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雨が振るよ。
もうすぐ夜なのに……。
[怯えた顔で空を見上げると、室内の祖母に呼びかけた。]
おばあちゃん、もう帰ろうよ。
雨が降るよ。
あらあらあらあら。
[降り出した雨粒を避け、集会場の畳敷きへあがった。
少女が子猫を抱きあげるのをうらやましそうにみている。]
[にーにーと、子猫の鳴き声。
ネギヤの姿をきょとんと見送り。]
さあ……。
[木刀を手にした少年には肩を竦め、
周囲へと視線を巡らせた。]
あの、ありがとうございました。
[ネギヤの背後から紙片を差し出す。
途端、星が降り、ネギヤの姿が消えた]
……っ!?
[息を飲んで、畳の上にへたり込んだ。
手に当たる何かに気付いて見やると、そこには色とりどりのこんぺいとうの欠片]
[窓の向こうには、闇が広がっていた]
欠夜来の頃に夢を見よう。
こっちにおいで。
[ネギヤのいる方から聞こえた声。紙に書き残されていたという文章を、繰り返す形で呟いた。
興奮したり怯えたりしている老人の姿が多いのに、ふう、と溜息を吐き]
高血圧の方も多いのだがね。
[独りごちる。ぽたりぽたりと降り出した雨が、徐々に強さを増し――すぐに、ざああという音を立て始めた]
―――――…??
[顔を歪める。]
あの雲で…雨が降るの……?
おかしい…、おかしいよ…。
[そんな雲の形、知らない。
気まぐれだとは言っても必ず予兆はあるはずで。]
……気まぐれか…ご機嫌斜めか…。
[味噌アイスを差し出されている様子をぼんやり眺めた。]
[ぽつりぽつり 雨粒が地面に吸い込まれて黒いしみを作り ムンとした匂いが漂よう・・・そして直ぐに大粒の雨は音を立てて降り始め直ぐに道はぬかるみを作る]
あーぁ 雨だよ
[コロリ・・・足元に雨に混じって金平糖が転げた]
あ……?
[摘み上げた欠片は、すっと姿を消す。
まるで、ネギヤが消えるのを追うように。
襖に寄りかかり、何もなくなった空間を見つめた。雨音が煩い]
誰か、今の――
[真っ白な顔で、薄暗い室内を見渡した]
何か?
[周囲の物言いたげな視線やつぶやきには、冷ややかに問う。突然鳴り響く電話の音。そちらへ視線を向けると、見えるのは降る星と、消えていく男の姿]
……莫迦な。
[突然の出来事に、目を疑います]
[降り始めた雨に、怯えた顔で軒下に寄った。
雨音にかき消され、金平糖の降る音は聞こえない。
雨を見ていたから、ネギヤが消えたことにも気づかない。
ただ怯えた顔で、祖母の手をぎゅっと握った。]
[微笑みを向ける少女に冷めた視線だけを向けて。
人見知りが激しいのも後押ししているのだが。]
……彼女。
外人とかやるね。
さすがロック魂。
[なるほどと判断して、空を見上げた。
やっぱりこの空はおかしいと感じた。]
ああ、見た……
[写真屋の言葉に動揺しながら、頷いてから]
いや。何かの仕掛けだ。そうに決まってる。
祟りに見せかけた、誘拐劇……。
[木刀を持つ手に汗が滲みました]
? 何か……
[ふと、少し空気が変わったのを感じた。明らかに動揺したペケレの姿を見つけると、眉を顰める。辺りには...のように何も目撃しなかった者も多かったが]
……ネギヤさんは?
[雨の音と同時に、電話の鳴る音は聞いていた。彼特有の重たい足音も聞いていた。
見当たらないネギヤの姿に、首を傾げ]
[>>18ロック魂 その言葉に 反応して]
あ?今の女外人さんか・・・その割には日本語達者・・・。
っていうか お前・・・さっきの注文アイスだったのか
[そしてニキの真似をして空を見上げて]
どうした 変な顔して
・・・そういえば コンペイトウ・・・降ってきたよな・・・
[同意を求めるかのようにニキに話しかけた]
[途中で買った傘を差し、ぬれねずみのまま石段を登る]
……?
[たどり着いてみれば、何やら集会場の中が騒がしい。
戸口の辺りに佇んだまま様子を伺う]
!?
[驚きで声が出ない。
それもそうだ、ネギヤの消える姿と糖の星が現れるのが見えたのだから。
今さっき。間違いなく]
こんなこと……起きるものなの?
[ようやく出た言葉はそれだけだった]
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