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名前 | ID | 生死 | 役職 | 希望 |
---|---|---|---|---|
餅肌 ネギヤ | master | 2日目に襲撃された | 村人 | 村人 |
迷い子 バク | Eugene | 3日目に襲撃された | 村人 | おまかせ |
作家 フユキ | Lastname | 3日間を生き延びた | 鬼(人狼) | おまかせ |
髪結い ホズミ | ellina | 3日目に処刑された | 村人 | 村人 |
[灯籠の淡い灯りが参道の雑踏と
見知るふたりの横顔とを照らす。
作家は、手元へ視線を落とす。
大学ノートと一緒に抱えていたのは、
2等賞のシツジノ学習帳17冊セット。]
[…二等賞。刀剣好きの福引屋が購入した、
『学芸員の試験に合格した思い出』の対価。
誰かと分け合うには意地悪な冊数の其れ。
半分こしましょう と口にした若者が
どうするつもりだったかは謎のまま。]
… うん。
[作家はすこし目を細め、ぴっちりした
ラミネートへと爪を立てて引き裂いた。]
[過去へ思いを馳せる若者に、
学習帳を8冊分けて手渡す。
共有した思い出の証のように。
そして、
少し垢抜けて見えるかのご婦人に
差し出すのは――
学習帳セットのなかでただ一冊だけ、
罫線の引かれていない"じゆう帳"。]
/*
ひっそり
おつかれさまでございました 愛。
蒸し暑い時期に遊んでいただけて
ありがたい限りなのです。
村宣伝ご協力もうれしかったです!
無計画こわい もうしません
ログを噛み締めつつ、もうしばらく。
[その写真を見つけたのは、今年の春、進学に伴って一人住まいを始めたすぐの事だった。]
もしもし、母さん?何なのあの荷物?
──んー、そうだけどさあ、あれだけ沢山あったら、カラーボックス一つじゃ足りないよ。
[早くに死別した夫も彼女自身も読書家だった母親は、中高とスポーツ三昧で、ろくすっぽ教科書以外の本を読まなかった息子に、蔵書の一部─ダンボール2箱─を送りつけてきたのである。]
迷い子 バクは、頭冷やしてきますorz[栞]
──ふう、これで全部入った。
[学校の生協から、本棚代わりのカラーボックスを3つ。
箱の中身を納め終わった頃には日が暮れかけていた。
何気なく書店名の入ったカバーの単行本を手に取る。
ぱらりと開いたページに、少し色の変わりかけた白黒の写真が挟まれていた──]
これ、……父さん?
[写っていた男性は、自分の記憶にある父親の風貌に─少しだけ若い顔だが─よく似ていた。]
I市って、確か……
[書店名とともに紙のカバーに書かれた地名は、父の郷里である北国のもので、本のタイトルは、そこよりもう少し北、本州最北端の県の別称だ。]
父さんの本、だろうなあ。
[写真を裏返してみる。]
照国神社……?
[高校の頃の部活動の合宿で、時折聞いた事のある場所の名が書き込まれていた。**]
あ、学習帳セット、当たったんですね。
[先程鉛筆を引き当てた作家の手に、ノート一揃いがあるのを見て、よかった、と笑う。]
福引き屋さん、景品がなくなって、店じまいしたのかもですよね。
[そんな憶測を、傍の女性に向けて。]
え?ちょっと…待って……。
[差し出されて思わず手にとってしまったのは、学習帳の何冊か。
続けて眼鏡の作家は、傍にいた女性にも一冊ノートを手渡した。
さっきの鉛筆の事もある。いいのか。]
あの。
お名前伺っていいですか?
[唐突ではある。
礼を言うにせよ遠慮をするにせよ、相手の名前を知らないままだったので、呼びかけようがないのに気付いたのだ。]
[それに──と、別の事も思いつく──]
よかったら、本を書かれる時のお名前も教えていただけますか?
[失礼だけれど、自分はこれまで読書と縁がなかったから、と付け加えた。**]
迷い子 バクは、作家 フユキに追従してわっしょい!(わかってなさげ)[栞]
[すぱん、すぱん、すぱん。
ヨーヨー風船を、誰かが
手の中で跳ねさせる音がする。
『福引き屋さん、景品がなくなって、
店じまいしたのかもですよね。』
作家は若者の憶測を耳にする。]
/*
情報ページのリンク先や、その他のサイトを見るに、照国神社というのは、街中の神社ではない、のですよね。
どうしても自分の地元で一番近場の神社を思い浮かべがちでしたとか、そんな「知らんがな」てきな事が脳裏をよぎる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうかこんばんわ。
*/
/*
こんばんはですこんばんは。
てるくにじんじゃ
街中ではない、とも言い切れない そんな立地です。
県内一の繁華街は徒歩数分だし、
文化ゾーンのどまんなかだし、
西郷さんが腹をお召しになった城山のふもとだし。
舞台は実在の神社ですが、イメージは
皆さまがそれぞれに思い浮かべる神社で
いいんじゃないかなあ的なおおまかクオリティ。
[『お名前伺っていいですか?』
若者の唐突さよりは、いつからか耳にする
当世風の言い回しがおかしくてすこし笑う。]
…そこから尋ねなくとも、
伺ってしまえばいいのに。
[そこから重ねられる問いにはひとつ頷いた。]
/*
こちらの最寄り神社の立地はなかなかなもので。
子供の頃には、道を隔てて、パチンコ屋さんに映画館に、ス○リップ劇場がありました。
今はいずれも潰れてしまいましたけど。
*/
[ばらけた学習帳を揃えなおしながら
何気なくつけくわえるのは――――]
… 神社の、宝物殿。
きょうは まだ開いているらしいよ。
[掠め取った対価に見合う『思い出』の在処。]
[拝観者の多い今夜は、国宝の刀剣について
熱く語ってくれる中年の学芸員がいるだろう。
調子よく ひと懐こく もちもちと笑う男は、
参道でテキ屋をしていた若い時分の客の面影も
忘れ得ず―― 懐かしむに*違いないのだ*。]
フユキさん、ですか。
[冬木さんなのか冬樹さんなのか或いは別の字をあてるのか。
まずは明日、ここを離れる前に、書店に行って探してみよう。]
僕は、獏と言います。
[夢を食べる動物の、そう付け加えた。]
[諸々、短い間の好意に礼を言って、教えてもらった所に向かいかけ]
あ、赤べこ。
[フユキの手にある学習帳の表紙に目が止まった。]
僕の実家にもあるんですよ、赤べこ。
父が小さい頃、祖父に買ってもらったらしくて。
[描かれた父の故郷の民芸品は、夜目にも鮮やかな赤。]
失礼します。
/*
脳内から出力するばかりというのに
明朝が4時起きになってしまいました ぐぬぬ。
続きは明晩になりそうです すみません…!**
[作家は、どこか得心のいった響きで
若者と交わしたその名を反芻する。]
夢を食べる、獏か。
[思い出屋の噂も、文字にした過去も、
みんなみんな喰われて消化され
彼の日常という現実に昇華され――]
うん。
[作家は、離れ行く若者を見送る。
件のご婦人はどうしていたろうか。
アツタハズノオモヒデを想うまま、
罫線のないノートを渡された彼女は。
肩が触れ合うほどもない緩い雑踏は、しかし
些細な不思議を共有した人々を見失わせる。]
[前日の降灰は、カバンの底や
眼鏡の蝶番の隙間へ僅かに残る。
書店の片隅には少ない部数ながら
不行 後家(フユキ・ノーチェ)の
旅情サスペンスシリーズが並ぶし、
この現代日本に、思い出屋のうわさも
地方を問わずいまだに*途切れない*。]
/*
はっ だらだら書いてました
[正座]
エピは今宵で終了です。
人集めもままならない突発村でありましたが、
一緒に遊んでくださって本当に有難うございました。
またどこかの村で
ご一緒できる機会があることを祈って、
お疲れさまでしたーと愛を散布するのです。
こんばんわ。まだお時間大丈夫ですか?
[実物大なのだろうか、日本刀らしい大きな写真が額の中に納められている。
蛍光灯の白い明かりに、笑みを含んだ顔の男性がその脇あたりに立っていた。]
「ええ、大丈夫です」
[答えた男は、おや、という表情でこちらを見返している。]
あの、何か?
[腕章を巻いている、職員らしき小父さんの顔には、こちらも何となく見覚えがあるのだが。]
「今日は一人でここにおいでですか?」
はい?
ええ、僕一人です が ……。
[異な事を言う。]
「はあはあ、なるほど確かに、あなたまだお若いですからなあ。」
[張りのある声─例えば夜店の呼び込みあたりにうってつけな─は、言葉を続ける。]
「──二十年くらい前から何年か、テキ屋をやってましてな。
毎年この日に店を出してたんですが、
──いたんですよ」
……いた、って
誰が?何が?いたんですか?
……変な事を聞きますけど、
そのお客さん、写真なんかとってませんでしたか?
[赤ん坊を抱いて、白黒の写真を]
「……ううん。」
[福々しい顔の眉間に、微かに皺を寄せ──]
いやあ、確かもう夜だったんですよ。
──ああ、でも持ってきてはいたかな、写真。
持ってきてた?写真をですか?
「ええ、奥さんが、『よく似てる親子よねえ』って、写真と旦那さんや坊やとを見比べて感心してましたよ。あと、──」
[しばし記憶をたどるように、言葉がとぎれ]
「──『親父さんと一緒に、この祭りを見てるんだな、僕は。思い出せたら、懐かしいだろうなぁ』
確かそんな風におっしゃってましたよ」
[入り口の方から、人の話し声─新しく来た入場者であろう─が聞こえてきた。]
じゃあ、僕はこれで。
[4〜5人の年配の見物客が入ってきたのを潮時に、一礼して立ち去る。]
──『思い出せたら、懐かしい』か。
[父の父─つまり祖父─も早くに亡くなったと聞いている。
父と自分、同じよう事を考えて同じ事をしていたのだなあ
そんな感慨を覚えた。]
[宿に戻ったなら、もう一度あの写真を見直してみよう
そして、(恐らく、だが)父を抱いた四十数年前の祖父に、はじめましてと言ってみようか─そんな事を思う。]
でも、もう少しだけ──
[射的にお面、風車にリンゴ飴
アセチレンランプの明かりの集まる方へ、灯籠に薄く照らされた参道を*歩いていった*]
/*
そして、よもや「不行」さんだったとは!
多分獏少年は、新聞の書籍の広告で、お名前を見た覚えはあっても、全然別の読み方で認識してそうな気がする。
*/
/*
いっしょにしみじみ。
一人じゃなければそこは村なんだよ、とか
言ってみます。
レシーブし損なったあれやこれやは私もわたしも。
/*
女流作家を騙ってたのが最近ばれたとか
そんな不行さんでした。
獏は高校の部活でーという描写があって、
あれっ少年あつかいしてはいかんな的理由な
若者認識をしてました ました。
/*
グラの見た目は高校生ぐらいの方があれかなと思ったんですが、
日程的に高校生だと、微妙に学校さぼりモードかも?と思って、日和ったら、大学生に。
*/
/*
RPまでうつくしく〆ていただけて
ほっとしたりほんのりしたり。
六月燈が終われば台風の季節です。
ことしはもうでかいのきてますが!
バクくんホズミさん、もちろん皆さまも、
つつがなく嵐の夏をお過ごしになれますように。
お疲れさまでした!
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