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やれやれ、こんな年寄りが力になれるとは思えんが…。
頼まれたとあれば仕方あるまい。
[色々と分からないことだらけではあるが、あの兎が困っているらしいというのは理解した。
放っておくことは出来ないと思い、ベンチから腰を上げ軽く身体を伸ばす。
そうしてから先ずは展望台に落ちてはいないかと探し始めた*]
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じさまはアクティブれないので極力歩き回らない方向で。
代わりに猫を動かそうかと画策中。
占い方法も猫の直感である(
てなわけで占い師取れましたやっほぅ。
/*
時刻を設定したのはまずかったですね。
すみません。
不思議演出のつもりでしたが…。
ウミさんも猫ちゃんも目撃しないで、ぼかしたままのほうがよかったですね。
/*
狐になってしまったので、wiki読み返したりしつつ...ちょっと今日は寝よう。
狐ってぼっちだから、割と、思考がまとまらんと動けん。
[zzz]
……ぁー……。
[ぽつ、と。
小さなコエが零れて、落ちる]
探してくれ、なぁ。
……俺の一番苦手な分野なんだがなぁ、それ。
[『さがさないで』。
そう言って、姿を消したのは誰だっけ?
そう願われた、だから捜さなかったものの声。
微かに聞こえた歌声は、何故かそれと重なって]
……さてさて、どーおすっか。
[ぽつ、と零れるコエは、どこか平坦]
……あー。
[がじ、と頭を掻く。
さて、どうしたものか、と思いながら改めて周囲を見回した。
今いる場所も公園のようだけれど、見知ったそれとは似ていて違う。
そも、さっきまでいた公園にはこんなあちこちに朝顔はなかったはずだ]
……てか、随分静かだな?
[騒々しいのがいなくなって、改めて気付いた事。
あれだけ賑やかだった子供たちの声は聞こえず、姿も見えない。
本当に誰もいないのか、ともう一度、見回した視界に人の姿はあるか、どうか。**]
[頷く格好がやけに恭しくて、くすりと笑いを零しては]
うん、頑張って。ゼンちゃんなら心強いわ。
大変ね、それは。今度冷たいものでも差し入れに行こうかしら
[当代さんともそれなりに親しくはしている故、夏場に顔を合わせられないのはちょっぴり寂しいような。
冷たいものはそこらにあるだろうけれど、ふとそんな提案を。]
予算…なるほど。
あたしなら喜んで払っちゃうけど。ゼンちゃんもお疲れ様、ね
[当然にあるものと思っていたけれど、楽しみの影であれこれと努力しているようで
冗談めかした口調にも話を聞けば労って。
ふふ、ありがとう。心待ちにしてるわ
[笑みを浮かべて頷いてみせる。
メモを取り終えたのか、携帯を帯に挟み込む様子に
精密機器と和装の組み合わせは、なんだか不思議な感じもする。]
あら、そうなの?
[時計を覗き込むのを見て、気付けば時間が回っていたよう。
あたしもそろそろ戻ろうかしら、と]
うん、じゃあまたね
[ひらひらと手を振って見せて、子どもたちとのやり取りにくすりと笑って
彼が去っていくのを見れば、ママさんたちに軽くお辞儀を。
反対の出口で公園を後にしては、家までのちょっとの道のり。]
[並木道を行こうかと考えたけれど、なんとなしに小路のまま。
住宅地の角を曲がればふと、その先に]
…あら?
[白い影が、ぴょんぴょんと。
この辺に兎なんていたっけ、とじっと目を凝らしたら]
あれれ?
[そこにはもう、白い姿は見えなくて。
照りつけられたアスファルトが、ゆらゆらと陽炎を作るだけ。
気の所為かしら。
おかしなことがあるのね、なんて気にも留めず
ふらり、足を踏み出して。]*
[兎を見失った初音は、ヴァイオリンケースを胸の前で抱え直し、
きょろきょろと周囲を見渡す。
展望台へ向かう遊歩道は町より高くなっているので、
景色がよく見えた。
とはいえ、初音は滅多にここへ来ない。
町のようすが変わっているのか、それとも元のままなのか、]
……わか、らない……
[海辺の町なのは同じだし、目立つ建物がないところも同じ。
だが……
故郷ではなく、
高校生活のために越してきただけの初音は、
町に興味がなかった。]
[ヴァイオリンの恩師が隠棲するまで、名前すら知らなかった町なのだ。
そのことに改めて気づくと、初音は酷く不安に襲われた。
青い波。
校門前で、そしてついさっき見たあの波が幻覚ならば、]
兎も……?
[考えながら、遊歩道の片側の手すりにすがろうとして、
初音は立ち竦む。
ついさっきまで、あちこちでペンキの禿げた手すりは古かった。
それが新しくなっている。]
嘘……
[ヴァイオリンケースと学生鞄をぎゅっと抱きしめると、
初音は後ずさった。]
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