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[また、誰かが花を摘んだのか。
新たな代償は、生まれる。]
おや、今年は少年なんだね。
だったら、あの綺麗な花は勿体ないね…。
[詰まれた花の代償。
さぞかし綺麗だったのに。
それでも少年に手向けるのは聊か場違いかと。]
さぁ、行ってらっしゃい。
[謳うように微笑んで。
つい――、と背を押したのなら。
彼の姿はあっという間に消えてしまった。]
まだ、摘むものが居るのかな?
[またひとり。誘われたというのに。
しかしそれは巡り巡って先の話。
再び同じ季節が巡るまで。
聲は深い眠りに*就く*]
[祭りの夜、花が咲くのを待った。
月の光を浴びて、どれくらい待ったか。
けれど自分にその花は見つけられず。
「今年は少年なんだね」と、音を聞くに至る]
……。
[もったいない、と。
聞こえた声。
少年の背を押す姿を後ろから眺めていれば。
手の中で咲きかけた花は青い光になって散っていった]
うた……
[おぼろげに、夢とも区別のつかないほどのあやふやな記憶の中から、拾い上げる一節の数え歌]
うまいな。
[送り出す歌は、彼の元にも届いたろうか*]
どこに、か。
[自分の手を見て、思うのは。
「どこに」と問われても思い描けないその場所のこと]
……。
「あの世」だよ。
[自分が、そう呼ぶ場所。
この世ではない場所。
ただそれだけの意味しか持たない呼称]
その願いの代償が、他人の存在だとしても。
[君は、願うだろうか。
噂がどういうものか、何が起こるのか]
いや、説明はいけないか。
[願うものがいれば、
自分はまた、代償を送る、それだけだ]
それは特別な花だから。
簡単には見つけられない。
[謳うように、紡ぐ言葉は今年も目を覚まし。]
「この世」ではないから…
[ふと、噤む。]
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