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人、いっぱい。
……お祭り?
[広間にいる人たちに一礼をする。
黒板に歩み寄ると]
……地球を、七回半
[頭に残るフレーズを口にする。白墨を手に取ると、文字を書き始めようとして]
……ネ ヤ?
[フユキに書かれた小さな文字をそっと指でなぞる。
ぴき、と大きな音が響き、眼鏡に縦にヒビが入った]
問題。
「よーかん」と「ぼーりんぐ」の相関関係について
400字詰め原稿用紙2枚以内で、説明せよ。
[何も持っていない手だけが、エアジャグリングをしている]
灯り……集蛾灯?
[戸棚に近づくと、そこに置かれた蝋燭をじっと見つめ]
リウ、レン、ソラ、ルリ、テンマ……フユキ。
[蝋燭に書かれた名前を一人ずつ読み上げて、点呼を取っていく]
お休みの人、手、上げて。
……いない?
[そこにいる人数を数え、首を傾げる。
やがて自分を数に入れて、納得したように手をぽんと打つ]
名前と顔、一致しない。
視覚で、認識。
[机の上に置かれたノートを一枚破り
鉛筆を手にして、レンの顔を描いていく]
……できた。
[ノートに描かれているのは、帽子とサングラスとマフラー姿。
余白に「レン」とマジックで大きく書くと
黒板の空きスペースに、セロテープでぺたりと貼る。まさしく手配写真]
ネギヤさん……だ、だからこの家にはカレンダーなんてないから……羊羹食べすぎだし。
[何も無い空間にぺしぺしと突っ込みを入れる]
──おや?
女将……ルリちゃんの反抗期? 家庭内暴力始まったか!?
家庭円満には羊羹だから!
大体湯飲みでジャグリングとか、素人じゃなさ過ぎるよ。宴会芸か!
お茶は、○○県民さんが1本1本丁寧に作った。美味しく飲んでもらえるように。
だから飲まないで噴き出しちゃいけません。
……ね。
[窘めるように一言]
湯飲み、だめ?
[ジャグる手を止めて湯飲みを置くと、じーっとレンを見つめている]
……人は?
人ジャグリング。
[レンの謝罪の言葉に満足げに頷き
続く言葉には口の端をわずかに上げて笑む]
え、ルリちゃん?
[何かを思い出そうと手を顎に当てる仕草。
やがて手をぽんと打つ。
広間にルリの姿を見つければ
ノートを破り、ルリの姿をスケッチし始めるだろう。
完成すれば、最後に紙に一本の縦線を*入れた*]
人ジャグリング。
女将の細腕繁盛記。恐るべし。
……ネギヤさんとかでやったらおもしろいだろうな……。
[空を見て、いったんサングラスを外して目を眇める]
変わんないな。
[ため息をついて、サングラスを*掛けなおす*]
[レンがサングラスを外した時に
その下の目をじっと見ようとする。
つられるように空へと視線を向け]
空……ソラ……
変わらない?
[湯飲みにお茶を注ぎ、両手でずずーと啜る]
……そう。
[湯飲みを机に置くと
ネギヤが座っていた椅子に向かい頷く]
餅肌は、ジャグリングに、向かない。
[また湯飲みを手に、お茶を飲む。
どこからか柱時計の時報が聞こえてくる。
その数は、(04)個**]
[行儀よく正座をしてお茶を啜っています。
湯呑みでジャグリングをするリウを見て、
近くに置いてあったペンを3本取って真似てみます]
あれ、うまくいかない。
[ペンは軌跡を描いて、レンの方向へ]
[視線を感じれて、リウの方を不思議そうに見る。
サングラスの下はおとなしそうな少女の顔だった]
うん。サングラスを外しても見えるものは変わらない。
[ペンを取り上げて、ちゃぶ台の上に置く]
ルリちゃん危ないよー。驚いたなもう。
一人漫才と言うか、一人ボケ? うーん……?
[サングラスの下の目を軽く擦った]
女将の似顔絵うまいね。最後の線がよく分からないけど……も。
フユキさんは何を書いたんだろ。ネギヤさん……?
よく見えないや……オレ視力よかったのにな。うむ。
ジャグリングは人気のないところで、安全なのがいいね。
[でも昨夜手渡したのはボーリングの*ピン*]
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