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当人にしてみれば、か。
だとしたら、ずっと村に潜んで
この時を待っていたんだろうね。
全く、大したもんだよ。
[レイヨとは対照的に、言葉に僅かに
皮肉めいた感情が滲むのは感じられるかどうか]
まじないの結果か……
もともと出来る人間が名乗り出るのかどうかさえ
怪しいモンだからねえ。
知ることができるなら知りたいとは思うけどさ。
例え辛くても、好きでやってる――
いや、自分で選んでやってることだろうからね。
[レイヨの問うような呟きには
それだけ。それ以上は語らない]
疑わしいところは残して、無実の者から仕留めていく、ってね。
なるほど、確かに普通はそうするだろう。
さっさと見つけてくれればいいんだけど
「ハズレ」の方が確率高いからねえ、
そう簡単にも当てられないだろうさ。
一刻も早く見つけないと、待っているのは
[そこで言葉を切る。
余りにも不吉な言葉はそうやって隠した]
……流石にそこまでは分からないけどね。
[相手方の考えなど知る由もない。]
待ちぼうけ、か。
いつまでも待っていてくれるほど
優しい相手じゃないからねえ。
[気がつけば、目の前にテントがあった。
入口の幕を開け、レイヨとともに中へと入った。
既に異変が起きていたのも*知らずに――*]
[テント内にも漂う険呑な雰囲気。
嫌な予感がした。
テントを出て、見つけたもの。
それは――]
っ、まさか
[雪の白と血の赤のコントラスト。
熱を持っていた肉体が、冷えた肉塊に変わる。
獣が「そうなる」のは何度も見ているが――]
ビャルネが狼遣いとでも?
……。
[トゥーリッキに声をかけられる。
相棒は襟巻の如く蛇遣いの首に
巻きついているだろうか]
妙なこと……ビャルネから聞いたので
私が知ってるのはひとつだけ、だけどね。
[狼遣いに協力する者の存在。
それだけだ。
イェンニの挨拶には緊迫した空気の中で
毒気を抜かれたながらも]
この状態で、わざわざ愉しみで殺す奴がいるとは
思えないけどねえ。
自分の命さえ危うい、こんな時にさ。
ってことは…イェンニは「白」ってことかい。
[確認するように、もう一度尋ねる]
「黒」であれば、言う必要もあるだろうけど。
「白」だっていうなら無闇に言いふらさない方が
いいかもしれないね。
…まじない師については、
ある意味もうバレてるわけだしねえ。
ビャルネも容疑者である以上、
まじない師の可能性もあるわけでね。
ちょっと頭があるなら、誰でも気づくさ。
[可能性があるからこそ、ビャルネも生かされていたのだから]
…なんでだい?
憎んでいるのか?カウコのことを。
[尋ねる呟きは、イェンニの最後の言葉に反応したもの。
そこだけが変な色彩を持って耳に届いて
他の言葉には反応できなかった]
[蛇遣いに促され、端的に意見を述べる]
私は、逆に言ってしまった方がいいと思うんだけどね。
どうにかする必要は――ないのかもしれないけど
[もし、どうにかする必要があるなら
長老がその旨を述べているに違いないから]
それでも注意すべき人間なのに変わりはないからね。
そう考えた方が自然だろうね。
ただ、まじない師ってのは
そんなたくさんいるものなのかねえ?
まじない師の可能性、ねえ……
カウコがどこまで掴んでいたのか知らない以上
何とも言えないけどね。
[しかし、気がつけば漂泊の女は。
踵を返して去っていったか。
疑わしきは――と語る彼女の瞳。
何か胸騒ぎを覚えずにはいられなかった]
要するに
まじない師のビャルネがトゥーリッキを「白」と言った、
ってことか。
それをイェンニの他に誰か聞いたかも知れないと。
…なるほどねえ。
[それなりに事情を理解した体で]
狼遣いに狙われたか、それとも…ってところか。
誰か他に聞いていたとしたら、確かに怪しくはあるだろうね。
今はビャルネをどうするか、だね。
トゥーリッキも暖かい格好してきなよ。
今、男を呼んでくるから。
[そういうと、その場を*離れる*
通りがかった誰かには杖つく書士の死と
その亡骸のありかを伝えて
それをどうするべきかと尋ねる]
[ビャルネの亡骸を見つけ、アルマウェルが
埋葬するのを見届けてから別れたその後]
…やっぱり疑ってた、ってことなんだろうね。
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