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■最低開始人数と最低開始日について
どの程度お集まりいただけるかわかりませんが、遅くとも10日の1時半(9日の25時半)には開始しようと考えています。
最低開始人数はデフォルトの4人。
人数によっては開始日が遅くともダミー2d死亡にするかもしれません。
設定変更忘れてました…
準備が整うまでの仮としてパスワード設定してただけだったのでし、た。
というわけで開放しました。
どうぞご入村ください!
531号室
[病棟の一室。その窓は暗い緑のカーテンで閉め切られ、其処から海が見える事はなかった。ただ、気配ばかりは何処かから滲み侵入してきているようだった。
それを拾うかのように、窓際にある机には花瓶ではなく丸い金魚鉢が置かれ、中には水の代わりに色取り取りの貝殻が半ば程まで詰め込まれていた]
……
[その窓際に、顔を向ける者が一人あった。ベッドの端に腰掛けたその者は、入院着の上に黒いカーディガンを羽織り、更に薄い緑のマフラーを口の上まで巻いていた。更には濃い緑の帽子を被り]
[サングラスをかけて、目元を覆っていた。
漆黒のレンズはその瞳を完全に覆い隠していた。間近で覗き込みでもしなければ、窺える事はないだろう。
その姿は小柄で、一見少年とも思える様だったが、帽子の端から零れる黒い髪には白が混じっていた]
…… ああ、
[吐息めいた声を漏らし、頭を振るように――男は窓際から顔を逸らした。次にベッドの周囲を、壁一面を、順に見ていった。
ベッドの周囲にはイーゼルが幾つも立てられていた。乗せられたキャンバスに描かれた絵は様々だったが、全て過ぎる程に色鮮やかだという点と、全て人を描いた物であるという点が共通していた。
ベッドのサイドテーブルや床には点々と、白いキャンバスや種々の画材が置かれていて]
[壁には額縁に入れられた絵が幾つかと、紙に描かれた絵が数多く、飾られていた。それらもまた、同じ共通点を持っていた。
極彩色。人の姿。
描かれた人々は、皆、目がなかった。そして皆、笑っていた]
……、ああ。
[それらを一瞥してから、男はベッドのシーツに潜り込んだ。帽子を顔の上に置き――やがて、静かな寝息を*立て始めた*]
病院表口
また、来ちゃった
[友達の家に来たみたいな、そんな軽い口調で少女は笑った。薄青のマフラーを取れば、その首はいかにも寒々しく。出迎えた顔見知りの看護士に無理やり巻きなおされた]
うん…風、強いもんね
[おとなしく頷いて、緑色のトランクを引いてエレベーターへと向かう]
うん、うん
今度はそう…どれくらいかな。聞いてないや
[トランク曳いて、学校行って。
またね、って手を振って。
学生鞄は肩にかけてそのまま病院へ来た]
トランクがおっきい?
うーん、ゲームは飽きるから今度は本にしてみたんだ
[笑い声交じりの会話。顔見知りの警備員にもやはり手を振って。少女――と呼ぶには背の高い、それでも女ではない彼女は、スカートを翻して病室へと*向かう*]
[女は一人、柵に背中を預けて煙草をふかしていた。
職員に見つかって追い出されるまで、その足元には吸殻がひとつ、ふたつ、*増えていく*]
314号室・小児科病棟
…退屈。
[白いカーテンに囲まれたベッドの上。
北風が窓を揺らす音を数えるのにも飽きて、糸井千夏乃は長く垂らした三つ編みの先をくるくるともてあそびながら、小さな溜息をついた。]
[最初は検査だけのはずだった。
一泊が一週間に、一週間がひと月になり、気がつけばもう半年が過ぎようとしている。]
『大丈夫よ。もうすぐ、帰れるから』
[両親も主治医も看護師たちも、そう繰り返すだけ。
困ったものだ。もう十四になるというのに、まだ子供扱いしかしてもらえない。
薬の量は日毎に増え、身体が徐々に弱っていく。それは目に見える変化だったし、何より、自分自身がひしひしとそれを感じる。それでも、大人たちは千夏乃が何も知らない子供なのだと信じている。…いや、そう思いたいだけ、なのかも*知れない*。]
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