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[オカルト部の知識を総動員して考えた結果]
あーっ、ポルターガイスト起こすくらいしか思いつかないーっ! しかも、そんなことしても怪奇現象で済まされそうだし!
何か無いのかな、ここから出る方法……ないのかな……。
[少女は真剣に*考え込む*]
[階段を下っていく先輩たちが見えた]
・・・
[あの様子から・・・多分ぼくは・・・もう]
・・・
[なにもする気が起きなくなり、踊り場に座り込んだ]
仁
言葉は、契約
言葉にした願いは、本当に信じ続ければ叶う
疑う事なく、諦める事なく、求め続ければ
叶わぬ願いなど、現世にはありはしない
ただ漠然と願うだけでなく
それを実現するだけの、努力を惜しまなければ…
―――…相棒の言っていた言葉だ
[すでにこちらに連れていけと言ったリウとセイジはどうか分からなかったが]
古山と結城が、真剣に願えば…―――
帰れるかも…しれないの…
[踊り場に座り込むタカハルを見下ろす位置でそう告げた]
仁
魂にとって言葉は契約
願いを口に出してみよ。
それが叶うのだと強く信じて。
そうすれば…―――
[帰れるかもしれないの、と付け加える]
セイジ
[仁の言葉をききつけて]
結城君…
[座り込むタカハルに話しかける]
僕はこちらに来ることを願ってしまった。
だから恐らく戻れない。
戻れたとしても…―――
[これ以上は口にしなかった]
でも…君は望んでここに来たわけじゃない。
戻りたいと口にすれば、戻れるかもしれないよ?
[寂しげな笑顔ではあったが、その顔はタカハルの知るセイジの顔]
あっけよ!あけよう!
[適当に入った教室の窓を開けようとして、そのうちそれは力ずくにと変化する。しかし、開く気配は全く見せなかった。]
― 1年1組の教室 ―
んだよー、誰もいねーのかよこんちくしょう。ここはそうだ1年1組じゃないか。なら俺の机が…。
[何かを求めるように声を荒らげ、何かを求めるようにふらふらと机を探す。
探し物は直ぐに見つかった。]
―引き出しに仕込んでおいたあれが見つからないか…。
[座り込んだまま首を傾げる]
かえ・・・れるの?
[力の無い声で呟くように言う]
でも・・・先輩は?
[分かっている。分かっている。
目の前の先輩が紡ごうとした言葉ぐらい。
その笑顔の意味ぐらい
でも・・・でも・・・]
セイジ
[タカハルには笑顔しか向けなかった。
願うことすら愚かかもしれないが、
もし、叶うなら]
でももし、戻れるものなら…戻りたい…よね。
[仁と一緒にいた女の霊が語る“お代はいただくけれど”の意味は分からなかったが、願いは口にしてみた]
なんだかもういいや…。
[教室から出て廊下に寄りかかり座り込む。手持ちのカロリースティックを放り込むと、大きくため息を吐いた。]
皆どっかに居るとか、いないとか。出れるとか、出れないとか…。なんかもう疲れた。
[犬を傍に寄せて、静かになでようと。
しかし、当の犬はそれを振り払うように、何処かに行こうとした。]
おい、何処に行くんだ。
[何かに向かう犬に、仕方なく立ち上がりそれを追う形になる。]
散歩の時間にでもしたいのか。
お前は平和なやつだなぁ。
[此方の思うことなど露知らず、器用に階段を登っていく。]
やっぱ帰りたいなあ。
[矢張り足音は響いていた。
暗がりを手すりを用いて登っていく。]**
そういや13階段なんてものもあったな。
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