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[車掌アナウンス]
皆さま、この度はシベリア鉄道をご利用いただき、誠にありがとうございます。
車両点検、整備も整いまして定刻通りの出発となります。
皆さま、どうぞお乗り遅れのないようご注意下さいませ。
なお、貴重品、お身の回り品、武器、身の安全などの管理にはご自身で充分ご留意くださいますよう重ねてお願い申し上げます…。
さて、そろそろ列車に乗り込もうかしら…。
[大きな鞄を少年に抱えさせて、優雅に歩く。
エカテリーナ号が視界に入れば、目を細めて呟く。]
素敵ね。楽しい旅になりそうだわ。
ああ、ここまででいいわ。どうもありがとう。
[そう言って、少年に駄賃を渡して。
そそくさと駆け去る彼を笑顔で見送った。]
[三等車の車両に入ると、扉を開ける]
失礼するわね。
[ざっと室内を見回して、大仰に目を丸くする]
さっきのお嬢さんじゃない?
具合はいかが?
[楽しそうに笑った]
[震える手で鞄の中から30cmほど縦長の皮袋を取り出す。
それを握り締めていると、いくらか落ち着いたようだ]
そ、そう、大丈夫よ……ちゃんとやれるわ……。
[息を整えて荷物を隅へおろす。
丁度そこへ同室の者が入ってきた**]
[周囲の騒がしさに並べたタローカードから、視線を外して、顔を上げる。]
もう出発なのかしら?
[小さく呟くと少し首を傾げた。]
おや。
少年と話し込んでいたら、青年とはぐれてしまったか…。
まあいい、行き先は一緒だ。
うむ、と…、わしのコンパートメントは…。
む、「フロタイクラース」…、ノン!こりゃ二等か…!!しまったぁぁぁ…。
[...はチケットに書かれた文字と、車内の表示を見比べ、愕然としている。]
趣味がいいのか悪いのか俺にはさっぱりわかんねーなあ……
[車両の表面をしげしげと眺め]
あ、いけね。そろそろ乗り込んどかないと。
[2等車へといそいそと乗り込み]
い…一等車に空きが出ればすぐさま移してもらおう…。
む…、いや待て、む、むむむ…?
[指定されたコンパートメントまで向かう途中、物憂げに窓から外を眺める婦人の姿を目に留める。]
これは…、二等車も捨てたもんではないかも知れんな。
[一転して、意気揚々とその隣室の扉を開けた。]
[二等車の一室。二段ベッドの上の方を陣取って、その上に手荷物やら黒パンやらあれそれをぶちまけて、ようやく一息]
まあ、まずは一段落、かな。
[もし誰か同室に居ようとも、その散らかしっぷりは変わらないだろう]
[アナウンスを聞きながらあくびひとつ]
いやだわ。
おなかすいたら眠くなってきちゃった……
[手近な寝台に腰掛けると、そのまま眠り始める**]
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