87 風の音・刻の音・ワスレモノ
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末っ子 キクコは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─ 学校 ─
…は?
ねぇ、それって本気で言ってる?
[スマホから聞こえる声に眉を寄せ、不機嫌に問う。
学内での携帯使用は禁止されている為声量を抑えなければならないのだが。]
ちょっと、待ってよ父さ、
って切るな!こら待て親父!!!!
[暖簾のようにのらくら言いたいことだけ一方的に言われた挙句きられた通話に、思わず声を荒らげてしまった。]
(29) 2012/04/29(日) 22:27:05
─ 学校 ─
まじで切りやがった…
[耳につく不通音に舌を打ち、即座にこちらからかけた相手は電源を切っていた。]
言いたいだけ言ってこっちの言い分ガン無視ってことかよ!
あんっのくっそ親父、しんじらん…コホン?
[多機能携帯を握る手と声を怒りに震わせ毒づく。
早い話怒りに我を忘れているのだが、背後からの咳払いによって現実に引き戻された。
ぎぎぎ、と音が出そうな程ぎこちなく振り返るとそこには風紀指導の教師が良い笑顔で立っていた。]
(30) 2012/04/29(日) 22:36:44
─ 学校 ─
せ、ん、せ、ぇ。
…あ、あの、これには深い訳がありまし…
[強張りながらも何とか笑みを作って言い訳を試みてみるも、問答無用で説教タイムに突入。
<<16>>分みっちりと女性としての品位だの何だの言われた挙句携帯まで取り上げられる羽目になった。]
(33) 2012/04/29(日) 22:42:26
─ 学校 ─
……今日は厄日だ…
[教師の姿が見えなくなって、ようやく呪縛が解けたようにその場にへたりこむ。
もとはと言えば電話をかけてきた父親が悪いと思うのだが、文句を言いたくとも携帯は反省文を提出するまで返してもらえない。
下宿に帰って電話を借りるという手もあるが、下宿先では素を隠しているからできれば親との会話は聞かれたくない。]
…早めに反省文書いて、携帯返してもらお。
[盛大な溜息と共に小さく呟くと、立ち上がり鞄を持って校舎を後にした。]
─ →校外 ─
(34) 2012/04/29(日) 22:50:19
末っ子 キクコは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/04/29(日) 22:58:03
─ 海辺の道 ─
……あ〜もう、息がつまる。
[歩みは重く、口からは愚痴しか出てこない。
仕事で一発当てて成金になった父親のせいでお嬢様学校に押し込められてしまったけれど、庶民育ちな上男兄弟の中で育ったから言葉遣いは元々良くない。
制服を着ているだけでも、息苦しさに目眩がしそうだ。]
…あのくそ親父。
(37) 2012/04/29(日) 23:06:04
末っ子 キクコは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/04/29(日) 23:07:24
─ 海辺の道 ─
よりにもよって、見合いとか。
あたしまだ17だっつーのに。
…いや。
見合い自体は別にいーんだけど、さ。
[先程の通話を思い出して、再燃した怒りに歩みを止めて眉を寄せた。
見合い自体は構わない。
級友達の中には見合いどころか許嫁がいる子も居るのだし、別に付き合ってる人がいるわけでもなし。
ただ。]
…若さしか自慢できるものないとか言いやがって。
[父親から言われた言葉を繰り返すと、更にめらめらと燃えあがった怒りに思わず拳を握った。]
(40) 2012/04/29(日) 23:16:44
末っ子 キクコが接続メモを更新しました。(04/29 23:25)
─ 海辺の道 ─
…ん?
[ふと、誰かの怒っている声>>28が聞こえた。
ケンカか何かかな、と見回して道の先にいる一人の女性が目に入ったのだが。]
……あれ?
あの人、誰に話してんの?
[その女性が指差している相手に怒っているらしいのは遠目からでも解る。
だが、誰に怒っているのかがわからない。
どうみても、指差している相手は一本の木で。]
……もしかして、なんか見えてる人?
(43) 2012/04/29(日) 23:33:14[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
[まさか木相手に文句を言っているのだとは思えず、幽霊かなんかが見えてる?という誤解に至った。
傍目から会話が成り立っているように見える女性の振舞い>>45が余計に誤解を増長させて。]
…見える人ってほんとにいるんだ。
[ほへーとか言いそうな声で無意識に呟いた。]
(48) 2012/04/29(日) 23:44:28[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
あ。
[顔を上げた女性の足が、こちらを見たところで止まった>>49のに気付いて声を上げた。
どちらかと言うと好奇心でガン見してたのだが、考えてみれば失礼極まりない。]
…え、えっと。
[謝った方がいいかなぁ、と思いつつこちらもぎこちなく笑顔を返してみた。]
(51) 2012/04/29(日) 23:51:02[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
え、あ、やっぱりそうなんだ。
…初めて見た。
って、あ、ち、ちがくて!
あ、は、はいっ
ただいま帰りました!
[女性の見えてる>>50という言葉に誤解は更に増長しつつ。
お帰りなさい、と言われると我に返ったように慌てて頭を下げた。]
(52) 2012/04/29(日) 23:55:12[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
ってあたし何ただいまとかっ
あ、や、え、えっとっ
すごい荷物ですね!
[思わず挨拶を返したものの、今のは何かおかしいと気付く。
けれど素でテンパってしまって自分でも解るほど挙動不審になりつつも目についたことを口にしてみた。]
(59) 2012/04/30(月) 00:11:55[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
あ、いえそんな、
あたしはただこの制服に着られてるだけっていうか、お嬢様じゃないですしっ!
[テンパった状態で褒められた>>61為に、頭が更に空回る。
常から場違いだと思っているせいで、余計なことまで口走った。
けれど、荷物について返された答え>>63に瞬き。]
写真、ですか?
[どんなものを撮っているんだろう、という興味に惹かれた。]
(65) 2012/04/30(月) 00:25:03[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
?
[興味は惹かれたものの、写真見せてくださいは流石に不躾過ぎて言えず。
手を打ってバッグの中を見る女性>>63に首を傾げた。]
(66) 2012/04/30(月) 00:26:32[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
あ、いや、友達はお嬢様ばっかりなんですよ?
ただあたしは、親がお嬢様にさせたかったからっていうか…
えーと、その、ごめんなさい。
[憧れだった>>69と言われると、その制服を着ている身としては申し訳なくなり謝った。
続いて女性が撮っている写真の説明を聞くと、表情は見てみたいな、というものに変わり。
差し出された葉書に、視線を落とした。]
これ、は?
(74) 2012/04/30(月) 00:46:00[海辺の道]
─ 海辺の道 ─
綺麗…
[葉書に収められた風景は、青の中に映える白が目を引く。
思わず手にとって、じっと見つめてからはっと我に返った。]
あ、え、えっとっ
ありがとうございます、絶対見に行かせてもらいますから!
[頭の中に仲の良い級友の姿が浮かぶ。
あの子はここの海が好きだから、きっと一緒に楽しみにしてくれるだろう。
そんなことを思いながら、笑顔で女性に礼を言った。]
(75) 2012/04/30(月) 00:51:24[海辺の道]
家庭の方針…
あー、まぁ、そんなところです。
[女性の言葉>>79を聞くとちょっと遠い目しながら肯定する。
相手の胸の内の読むことなど出来るわけもないため、微笑ましいと思われているとは知らず。
見るからに落ち着いた感じの女性から呆れられてるだろーなぁと恥ずかしく思いながら苦笑した。]
(83) 2012/04/30(月) 01:18:46[海辺の道]
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