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―テントの中―
[天空に揺れる赤い光。不気味な狼の遠吠え。
テントへと向かう途中で目にし、耳にしたそれに僅かに眸を細め。
今はテントの中、供犠の娘が静かに長老の側に座っているのを見ながら、テントの出入り口近く、長老から離れた場所に腰を下ろし、じゃらり、と飾りのついた杖を抱え込んでいる。]
――…
[静かなテントの中で息苦しさを感じるように僅かに吐息をこぼし、さて後どれだけ容疑者が集められることやら、と視線はテントの出入り口へと向かった**]
―長老のテント―
[入り口を見ていればやってきたカウコに軽く頷き返すことで挨拶を返し。
ちらちらとテント内を照らす炎に視線を戻せば、その奥にあった黒い影がうごめく。]
長老の言葉を否定できる根拠はないのぅ。
群れで行動するのが狼とはいえ――未だに襲ってこないのには、理由があるんだろしねぇ。
[蛇を首に巻きつけたままのトゥーリッキにちらりと細めた瞳をむけ。
じゃらら、と飾りがなる杖を抱えなおしながら。
考えるように言葉を口にする。
蛇遣いの嗜好には答えを返さぬまま、踊る炎を見やり。]
[新たな冷気をつれてきた男へと視線を向ける。]
紅い輝きは常に惨事とともにあるのぅ。
[長いこと村の皆に読み書きを教えながら、今でも読み書きできない者の代筆も行う男はぽつりと呟く。
ゆったりとした口調は年寄り臭く、男の年を実年齢より老けてみせる。]
さて、追い払えるものなら、とうに追い払うだろうて。
――狼どもの数次第とはいえ、響く遠吠えを聞くに村の男衆が全員でかかったとしても――どれだけが無事で居られることやらのぅ。
わしとて、狼一匹と渡り合うなら負けるつもりはないが――な。
[万が一、火を恐れない狼だったら無理だが、と呟いて。
炎を見つめて暫し、沈黙した。]
そうさなぁ。
長老のいうことが納得できるから、といって――今回の儀には納得できんけどのぅ。
[長老の傍らに黙して控える娘にちらりと視線を向ける。
長老の前でどうどうと異を唱えようとも、すでに決定したことは覆らない。
新たにやってきた男に、じゃらりと鳴る杖を抱えたままゆるりと会釈を向ける。]
お主もか、マティアス……
狼使いが名乗り出ることもないだろうからのぅ……最終的にその可能性もあるだろうて。
[テントに火をつけて、という蛇使いに否定することはない。
それが今すぐ行われるか行われないかの違いだと考えているから。]
[ぱちり、と白樺がはじける音が聞こえる。
同調するかのような周囲のものたちに眸を細め。
マティアスの言葉にゆるりと視線を向けた。]
そうだの……立ち去るつもりがあるのなら、もう居なくなっているだろうて……
期待するだけ無駄じゃなあ……
[深い吐息をこぼして、炎へと視線を戻す。
ゆらゆらとゆれる形を見ながら、僅かに伏せた眸のおく。
異変があった夜に遅れたのは――仕事途中の手を止めて動きたくなかったからだと、長老には伝えていた。**]
[ぱちり、薪が爆ぜる。
か細い声音に、伏せていた眸を上げれば娘がちょうど帽子を目深にかぶったところ。
そのくちもとが描いた笑みは見えぬまま――声はかけずに視線をそらす。]
レイヨか……
[車椅子の音とともに現れた男に、小さく呟く。
順繰りに見渡す男の視線に、ゆるりと会釈を返す。
ドロテアのかわり、と言い出す言葉には、強く杖を握った。
じゃらり、音がする。
彼女を憫れめど、儀に不満をもっていようと。
代わりに自らの命を、と言い出すことはない。
そのことを突きつけられたようで、唇をかみ締めた。]
[ラウリの、レイヨの会話を聞いている。
身じろぎをするたびに、杖がじゃらりと音を立てる。
新たにやってきたのは、人を呼び集めていた使者で。]
――これで、全員かのぅ……
[ちらり、テントの中の人々を見やり、ポツリ呟く。]
[じゃらり、抱えた杖を鳴らしながら、やってきたウルスラに会釈を向ける。]
そんな化け物相手じゃあどうしようもないのぅ……
狼使いとやらがこの中にいるのなら……それこそ始末せねばならぬだろうが――
はて、誰がそのようなものなのやらのぅ
[新たに増えた獣医に、そのあとからヘイヨはやってくるだろうか。
最終的に何人になることやら、と僅かに嘆息をこぼした。]
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