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[また、0033宛にメッセージ入りの時計を送付]
『0033。悪いが、そのままタシケントに向かってくれ。現地には0026がいるはずだ。合流して、ミセス・グリーンの居場所を突き止めてくれ。全力で頼む』
[なお、この時計はメッセージを聞いた後、<63>秒後に自動的に自爆する]
[次々に指示を下していく]
『0044の居場所はまだ掴めないのか?連絡が取れ次第、こちらに繋げ』
『幹部Bの方の情報はどうなっている?』
【業務連絡】
という訳で、今晩の投票先は、0020 鍵師 アイノで、投票先確認をお願いします。メモにて、セットOKの一言を添えておいて下さい。
狼役へ:襲撃先は、夜明け時点で一番身バレ係数の多い0099 謎の女 ウルスラでお願いします。
以上です。
【本日の無茶振りその1】
0020 鍵師 アイノと、{5}は、実は恋仲(もしくは親友)であった。刺客0011の情報を知ると、全力で0020を護ろうとするだろう。
1.0099 謎の女 ウルスラ
2.5.0066 帽子屋 ラウリ
3.6.0043 面打師 オラヴィ
4.幹部B
【本日の無茶振りその2】
タシケントにて、0026 時計屋 ニルスと0031 私立探偵 シスは、[校長室]で[Tシャツにかえるがくっついた]、という経緯をどこかですることになる。
――校長室前・NY――
[NYに来て最初の仕事は、文部を司る官僚としての視察だった。
いつまで経っても慣れないスーツで、官僚らしい所作を演出するのは窮屈だった。それでも外見上は平常を装った。
窮屈なスーツよりも、気になることがあったから。]
(……何か、視線が多いね)
[校内にスーツは目立つ。視線は当たり前だ。
それでも、何かが違うとスパイの勘が告げていた]
(テロリスト側が何か情報を掴んだ? 身元を変えたばっかりなのに?)
[笑顔を作り、相手の話を聞きながら、その裏で疑問を並べては消していく。
分からない。だが、一つ確信を持って言えることがあった。
今のままでは危ない、と]
……あ、ごめんなさい!
急用が出来たので、これで!
[ポケットの携帯端末に発信テストを入力。電話がかかってきたように見せかけて、その場を急ぎ辞した。
周りに同業者がいれば、焦りが見えたかもしれない]
――自宅――
[数度寄り道を繰り返した後、潜伏先のマンションへと戻る。
複製したマスターキーで鍵を開けると、自室を目指し階段を駆け上がった。
扉の前まで来ると、息を止め。
一気にキーを通した]
甘い!
[相手の射撃はドアに当たった。早撃ちで勝てる自信など端からない。
弾丸が扉に当たる音を聞いてから、すぐに部屋へと滑り込む。同時に鉛鋲を袖口から取り出し、打ち込んだ]
やっぱり当たんない、よね!
[黒い影は奥の自室へと回避した。
こちらも近くの浴室へと逃げ込み、相手の射撃を回避する。
このままじり貧になれば、手数も質も劣るこちらが不利になるのは目に見えていた。
しかし、唇は弧を描いた]
[スーツ裏に仕込んだ小さな端末のボタンを押して、すぐ。
どぉん、と爆発音が辺りに響いた。
衝撃に身を伏せて耐え、すぐに部屋へと駆ける]
こっちのフィールドで勝とうなんて、100年早い。
[煙の合間から見えるのは、破砕した端末。緊急時のためにつけておいた爆弾の威力は大きくない。
それでも、小さな部屋に衝撃を与えるには充分だった。
床に転がりうめく男――組織に指示されて同居していた男に馬乗りになり、首元に刃を突きつけた]
誰。
[低い地の声で告げる。当然、すぐには話さない。
無表情のままナイフを取りだし、出血している相手の腹部を抉る。]
拷問は得意じゃないの。
誰。
[悲鳴は無視して、ただ問いだけを投げる。
指を。耳を。股間を。
致命傷にはならない部分を何度も斬り付けて数分後に、ようやく男はその名を言った]
…………。
なんで?
[目眩を覚えて、ナイフを取り落とした。
男のうめき声で正気に戻り、すぐにナイフを拾い、とどめを刺す]
[返り血に塗れたまま、しばしその場に座り込んだ後。
手早く私服に着替えると、その場を去った**]
………うぅ。
[小さく呻きながら薄目を開ける。爆発の直前、なんとか脱出には成功していた。明確な記憶が残っているのは、暴走列車から切り離された最後尾の車両にしがみついた所まで。
どうやって逃げ延びたのか、最後は[校長室]で力尽きて倒れこんでいたらしい]
[其処は廃校舎の校長室だった。埃を被った高価そうなソファから身を起こすと、頬を掻く]
こんな状況で生き残るなんて、悪運だけは残ってたかな?
[古びた窓ガラスにぼんやりと映る自分の姿。それに違和感を感じて首を傾げる。否、違和感は、声を出した次の瞬間から感じてはいたのだけれど]
む?
[ひらひらと両手を上下させてみる。服がぶかぶかだった。珍しく狼狽を露わにしつつ、よくよく眼を凝らして自分の姿を見つめなおせば。
体が縮んでいた。いや、これは、縮んだというより]
どう見ても、……女の子になっていませんか?
[0099の言っていた「催涙弾で性転換」という言葉を思い出す。正直、殆ど冗談半分にしか捉えていなかったが。
列車から持ち出した筈の、敵の研究品が入ったトランクはいつの間にか紛失していた。あれが暴発して、その被害をまともに食らったと考えれば…]
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