簡易マップ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓北
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┃E 廃校 ┃
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┃H ┃
┃I ┃
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛南
※開始後、廃校のある《E=06》は立ち入り禁止区域となる
―― バス最後尾 ――
嗚呼。
クラスで一人だけに許された、この席の眺めは実にいい。
[持ち込んだ私物でゴテゴテに飾った一角に座る男子生徒。
その名は、別宮 龍一郎という
手にした赤い薔薇に鼻を寄せた*]
NARASHI?
これは…せいんと君のテーマ曲か何かなのかい?
[女子がきゃーきゃー言いながら歌うアイドルソングに半拍遅れて手拍子している*]
─真ん中の方の席─
コハルちゃん、おやつ食べすぎだよう。
あんまり食べると眠くなっちゃうよ? それはよくないね。私が食べてあげる!
[元気よくおやつに手を伸ばす]
勉強合宿なのに、みんな元気だねぇ。
私にはクルミちゃんのおやつだけが救いだよー。
[歌うクラスメイトを眩しそうに見るその手には、しっかりとクルミのおやつが容器ごと抱え込まれていた]
君は、奈良県の妖精せいんと君も知らないのかね。
背だけ育って、中身はお子ちゃまなのだな。
[>>3 ムカイに向かって肩を竦めて見せる]
[中ほどから聞こえてくる菓子を巡る女子の攻防]
そうか、もうおやつの時間か。
若い日の一日は過ぎるのが早いというのは本当かもしれない。
[大きく頷き、ひざ上にナプキンを*敷いた*]
あれ、もう無い。
[空になった容器を示すとデコピンが返ってくる]
えー。
私の久助せんべいは夜のお楽しみなのに、クルミはワガママだ……ごめんなさい。
だから勉強おしえてね。
[明らかに懲りてない顔で網棚から荷物を下ろし、お徳用割れせんべいを取りだす。
おせんべい、ぱりん]
[おせんべいをぱりぱりしつつ、獲物を狙う目でバスの中をきょろきょろと。目が合えば、えへへと笑って手を振る]
おやつ何持ってきたー?*
―前方の席―
[バスの先頭席教師の真後ろで窓の外を流れる風景を静かに見つめる。
後ろの方では誰かが騒ぐ声、勉強合宿と言えど修学旅行みたいな感覚なのだろうか。
私の頭も勉強とは程遠い大会のこと。
幼少より続けてきたフェンシングの腕は全国でも通用するほどの腕にまでなったものの一度として優勝した経験はなく今も頭は次の大会のことを考えている。]