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わたしの家も、湖のほうですね。
…ですよね?
[不安そうに振り返ると、管理人が頷いて肯定する]
道に迷うときは一緒です。
旅は道連れ世は情け容赦なしです。
[手元に残った薪を抱き寄せると管理棟を*後にした*]
くちぉんっ!
はー…、寒い…。
[布団を体に巻きつけたまま、窓の内側から外に見える小さな湖を眺める。先に続く枯れ木並木は桜だと昨日ヌイが言っていたような気がする]
みんな、ちゃんと家に着けたかな。
[暖房器具の脇には折れたマッチが数本水の入った器に浮いていた。昨日はなんとか火をおこせたものの。今日は新しいマッチを貰ってこなければならなそうだ。]
…お風呂もらってこよ。
[再びマッチと格闘する気も起こらず、布団を引きずって解いた荷物の脇に座り込む。しばらくして着替え終わると、管理棟に向かうだろう。アヒルはまだ泳いでいるのだろうかと*期待をしながら*]
[管理棟に行くと既に風呂が沸いていた。しばし体を温めた後、準備されていた昼食をとる]
これはどなたが作ってるんです?
[しばし管理人と他愛ない談笑を交わし、外もだいぶ暖かくなった頃、散策へと繰り出した。この時期の日は短い。あてがわれた家屋に戻る頃には日も暮れはじめ]
[管理棟で貰った新しいマッチを擦る。コツを掴んだのか、昨晩ほど格闘しないうちに火を灯すことが出来た。]
あふ…。
[部屋がほどよく暖まると緩やかな眠気に誘われる。うとうととしているうちに夜は*更けていった*]
[昼食に貰った味噌お握りを食べながら、湖の周りを歩く。桜の並木の下で空を仰ぐ。]
春に来たら綺麗だろうな…。
[太陽に目を射られ、手を翳して影を作った。]
…あ。
[湖の先、管理棟の方へ歩く人影を見つける。自分の知る人のものとは違う気がして、目を凝らすがよく分からなかった。後で挨拶をしようと決めて、翳した手を下ろす。近くにあった丁度いいサイズの石に腰掛けて、残りわずかな休暇を*楽しむことにした。*]
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