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あ?誰?
[送信元を調べようとするが端末から通信はできなくなっていた。
メールの確認も音声通話も、まったく動かなかった。
『SiE WäHlTeN EiNe LüCkE AuS.』
コミュニケーションウインドウの文字は操作を無視して次の文字を表示した]
どーなってんだこれ。壊れたかな?
[端末の電源を落とそうとするが落ちない。
持ち主の意図を一切受け付けなくなった端末を困ったように眺めてため息。
それから諦めたような表情で端末を畳んで胸ポケットにしまった]
彼女、見当たらなかったよ。どこ行っちゃったんだろう。
[検査室へ戻ると皆に声をかけるが、皆の様子がおかしいのを感じて]
どうしたの?なにかあったの?
[視線を瑞原へ、純太へ、オトハへ、ハツネへ…最後にルリヘ。
誰かの口からアンがクラッシャーだったと聞けば]
彼女がスパイってわけじゃなかったんだね。
一番の部外者だからもしかしたらと思ったんだけど。
[はぁ、と困ったように声を漏らし元のデスクの上に陣取った]
部外者というなら僕も似たようなものかもしれない…けど。
変わったこと?
ネギさんの姿も見当たらなかったけど、あの人はよくうろうろしてるから。
あとは…これかな。
[胸ポケットから畳んだ端末を出して開く]
電源が勝手に入ってるんだ。おまけに何の操作も受け付けないし。
ウイルスにやられたかな?変な文字が勝手に表示されてるし。
[コミュニケーションウインドウは相変わらず立ち上がっていて、
『¿QuIéN hAcE eSpIoNaJe?』と文言が最初と同じものになっていた]
なんだろう?
[わかる?とオトハに端末を差し出した]
そう、ネギヤさん。
でも彼は神出鬼没だから…ってまさかあの人がスパイだったりして
[ひくり、と口元を引き攣らせた。
オトハが首を振るのを残念そうに見て]
そっか。変なウイルスじゃないといいんだけど。
解析できるならしてみたいところだよ。
[高かったんだけどなぁ、これ。と愚痴るように呟いて
他の皆にも見えるように端末を開いたまま置く]
通信機能も使えなくなっちゃってるしさ。お手上げだよ。
[とはいえ通信ができたとしてもどこにどう手を打ったらいいのか迷うのだろう]
そうだね、ネギさんにも万が一のことがあったら大変だし。
[別棟にでもいるのかと思ったが、そうでもないらしい。
何気なく遠くから動きを眺めるだけで和む貴重な人物の行方は気になるところだった]
受信、か。
もし僕が電源を切り忘れていたのだとしたら、もしかしたら。
瑞原さんや壱乃宮さんのは大丈夫ですか?端末持ってたりしますか?
[イブの子らには通信機能がないのは知っていた。
人間である男性陣の方を見て問いかけ、置いたままの自分の端末を指差して]
ついでに何かわかると嬉しいんすけど。
[自分にはさっぱりとお手上げのジェスチャーをした]
いや、気にしなくてもいいですよ。
僕にだってさっぱりなんだから。
[すみませんと言うオトハに軽く笑って答えると、
端末に表示されている文字に視線を落として]
なんて意味なんだろう?
[首を左右に傾けながら考えている]
外国?特徴的なアルファベット…。
逆さまの疑問符を使う言語っていうと、スペイン語か。
[ぽんと手を叩いたものの、へらっと笑って]
ちっきしょー、二外も真面目に勉強しとけばよかった。
[過去に第二外国語だったスペイン語を適当にかわしていた。
出て行くオトハに気をつけて、と声をかけ]
quien hace …。誰がする…?espionaje?
わかんねー。
[しばらく宙を*睨んでいる*]
[ハツネのデータを抽出している純太の様子をじっと見ていた]
こんな状況でイブの子供からデータ抜けるとは
さすがは壱乃宮さん。
僕だっただ疑われるのが怖くてできないっすよ。
[それがたとえ彼女たちを救うためであったとしても]
(弱い奴だな…僕も)
[ってことは案外純太は立派な人なのか?と目を瞬いた]
[端末をひっくり返してみたり、電源ボタンを何度も押してみたり。
『sOsPeChOsAs?』
不意に文字表示が変化する]
(Sospechosas。誰を、疑う!?)
[表示を見て曇らせた表情のまま、検査室に残っている純太とルリの顔を交互に見てから]
わけわかんなくなってきた…僕も、部屋に戻ります。
[文字の表示が変わったままの端末を握り締めて検査室を出てあてがわれている*自室へ*]
- 自室 -
[端末を持ったままベッドに横になった]
誰を疑うべきか、ってこと?そうするとどうなるんだ?
って、か、さ…どうなっちゃったんだコイツ。
[ごろり、端末を眺めたまま寝返りを打った。
ピピっと短い電子音が端末からもれる。
なにがおきたのかと画面を見れば文字が変わっていた。
『eScOjAlO』 − 選べ、と]
っていわれたってさー、どうすりゃいいんだよ…
まだ他に誰かいるかもしんないじゃん…
[半分泣き言のような言葉を発し、端末を持っていた手をおろす。
支える力を失った手はばふ、と勢いよくベッドの上に落ちた。
しばらくそのまま天井を眺めていたが、やがてだらんと垂れたままだった手に再び力を送って起き上がる]
ここでうだうだしててもはじまらないよな。
[反動をつけてベッドから立ち上がった。
意のままに動かない端末をポケットにしまって、廊下へ出た]
さーむっ。誰かいないのかなぁ。
[寒さでポケットに手を突っ込んだまま、他の人がいないか探し始めた]
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