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ジュンタ?
[指した文字をミナツが読んで。
むうううと唸ってモヤモヤをみた]
ジュンタにーちゃんなのか?
…ポッキー折ったり
アイス食ったり、
パフェよこせって言ったり…。
[そんな奴だったかと]
ズイハラさんのデートを茶化しに来ましたよー?
………嘘です。暇だっただけっす。
はいはい、消えますよー。
[ふわふわ、出口に向かおうと]
[隣にいるデンゴがまた何かを見ているのに気づき]
さっき言ってたもやもや…そこにいるの?
ポッキー折ったり…アイス食べたり…。
ジュンタってそんなことするっけ…?
[こてり首を傾げ、ううんと悩む。
そこにズイハラが厨房に入ってくるのに気づいて]
あ。ズイハラさん、これ。
[そのアイスの文字を指し示す。]
うん、そこに…
[ミナツに、いる、と言いかけてモヤモヤなジュンタが
店の出口に向かうのを目で追った]
どこいくんだ?
にーちゃん?
[さすがにもうモヤったろーとは呼ばない]
[ズイハラがジュンタに向けていった言葉にくすりと笑う。
デンゴが指を差し、何かを言いかけた時に話しかける言葉に]
そこにいるの?
え…?どっかいっちゃった?
[デンゴの視線が出口へ注がれるのを見て自分も目を凝らすも彼の姿は見えなかった。]
[はっきりと其れがジュンタである、と。
店内に居る物のほとんどがそれぞれに口にする。
其れを無表情に聞き入れ、俯いては]
……
[ぼんやりと窓の外へ視線を送る]
あはは、悪戯する女の子がおりませんや。
[ズイハラさんにはそう答えて]
俺はお邪魔虫だからよー。
ちらっと遊んでくるぜデンゴ。
皆をよろしくなー。
[ヒラヒラ手を振ってから]
………馬鹿。
なーに落ち込んでんだこら。
[とりあえず、イマリを小突いておいた]
[還る雪を見つめている。
其処にかかるズイハラの声。]
…ええ、もうすぐ。
[相槌を打つも、彼の方は見ず。
視線は変わらず、窓の外へと向いている。]
[ジュンタの影がイマリを小突くような
素振りをしたのか、それを首をひねって見て]
そ、っか。
[影を追うように外を見れば]
あ、雪…
[ズイハラの言葉の通り、
雪は、あとわずか]
[見えぬ者に対し、返す言葉は無い。
もしも見えたのならイマリは何と言うか。
ただ、"ジュンタ"であろう者が残した痕跡に]
ズイハラ、さん
[意を決した様に、ズイハラの名を呼ぶ]
[ふと時間が気になって携帯を見てみれば、雪が天へ戻っていくのもあと少し。
時が0時を刻めば雪が天から降り積もるだろう。
隣にいるデンゴが雪と呟くのを聞けば]
雪が天に還るのもあと少しだね。
次に雪が降る時は元の世界だといいね…。
[隣にいる少年の頭をそっと撫でにこり微笑む。]
[彼の姿に声は少し、詰まるか。
それでも彼の微笑みに合わせる様にして笑い]
……ありがとう
[なんとか、声を絞り出す]
ミナツ、デンゴ。
[凛とした声で二人の名を呼ぶ。
其処にマシロも居れば、最後にきっと呼んだ]
……御願い
[彼らの方は見ず。御願い、という声と共に。
テーブルの下、携帯を操作する。]
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