情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
―住宅地―
[神社の前。
ふと足をとめ、鳥居を見上げた。]
もうすぐ、お祭りね。
[ショッピングバッグを腕に提げ、
片手を頬に添え呟いた。*]
ここでおまつりしてるのは何だったかしら。
[記憶を辿ってみるが曖昧なばかり。
強い陽射しの中、ついでとばかりに境内の砂利を踏み進み、拝殿に向かって手を合わせた。]
[それから木陰へ移り。
ポケットからメンソールの煙草の箱を取り出したところで、猫と戯れる男子学生が視界に入った。]
あら……?
久しぶり……かしら、こんにちは。暑いわね。
うふふ、ここのヌシ……猫様とお友達?
[そう声をかけ、
神社にいついている毛むくじゃらへ視線を向けた。*]
おば……。もうっ、
何て呼びかけたのかぁ、だいたい想像つくわよぉ。
[子供っぽく頬を膨らませ、冗談めいて少年を睨んだ。
煙草をくわえ]
ぶたにゃんこさんが現れるようになって、随分と経つかしら。
詳しい素性だのは誰も知らないみたい。
それに、人からご飯をもらったりゴミ箱を漁ってる様子も特にみられないのに、こんなにふっくりなさってて。
うふふ、
この謎めいたところや、貫録がね、
ヌシ様に相応しいって御近所の奥様方の評判よぉ。
[何だか嬉しそうに話しだして]
親友なんだぁ……
何でも話せるっていいわね。
うわぁ……男の子のお喋りってどんなだろう。
恋の相談でもしちゃってるのかしらね。
[何だか妄想を働かせているらしい。]
[柏手が聞こえ、そちらへ注意が行く。]
あらぁ……しらないひと? 珍しー。
村の何方かを訪ねていらしたのかしら。
それとも観光客さん……?
けどここって名所ってわけでもないのに。
夏祭りをみにきたのかしら……。
[少しだけ訝しげな顔つきになった*]
そうそう、いつのまにか、
祭りのお飾りとかが消えてしまうんですよ。
ウッカリ失くしちゃったかな…って
皆、始めは軽く考えてたみたいだけど、
それが立て続けに重なったものだから……警察沙汰にもなっちゃったのかしら。
けど、とりたてて高価な物じゃないのよね、
だから盗まれるというのも不思議な話ぃ。
盗難なら、いたづらや嫌がらせが目的なのかしら……
うーん、学ランだけで怪しまれるなんて、
行き過ぎってものよねえ。
……ギンスイ君の学校の生徒の仕業なのかしらぁ。
あんまりピンとこないけど。
[少し悩む素振りをみせたが。]
あ、そういえばっ!
ギンスイ君の学ラン姿って見たことないわ。
今度、見せてみせて?
[唐突に方向転換* ]
………水着より学生服のほうが好み……
じゃなくてえ、
ちゃんとダンナ様に構ってもらってるもの、
欲求不満になんてなりませんよ〜だ。
ギンスイ君つつがなく成長してくれたなあ……
って感慨にふけりたいだけよ、おねえさんは!
もぉっ。
恋話絶対言ってもらえないなんて、猫様に負けちゃってて、おねえさんとしては悲し〜けどっ。
[唇を尖らせて少年に反論し]
[取り出した携帯灰皿に煙草をねじ込んだ。
男の名乗りを思いだし]
そういえば申し遅れました。
あたし、エビコっていいます。
村に滞在なさってるなら、またお会いするかもしれませんし、よろしくお願いしますねぇ。
…人と人の関係が濃密な田舎だからこそ、妙な事件がおこる?……考えたこともなかったわ。
他所の方ならではの発想かしら……。
[間延びした口調に、やや戸惑いがにじんだ。]
お飾りやお神輿の消失がもっと大きな事件に発展する可能性もあるのかしら。
いやぁねえ……
あ、そうだ。
お祭り用の鉢巻きを、ネギヤさんの家に届けに行く途中だったわ。
……日が暮れないうちに行かないと。
[灰皿をしまうと、
そっと少年の頭と、続いて猫の腹を撫でる。
二人に頭を下げ挨拶して、境内を後にした。*]
―ネギヤ邸へと向かう道の途中―
[膨らんだショッピングバッグを手に歩み進む。
やがて少年と少女の二人連れを認め]
あら、ヨシアキ君じゃない。
可愛い子連れちゃって……デート?
うふふ、
お嬢ちゃん、こんにちは。
[プレーチェの目線に屈みこんだ。見かけない子だなと思う。
幾許か言葉を交わしたか。その後また歩き出した。*]
[そしてヨシアキたちの後に、一人の少年。
彼の厚手のパーカーはみるだに暑苦しいが、
なぜか着用している本人からは暑気を感じなかった。
すれ違うパーカーの背中を、ちらりと見た。]
んー?
[ほどなくして、
道端でシャッターを切っている女性が目に入った。
もの珍しさから、
足を止めてそちらをまじまじ眺めてしまう。]
―道―
ええ、良いお天気ですね。
欲を言えばもちょっと、涼しいと嬉しいんですけどねえ。
[にっこりと笑みかえし、
女性の手中のカメラへ視線を向けた。]
……写、真ですか。
このあたり、絶景とかでもないし、
撮影するひとなんて初めてみたわあ。
いい景色……かしら。
地元民としては、なんだか嬉しいわあ。
こんな田舎より都会の方がいいって人も、村人のなかにはいるし……。
カメラが御趣味?お祭りも撮るのかしら。
子供たちがお神輿を担いだり、櫓の上で笛を吹いたり、
ここのお祭りは素敵なんですよお。
泊ることにした、なんて風来坊みたいねえ。
もう宿をとってお荷物をおいてらっしゃるのかしら。
あそこの旅館、どうでした?
[見たところ、相手はたいそう身軽だったので、
そう判断して訊ねてみた*]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了