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その笑いが嘘っぽーい。
[照れたように彼と同じようにあははと笑って]
そうだよね。神秘的だよね。
[そう言いながら、隣で携帯を操作してこの景色を残そうとしている彼の姿を見つめ]
あー。そっか。
画像とっておけば皆に信じてもらえるかなー?
[そのままてくてくと彼の手をぎゅっと掴む。]
[交差点に差し掛かれば、昨日見た女の子の姿。]
あ…あれ…。
アンちゃん?
[こてり首を傾げてジュンタの顔を見上げる。彼女が彼に向けて紡ぐ言葉が自分にも聞こえてくる。]
永遠の世界じゃない…。
死者の想いを天に帰す…。
[何のことかと首を傾げながら彼女の言葉を口の中で繰り返す。
その時、見たことない表情で隣にいる彼が彼女に叫びに近い声で何かを言おうとしている。]
(あぁ…。やっぱりそうなんだ。)
[何も言えなくて、彼に行ってもらいたくなくてぎゅっと手を少し強く握ったかもしれない。]
[彼が彼女の元へと駆け寄ろうとした時、行って欲しくはなかったけれどそのまま引きとめる事もできず、力を緩めたかもしれない。
一度躊躇した彼が彼女が紡いだ言葉を聞き、手を離し駆け寄っていくのが見えた。]
あ…。
[離された左手を見て、彼の姿を目で追う。
最後にサヨナラと言って、彼の手が届いたと思った時に目の前からふわりと消える彼女の姿。]
きえ……た……?
[彼女が消えたと同時に天に戻っていた雪がまた天からふわりと舞い始める。
彼女が消えた事への驚きよりもジュンタがその場にちゃんと居る事にほっとしている自分がいて。
最後に伝えたかった言葉を伝えられなかった彼の気持ちを思うと自然と涙が零れ始めた。]
[彼の言葉が心に刺さる。
自分は何がしてあげられるんだろう?そんな事を思いながら、零れる涙を拭って彼へと駆け寄り、言葉をかける事もできないまま、そっと彼の背中を優しく撫でた。]
[伸ばされた手を拒否する事なんてできるわけもなく、そのまま抱きつかれ無理に声を殺して泣く彼の背中を先程と同じようにゆっくりと撫で]
きっとジュンタの気持ちもアンちゃんに伝わってるよ。
最後にジュンタに会えて、アンちゃん幸せだったと思う。
[そう伝えた後はただただ黙って、背中を撫で続けるだろう。]
[しばらくそうして泣いていた彼から聞こえてきた言葉にはふるふると頭を振って]
ううん。気にしなくてよいよ?
………。
ジュンタも一緒に消えちゃうかと思った。
[最後の一言はぽつりと本当に小さい声で。
大丈夫と微笑まれれば、自分も微笑んでポケットからハンカチを出し、彼が流した涙の痕をそっと拭った。]
[こくりとゆっくり頷いて]
うん…。寂しいし、消えたらいやだ…。
[ぽつり本音を漏らし、無理に笑う彼がそれでも泣いているように見えて]
うん。泣いてた。
いーっぱい泣けばいいと思うよ。
涙と一緒に悲しい事も流しちゃえばいいと思う。
[そんな事で彼の心が晴れるとも思えないけど明るく言ってにこりと笑う。その笑顔はぎこちなかったかもしれないけれど。]
[ぽふりと頭に乗せられた手に安心して]
うん。消えないよね。
ん…?私のおかげ?
[首を傾げ、吹っ切れたと笑う彼にはただにこりと笑い返した。]
そういえばまた新しい11月1日が始まったんだね。
雪もまた降り始めてるし。
[そう言って携帯の時計表示を確認する。]
他には何もいらないかぁ…。
そこまで想われてたアンちゃんは幸せだったろうね。
あはは。私に惚れたー?
[冗談のように言われた言葉には冗談のように返し]
うん。でも本当に消えなくて良かった…。
[最後に言った言葉は本心からで。]
そういえば、アンちゃん、ジュンタにお願いしてたよね?
死者の想いを還すとかこの世界は永遠じゃないとか。
[こてり首を傾げ、アンが言っていた言葉を思い出そうと頭を捻る。]
うん。きっと幸せ。
あー。うん。惚れてたらー?
ジュンタならいいかなー。勝ったらおごりだしね!
[照れながらも冗談ぽく返し、消えたくないとの言葉にはこくりと頷く。]
メール…そいえば言ってたね。そんなこと。
でも…死者の名前なんてそんなの分かんないよね?
誰が残ってるのかも分かんないし。
宛先なしでメールなんて送れるのかな?
[ふいに真面目な顔で聞くジュンタに]
ん?奢れなくてもジュンタはジュンタでしょ?
ジュンタが変わらなければ私も変わらないよ?
それに誰にでもほいほいついてくような軽い女じゃないですよーだ!
[核心には触れないまま最後は照れ隠しのようにおどけて言う。]
死者を探すかぁ。
でも、今まで逢った人でそんな感じの人いなさそうだったけどなぁ…。
名簿…誰か持ってるかなぁ?
[顎に手を当てうーんと悩みながら、これからどうしようか?という目でジュンタを見た。**]
[にこり微笑まれれば自分も微笑み返して]
この世界は永遠じゃないって言ってたもんね。
見つけられなかったら私達も消えちゃうって…。
知ってる人の中にいるのか、それともまだ会った事ない人なのか…どっちなんだろ…。
[辛そうにするジュンタの頬に手を伸ばし触れて]
大丈夫?きっとなんとかなるよ。
[何の根拠もないけれど明るくそう言う。]
そうだね。誰かいるならまず会わないとね。
[にこりと笑い、ほっとしたように彼が差し出してくれた手に自分の手を重ね、誰かの想いをのせた雪がふわりと舞い散る中、彼と歩き始めた。**]
[寒くない?と尋ねられれば]
うん。ちょっと寒いかも…。
ズイハラさん達なんか知ってるかなー?
一回、残ってる人と会ってみるのもいいかもね?
[イマリやマシロはどうしてるかと悩むジュンタに]
ジュンタ、イマリ先輩の連絡先知ってるんだよね?連絡してみたら?
マシロさんもメルアド教えてくれたしメールしてみようか?
[溜息をつく彼にそう提案してみた。]
うん。マシロさんにメール送ってみるね。
[隣でイマリへと電話をする彼の横顔を見ながら携帯をポケットから取り出す。ふと掛けられた言葉に顔を真赤にしながら]
え…?
[肩を抱かれても拒みはしないだろう。]
うん…。あったかいよ…。
[こくりと頷き、恥ずかしさで彼の顔は見れないまま視線はマシロへどんなメールを送ればいいのかと携帯の画面へと。]
宛先 マシロさん
件名 美夏です。
内容
突然メールしてごめんなさい。
マシロさん、あれから他に残ってる人に会いましたか?
もし、今も1人なら一度会いませんか?
[簡単に文面を作成して送信。イマリが出ないと心配する彼に]
イマリ先輩…誰かと一緒にいるのかな?
それで出られないとか?
[こてり首を傾げ心配そうに顔をしかめる。]
うーん…。誰だろ…。
わかんない…。
それとも携帯が手元にないとか…。
[どんな状況が考えられるのかと悩めばその後に続く言葉に]
うん…。たぶん、連絡ある…と思う…。
マシロさんにもメール送ってみたから気付けばそのうち返信あるかな?
[そう言って彼の顔を見上げた。]
うん。きっとあるよ!
[アンが消えてからずっと何かを考えている風なジュンタの様子を心配しながらも、明るく答え]
うーん…。何しようか?
メールって…また新しく11月1日が始まるまでに送らないとダメなのかな?
もし、その送ったメールに書いた名前が死者じゃなかったらその人はどうなっちゃうんだろ?
[こてり首を傾げながら、いつの間にか再び降り積もった雪が天へと戻って行くのを指さす。]
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