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こういう時はシーツをかけるべきなのでしょうけど…。
―――昨日抱き上げた時は温かかったんはずなんですけどね。
[アンの見開かれていた眼を閉じさせて、顔に付いた血を拭う。
眼を伏せて、両手を合わせ黙祷の形]
[白いシャツにジーンズ。赤の色にはほど遠く]
……ああ、充血でもしていましたか?
さっき眼を擦ったばかりですし。
[ポルテにしがみつくバクを、眼鏡越しにきょとんと眺めた]
ソウ…僕はヒトではアリマセン。
[可笑しそうに、言葉は片言めいて]
―――…なんて、ね。
こんな状況で言うべきじゃありませんよね。
すみません。
[下げる頭はしおらしいもの]
[バクの謝罪に首を振り、もう一度、すみませんと謝罪を述べた]
ちょっと風に当たって、頭を冷やしてきます。
元々朝にはあまり強くないですし……目覚めの一服をしてきます。
これ以上、怯えさせても可哀相ですし。
[懐から出した煙草を振って扉の外へ]
[窓際で、ふ、と煙を吐く。
とんとんと携帯灰皿に灰を落とし、矢継ぎ早に次の煙草を手に取る]
不味……。
[ぼやきと行動は何処かちぐはぐ。
上がる煙は狼煙にも似て]
[ゆらゆら揺れる煙に、す、と眼を細めた]
そう言えば…バク君、様子が変だったけど、大丈夫でしょうか?
[零れた心配そうな声に、偽りはなく]
あまり変な事を言って、母のように窯に押し込められないと良いんですけど。
[煙草の箱が空になったのに気付き、溜息とともに歩み始める。
小さな声が聞こえた気がして、視線を向けた]
…ポルテさん?
[ゆったりとした足音で近付いていく]
なんだか…バク君にも驚かれ、大島さんにも驚かれで…。
可笑しな事をしてるつもりはないんですけど。
…そこから、何か見えてたんですか?
[更に近寄り、先程までの視線の先を辿る]
ヂグさん、ですか…。
[少し思案の表情を浮かべ]
そうですね…僕もお茶、頂いてこようかな?
話しを聞きたくもありますし。
[けれど、近付く気配の無いバクに気が付くと、立ち止まり視線を向ける]
[取り乱すバクに向ける視線はいっそ冷ややか]
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている―――…多くを尋ねることは益になりませんし、また多くを知ることも同様ですよ。
[意識を手放し、地に伏せたバクを抱える事もせず]
夢の中でなら、教えて差し上げますが。
[ふ、と溜息を一つ吐く]
面倒臭い、ですね。
まあ…仕方の無い事でもありますが。
[眠ったバクを、丁寧に抱え上げる。
木の枝の折れる音に、振り向いて]
…ぜん兄?
[ほんの一瞬浮かべた、困ったような表情をすぐに掻き消す]
散歩するつもりだったんですけど、彼が、ですね?
えっと…窯神様の影響ですかね。
眠ってしまったみたいなんです。
まだ…生きてますよ?
[ふ、と緩やかな微笑を作って]
先にそっちを聞かないのは…ぜん兄は、ヒトが悪くありませんか?
[子供だし、の声に頷いて]
そう……ですね。
ぜん兄は、ショックを受けなさすぎにも見えますが。
―――…そんな風では、他のヒトに窯にほうり込まれますよ?
カミサマのイケニエにでもなりたいんですか?
…僕は、ぜん兄がイケニエになるのは見たくありませんよ。
[言葉の響きは何処か甘やか。
家の中に入り、バクを部屋のベッドへ寝かしつける]
―――…っふ、ふふ。食べられたい、ですか。
[咎めるでもなく可笑しそうに吹き出して]
ぜん兄は…食べたら甘い味がしそうですよね。
この味と同じ感じの。
[貰った棒付きの飴を取り出した]
…まあ、好きな物はなるべく取っておく主義なのでまだ口は付けていませんが。
ぜん兄はまだ眠くならないんですか?
[不思議そうに問い掛けて]
眠いなら、そろそろ部屋から出ましょうか。
一人の方が、何か、あった時に疑われずにすみますよ?
[微笑を浮かべ、別の部屋に移る*そぶり*を]
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