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[カウコと分かれた後、自分の場所へと戻ります。毛皮を引いた椅子に座り、
伏せ目をさらに伏せ、遠くに聞こえる声に耳を向け]
……。あぁ…。
「お勤め」ご苦労様です……。
[口元で呟く言葉は風に乗ることもなく]
……。どうすれば、いいのでしょうね。
何をすれば、いいのでしょうね。
あら。ビャルネ様?
[テントの外から聞こえる音。その音を立てる人はこの一年知る限りは一人だけ。先の話ではまともな言葉を返せたかしら、と不安にも想うところ]
ドロテア様の件もあれば浮き足立つことでしょうけれどね。
ご老体もご無理をなさらなければよろしいけれど?
[少し、驚いた顔。こんな近くに居ると想わなかったのも、あって。アルマウェルにも優しげな表情で会釈を一つ]
冷えますわ。中にお入りになりません?
お恥ずかしいものですが、何か暖かいものでもお出ししましてよ。
ドロテア様はその「やるべきこと」をなされたのですわね。お疲れ様でしたこと。
私、ビャルネ様から是非「私たちの」やるべきこと」をご教示頂きたかったの。
[如何?と小首かしげ]
どうぞ?
[テントに入る者へ、椅子と差し出す火にかけたトナカイのミルク]
村長様からお伺いした件。
お呪いが出来る方がいらっしゃるとか。
……。それが何方か私は存じ上げませんけれど。もし、ですわ?狼遣いと思しき方は死んでいただいてもよろしいの?
あぁそんな怖いお顔されないで?私、心配ですの。何方が出来るかわからない。そしてそれが嘘かどうかもわからない。
一年余りではまだまだ余所者ですわ。
…この村に長く居る方から疑われては…何の弁明も出来ませんもの。
私、貴方様のお言葉はとても重く思っていますのよ。せめて、自衛の手段だけはほしいと思いますの。
誤って無辜のものを手にかけてしまったとしても許されるのかしら、とね。
[ミルクの湯気で伏し目がちの瞳は微かに曇るかのよう。
ビャルネからどう返事が返ろうと、ただ柔雪のような微笑を浮かべて、彼らが辞するまで、取り留めのない話を続けるのでしょう。
あぁ、赤が見えるならそれはそれでうれしいこと、と。胸裏は何も伝えずに*]
さようですの…。 喜ばしいことだわ。
[ビャルネから伝えられた言葉には疑問と密かに失望をこめ。
言葉尻に伝聞の意を感じたのか、彼と彼女は呪いをするものではないとうっすら予見もし。ビャルネを見送った後に]
……それは流石に姉様へ刃をむけられませんね。
[姉のように良くしてくれるあの人を常から姉と呼ぶのはささやかな信用の証]
[ビャルネに問うたのは、単に理由がほしかっただけ。彼が呪いをするかどうかは別として、必要があれば言を仰ぐことはできそう。しかしそこにも失望は確かに存在し。疑える対象が減れば減るほど、自分にはつまらない]
……。最後を拝見するのも
[悪くはない筈、と雪に残す足跡は、供犠の娘が在った筈の場所。祭壇からそよぐ風に、惨劇の香りはなく。少し考え込む態でまた静かにそこを見つめる]
[遠くにウルスラの姿を見止めながらもそのまま視界より流します。この祭壇に思うことは人それぞれでしょう。ビャルネ様は長老のことを気遣っているご様子でしたが]
姉様がこちらに上られぬことを祈りましょう。私となるやもしれませんが。
[祭壇の上にうっすらと残った血痕に、名残惜しげに指を触れさせます。ひんやりするのは気温のせいかどうか。一人ごち、また集落へ戻る道すがら誰かとすれ違うこともあるでしょうか]
つまらないけれど…嬉しくもあるのですよ、確かに。よいことを、良い方から教わりました…。
[落ちている枯れ枝に、松明の火を移す。ゆらりと揺れる枝先の炎をくるりと回して]
……春の前には冬がある。それは、いつも変わらない。
私は信用できるものよりも疑わしいものがほしいのよ。
誰か、私に素敵な赤を見せて頂戴。
[ゆうらりゆらり。場にそぐわぬように、春の風のような歌声を乗せて戻るは集落*]
[薄い唇からこぼれる小唄は朱と遠吠えと重なり合う。姉と呼ぶ人を瞳に止めると、にこりと笑い歓迎の意を述べようとした刹那
鋭く名を呼ばれ、頬への音に目を文字通り見開いて]
………!
姉、様……
[瞳が問うのは驚きと僅かな別の……]
こんな時にまで禁忌とか、何の意味があるのかしら。知らないわ。
火があったら狼は来ないわ?禁忌に守って貰ってるのも皮肉なこと
お祭りは楽しみよ。約束も勿論。
でももっと楽しそうなこと、ありそうで。
[祝いの言葉に春風のような笑みを浮かべ、同じ言葉を返す。ぎゅ、と一度子供のように抱き着いて]
姉様は潔癖なんですってね。嘘でも本当でも、それが私への贈り物だわ。
…今宵?誰か?
どうしてそんなこと知っていらっしゃるの。
姉様、誰が死ぬとお思い?
[死ぬ、と断言した言の葉に瞳を向けて]
必要な時に守ってくれないものなんていらないわ。
…潔癖…違うわ、潔白ね。どうでもいいけど。
皆「死ぬかもしれない」と言うのに姉様は「死ぬ」というから気になっただけ。
[口に指当て少し言い直しながら。ぬぐわれる頬に少し痛そうな顔]
狼使いを阻む人がいるのですか。
つまらないこと、させないで。
私は赤が見たいのに。
姉様、行ってしまわれるのかしら。
姉様が出て行けるなら、
なぜ皆も出て行かないのかしら。
…少なくとも、姉様は呪いをされる方ではないでしょうね。そして私には姉様の潔白の真偽も、わからない。
そうね…。私、姉様ならそれが嘘でもいいの。でも、その時は約がほしいわ。
ビャルネ様は、怪しい人は殺してもいいと。だから、狼でなければ姉様に殺してほしいわ。
私が皆に選ばれたら、姉様が私を殺して頂戴。他の人はいやよ。
守ってくれるなら、私姉様と…ビャルネ様を信じるわ。
私、姉様が大好きよ。
だから、私に姉様を信じさせて。
姉様がレイヨ様を、というのなら
私もそれを信用していいかしら。
[それとも…と続く言葉は飲み込んで]
赤は私をどうにもしないわ。
赤を持った人が、どうにかするんだわね。
さぁて…どうなるのでしょう。
神のみぞ知る。生きようとする者が、
生きるのだわ。
呪いも、狼も。
正直なところ、あまり興味がないのよ。
[長老のテントに至り。ただ言葉を慎むらしきはない。ほしいのは、理由だけ]
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