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[手にしていた鞄を開けると、中には金平糖が詰まっていて、すぐに溶けるように消えてしまった。空になった鞄も、後を追うように消え]
……、ああ。
[...には夜空のように見える空を、仰ぐ。そこにゾウサクの姿があったなら、困ったように笑みかけて]
……
[診療所の方へ、進んでいった]
[少女の言葉に、微かに口許をゆるめて頷く]
そうだね、戻ってこないと決まったわけじゃない。
消えた、ただそれだけ。それ以上はわかっていないのだから。
[駐在に知らせにいくと言う少女を見送りかけて]
[向けられた問いに、少し切なげに首を振る]
……ごめんね、私にもそれはわからない。
神隠しが何故、何のために起きているのかも。
ちと戻り。アレですね。
ワタシが投票する人は吊られない法則……。
ふぅむ?
ゾウサクさんとユウキさん……会話してないのにな。
うおーほとんど人と話してない。
そろそろ、イマリが消えた。
……なんですって?としないとだめだ。
[道の途中でイマリの祖母と出会う]
え? 萩原さんが…居ない。
はい、探してみます。だいじょうぶ。きっと戻ってきますよ。
[教師の笑顔で老婦人をなだめながら、家の近くまで送る]
はい。ではまた。
[一人きりになったあと呆然と呟く]
──神隠しは大人だけじゃないの?
/*
何かこう、
ニキさん、神隠し目撃しまくりですね!
もう一人の狼が皆目わかりません。
グリタさんかゾウサクさんのような……
ああああう。
――――…。
あなた……。
[空を見上げる。]
神隠しがなんのため…。
理由があれば人を消してもいいの…?
自分勝手かもしれないけど…。
消えられて悲しむヒトもいる。
[歩き出す。]
消えた、それだけでイヤだ。
[小さい頃、消えた父の姿を思い出した。]
お邪魔します。
[鳥居を潜る前にふかぶかとお辞儀をする。
何かと理由をつけて、神社には行かないようにしていたので、今日が始めての参拝だった。
緊張の面持ちで*階段を登る*]
[腕をいきなり掴まれて、恐怖に足が竦む。
驚きに目を見開いて振り返ると、そこには見慣れた村人の姿。]
写真屋、さん……?
写真屋さんも、来ちゃったの……?
[掴まれた腕から伝わってくる温もりを、喜べばよいのか悲しめば良いのか分からずに目を瞬く。]
[診療所に着くと、どうやって中に入ろうかと悩んだ。扉に手を伸ばしてみる。す、と、指が入り込んでいき]
……幽霊のようだな。
[独りごち、すり抜けて中へと入った。診療所の中を、少しうろつく。看護婦の姿を見つけると]
やはり、君にも、見えないかね?
[届かない呼びかけをして、複雑そうな笑いを作り]
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