ。
[管理棟へ来る前、“芳名帳”に書いてきたのは医師の名前。
果たして、彼はどちらなのだろう。
帳面を部屋に置いてきた為、今は確かめる術がない。]
ネギさん?ネギさん?
[目の前の赤い指に触れると、温かい気がした。
湿る感覚はあれど、パオリンの手は汚れを知らぬまま。]
何がありました?
[トコトコ歩いて、顔の方へ。]
[兎に触れると不思議な声がまた私の心に響きだす]
ニキ.......ニキ......イトシイニキ.......
ボクハハンニンヲミタヨ........?
ボクハハンニンヲミタヨ........?
(犯人?本当にチェロなの!?誰がこんなことを.....もういや.....もういや........)
[現実とかけ離れすぎた状況、現実でも逃げたくなるような状況両方に挟まれた私の心は必死にその逃げ道を探し閉ざそうとする。しかしチェロの言う犯人を見たが気になって仕方がない。一体だれがこんなことをしたのか、一体なんでこんなことをするのか、どうしてこうなったのか閉ざそうとする心は解答を得たい心へとやがて傾いた]
……痛かったですよネ。
[ネギヤの頬に小さな手を伸ばして、ゆっくり撫でた。
まだ自分が死人であることを認識していないのに、他人の死に遭遇してしまった。]
"はじまりのくらく"
[人々が口にした言葉を真似た後、唇を*噛んだ*]
描写をするとグロくなりそうでドキドキしますが、どこまでグロに入らないんでしょうね。はてさて。
おいちゃんにはむつかしいことわかんないよ!
(だれ....だれなの...?教えてチェロ......)
[必死に聞こうとする私,しかしチェロはそれには答えない]
(お願い.......教えて....)
[涙ながらに話す私の質問には答えずしばらくの静寂のあと兎はまた囁きはじめる]
[ツギニ....コロサレルノハ....ニキダヨ....デモダイジョウブ..........
ボクガマモルカラ.......
ダカラオイデ........
オジサンヲコロシタヒトナンカステテ.....
[兎は狡猾に私の意識を支配していった]
[泣きじゃくる少女の声が居間から聞こえる]
君の大事な人を…私が…
すまない…
でも 君は…
きっと 守るから…
[搾り出すように呟く]
ごめんよ
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